世界遺産登録!…長崎・天草・潜伏キリシタンと「ファンシー絵みやげ」(1/2)

2018/7/13 12:00 山下メロ“院長” 山下メロ“院長”

■ 世界文化遺産への登録

先日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコの世界遺産(世界文化遺産)に登録されました。江戸時代に幕府による禁教令が発布され、そのキリスト教弾圧のさなかに信仰を守り続けた潜伏キリシタン、そしてその独自の信仰形態を守りカトリック教会に戻らないカクレキリシタンの文化が評価されたことになります。

フランシスコザビエルによる長崎県・平戸での布教から、明治時代になり潜伏期間が終わるまでに至る12の資産を、時系列で並べていることが特徴です。

世界遺産登録の以前より観光地化されている場所も多いため、関連する土産品が作られている場所もありますので、ファンシー絵みやげとともに流れを追っていきましょう。

■ 平戸での布教開始



これはまず裏側なのですが、真ん中のパーツには「平戸の鬼洋蝶」と書かれています。これはオランダ商人が持ち込んだ唐人凧の名前です。裏側を見てみましょう。



はい。真ん中の鬼洋蝶、めちゃくちゃ怖いです。これはリアルに描写しなくては伝わらず、ファンシー絵みやげのモチーフには向きません。そこで他の2つのパーツをデフォルメしたキャラクターにすることでファンシー絵みやげ的な雰囲気に落とし込むという手法が取られています。

両脇を固める宣教師のキャラクターはそれぞれ聖書と十字架(左)、遠眼鏡(とおめがね=望遠鏡)(右)を持っていて、まさにキリスト教が布教された歴史を示しています。

■ 禁教令と島原の乱

江戸幕府は1614年に禁教令を発布、その後1637年に島原の乱が勃発しました。島原半島と天草諸島の領民が島原藩と唐津藩に対して反乱を起こした一揆ですが、どちらも元々はキリシタン大名が治めていた藩であり、いくつかの要因のひとつにキリシタンへの弾圧があったのです。


↑レザーキーホルダー。このイラストだけで誰か分かる人はいるのだろうか?


↑「我こそは神のつかい天草四郎なり…」。天草四郎のキーホルダーである。

島原の乱は、当時16歳の天草四郎(益田四郎時貞)が総大将となり指揮をとりました。神の使いであると信じられ、蜂起した農民たちの精神的支柱だったのです。その後、肥後天草でも一揆が起こり、天草四郎らの軍も本渡城などを攻めるなどしました。しかし島原半島の原城址での籠城戦の末幕府の討伐軍に敗れました。


↑その本渡城がある天草本渡の文字のあるキーホルダー。


↑裏返すとこちらも指揮を執る天草四郎のイラストのようである。

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