お茶ライターが推薦!新幹線に乗ってでも行ったほうがいい静岡のお茶カフェ【前編】

2018/8/3 12:50 satomin satomin


こんにちは。お茶ライターのsatominです。

夏休み真っ只中ですが、夏の旅行におすすめなのが、静岡のお茶カフェ巡りです。

実はここ最近、茶処の静岡にお洒落で洗練されたお茶カフェが増えてきているのです。
東京など都市圏のお茶カフェとの違いは、お茶問屋さんや製茶会社が運営しているところが多い点。生産量日本一の静岡だからこその豊富な品揃えや、希少なお茶などが楽しめます。
さらに、今回ご紹介するお店は今のライフスタイルにあった最先端の日本茶を提案しています。

新幹線を使えば東京からも最短で1時間ほどの静岡駅。今回は、筆者自身が実際に訪れた、静岡駅から行きやすいお茶カフェをご紹介します。夏の旅行の参考にしてください。


■Maruzen Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)

2018年1月にオープンしたばかりの注目のお店「マルゼンティーロースタリー」は、これまでにないティージェラートカフェ。





何がこれまでにないかというと、焙煎温度を選んでジェラートやお茶を注文できるところ。

「80℃・100℃・130℃・160℃・200℃」温度帯からお茶を選ぶ、新たな楽しみ方を提案する日本茶専門店です。



【焙煎温度】
・0°M 抹茶(焙煎なし):(ジェラート限定)
・0°M ノンロースト(焙煎なし):生葉を蒸して乾燥させたままの茶葉。(ジェラート限定)
・80°M 玉露の焙煎:
・100°M ライトロースト(浅煎り):スタンダードな煎茶の焙煎。
・130°M ミディアムロースト(中煎り):煎茶の甘みと香ばしい香りが引き立つやや強めの焙煎。
・160°M ブラウンロースト(深煎り):ほうじ茶特有の芳しい香りとまろやかさが調和したやさしい味わいの焙煎。
・200°M ダークロースト(超深煎り):焦げないギリギリの温度で雑味を飛ばし、香ばしさを際立たせた最高温度の焙煎。




▲[玉露][マイルドロースト][ダークロースト]


焙煎温度別ジェラートは7種類。抹茶から始まり、爽やかな香りのノンロースト、玉露、ライトローストの煎茶、そして、ブラウンローストとダークローストのほうじ茶へと、焙煎温度によって全く異なる味わいが楽しめます。
注文時、コーンかカップかを選びます。テイクアウトもあるので家で楽しむこともできます。



ハンドドリップ日本茶は静岡県産のシングルオリジンの茶葉で、注文ごとに一杯ずつハンドドリップして淹れて提供されます。焙煎温度は5種類。ホットとアイスがあります。




お茶の焙煎は店内に併設された焙煎工房で行なわれます。
温度帯別にマイクロロースト(少量焙煎)するので、焙煎温度の高いお茶はできたての香ばしさを楽しめます。




焙煎温度の低い玉露や浅煎り煎茶から、やや強めの焙煎中煎り煎茶、ほうじ茶、最高温度で焙煎したほうじ茶と、それぞれのお茶の味わいや香りの違いが楽しめます。
玉露以外は浅蒸し茶と深蒸し茶が選べます。



冷たいジェラートとハンドドリップのお茶それぞれで、フレッシュな煎茶から、香ばしいほうじ茶まで、焙煎度のグラデーションを味わえます。
ジェラートとお茶の焙煎温度を変えてみるなど、組み合わせを考えるのも楽しいです。


▲ジェラートとドリンクのメニュー


筆者も注文の際、選ぶのに悩んだので、家族や仲間数人で行き食べ比べるとよいかもしれません。



▲2階にあるイートインスペースで楽しめます


この夏の季節限定品について伺ったところ「8月4日から、季節のジェラートでスイカのソルベをお出ししています。」とのこと。

スイカのソルベ(シャーベット)の果実感と日本茶のマリアージュも楽しめます。




創業70年(1948年設立)の丸善製茶株式会社が「マルゼンティーロースタリー」を運営しているので、提供されるお茶もティージェラートも本格的。
東京茶寮などを運営するLUCY ALTER DESIGNがデザインを手掛けている為、店内やパッケージもモダンで洗練されています。



▲通りに面したお店はガラス張りの外観と、白い内装が洗練されています


日本茶の新しい楽しみ方を提案する日本茶専門店で最先端の日本茶を体験してみては。


・Maruzen Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)
住所:静岡県葵区呉服町2-2-5(静岡駅北口から徒歩8分)
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休
ホームページInstagramFacebook



■サングラムグリーンティーカフェ静岡店

サングラムグリーンティーカフェ静岡店は静岡マルイの1階に入っているので、気軽に寄れるのがいいところ。
街に詳しくなくても丸井を目指せばたどり着けるので、慣れない土地でも安心です。




店内に着くと長いカウンターが目を引きます。カウンターは15席あり、カウンター越しにお茶を淹れてくれます。
ひとりの時や、時間がない時でもカウンターなのでサクッと寄れます。




サングラムグリーンティーカフェ静岡店は、創業約120年(1899年)の丸松製茶場が運営しています。
一般的には合組み(ブレンド)されたお茶の販売が多いですが、サングラムでは生産家ごとの茶葉(シングル)の個性に注目。茶葉ごとに製茶方法を変え、生産家の特長をより引き出した、個性豊かな「シングル」の茶葉を提供しています。

メニューには生産家ごとの様々な品種や蒸し度の違うお茶が並びます。

お店にいるだけで、静岡県内の複数の生産家のお茶が飲み比べができるのは、お茶好きには嬉しいです。


▲明るいモダンな店内は壁もないので立ち寄りやすい


飲んで気に入ったお茶があれば、カウンター横の販売スペースで購入できます。
お茶の羊羹や、茶器なども販売しているのでお土産探しにも役立ちます。



▲センスのいいパッケージはギフトにもぴったり


既存のお茶屋さんとは違う洗練されたモダンな店内やパッケージは、若い人でも構えることなく気軽に寄れる。それでいてメニューには本格的なお茶が取り揃えられている。静岡にきた際にはぜひ訪れてみたいお店の一つです。

滞在時間がある人は、サングラムカフェ本店が菊川駅より徒歩3分の場所にあるのでそちらも訪れてみては。


・サングラムグリーンティーカフェ静岡店
住所:静岡県静岡市葵区御幸町6-10 静岡マルイ1F
営業時間:10:00~19:30(ラストオーダー19:00)
ホームページ



■CHA10(チャトウ)

静鉄清水線の新静岡駅から程近いエリアにオーガニック抹茶スタンド「CHA10」はあります。

有機栽培された抹茶を様々な飲み方で楽しめる抹茶スタンドです。




日本茶の製造を行なうカクニ茶藤が運営する日本茶専門店ですが、コンクリートと青い外壁が印象的な外観はおしゃれなバーのようです。

伺ったのは新茶の時期の5月だったので、オープンエアーになった店内は開放感があり居心地がよかったです。





カクニ茶藤のカフェ事業の初号店ということで、静岡産の機抹茶の様々な飲み方を提案する先進的なお店です。


注文は入り口を入ったところにあるカウンターで行ないます。メニューを見ると、お抹茶や抹茶ラテ、焙じチャイ、抹茶フローズンなどのドリンクメニューが並びます。

中でも注目なのが「NITRO抹茶」。ビールのようなクリーミーな泡と深いコクが味わえる「NITRO抹茶」は抹茶の新しい楽しみ方です。




他にも、抹茶ラテに濃厚な抹茶ゼリーをいれた「抹茶ゼリーラテ」や、レモンシャーベットが爽やかな「抹茶レモネード」など、抹茶を使った様々なメニューを提供しています。


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▲抹茶レモネード


夏限定メニューとしては、有機焙じを使用した「焙じシェイク」や、有機抹茶ソースに甜菜糖を加え、練乳、小豆、白玉を添えた「有機抹茶カキ氷」などがあります。


▲夏季限定有機抹茶かき氷。お好みできなこソースをかけて味の変化を



6月10日から提供開始されたアルコールメニューもあります。
「NITRO抹茶カクテル」は、NITRO抹茶にベイリーズをいれることでクリーミーでバニラの甘さで飲みやすくなっているとか。
静岡と言ったらやはり「静岡割り」と呼ばれているお茶割り。有機煎茶のうま味を楽しめる「お茶屋さんが作ったお茶割」も提供されています。
※アルコールメニューは16:00~19:00でのご提供となります。


定期的にイベントも行なっているようなので、お店のFacebookやインスタをチェックしよう。


・CHA10
住所:静岡市葵区鷹匠1丁目11-6
営業時間:11:00~19:00
定休日:毎週水曜定休
ホームページInstagramFacebook



まだまだ続きます!まるで雑貨屋さんかと思うようなお洒落なお店など、紹介したい静岡のお茶スポットがあります。

「お茶ライターが推薦!新幹線に乗ってでも行ったほうがいい静岡のお茶カフェ」
後編はこちら
静岡市お茶カフェ巡りマップも掲載!


(satomin@お茶ライター Teawriter)