日本サッカーとルミ子の25年の進化を感じろ! 今こそふりかえる「Jリーグバブル」

2018/7/4 11:00 DJGB DJGB

みなさんこんばんは、バブル時代研究家DJGBです。

2018FIFAワールドカップ ロシア大会、日本代表は残念ながらベスト16で敗退という結果に終わりました。


1993年のJリーグ開幕から四半世紀、日本のサッカーはFIFAランク3位の“赤い悪魔”ベルギーと対等に渡り合うところまでたどり着きました(ニワカ)。

今日も今日とて、私の脳裏に浮かぶのは、大きな風船の中から真っ赤なスーツで出現するこの人。バブル経済の終わりを象徴する一コマです。


今日は今から25年前の「Jリーグ元年」(93年)前後にさかのぼり、当時のCMから日本サッカーの成長を実感しましょう。


■いつの時代もパイオニアとなったのはカズ、三浦カズ。

●三浦知良 サントリー「ビア吟生 殻やぶり」(91年)



ブラジルから読売クラブに移籍直後の91年に出演したこのCMが、日本プロサッカー選手で初めてのCM出演でした。これ以降、94年までにカズこと三浦知良がCM出演した企業は実に6社に上りました。


■名言連発、ラモス瑠偉のもつ唯一無二の存在感

●ラモス瑠偉 永谷園「Jリーグカレー」(94年)



当時最新鋭の技術だったモーフィングを用いたインパクト抜群のCMは、いまだに語り草です。カズと並んで初期Jリーグ人気をけん引したラモス瑠偉は、その唯一無二のキャラクターと意外に高い演技力でCMの世界でも重宝され、

「日本人ならお茶漬けやろ!」(94年・永谷園)

「コッチにはバンテリンあるんよ!」(02年・コーワ)

などの名言を残し続けます。


■あのころ「読売ヴェルディ」の選手は全員スターだった。

●北澤豪 グンゼ 「YG」(93年)



カズ、ラモスに続くヴェルディの人気選手といえば北澤。カズがバブルの残り香漂うイタリア物のスーツで身を包んでいたのに対し、北澤はロン毛にTシャツのストリートスタイルでファンを獲得。

この時代、読売ヴェルディ(現・東京ヴェルディ1969)の選手はアイドル的な人気を博していました。サッカー選手としての実力・実績の評価と関係のないところに届いたCMオファーに戸惑う選手たちの表情にも注目。

●武田修宏ほか アサヒ「バイオターボ ダンガン」(93年)



●藤吉信次、菊池新吉ほか マルちゃん「麺づくり」(94年)



菊池新吉、まとめ売りされがち。


■アデランスvsアートネイチャーのサッカー戦争

●アルシンド アデランス「ヘア・チェック」(93年)



Jリーグ初期の人気者といえば、この人アルシンドも忘れられません。

「モスグニ、アルシンドニ、ナッチャウヨ!」

という甲高い声と、持ち前の明るいキャラクターで、ともすればシリアスなトーンになりがちな薄毛のCMに革命をもたらします。チームメイトの神様ジーコも「お前の頭もカネになるんだな」と言ったとか、言わなかったとか。

●鋤柄昌宏 アートネイチャー「マープREX」(93年)



ライバルのアートネイチャーも黙っていません。筑波大学在学中に日本代表Bチームにも選抜されたことのあるヴェルディの秘密兵器、鋤柄を緊急招集。河島英五の「男はお~おかみ~♪」のCMソングが髪とかかっていることに、どれだけの方がお気づきでしょうか。


■今大会で最も名を上げたサッカー解説者はそのころ…

●ドラマ「家なき子」(94年)



今大会で最も名を上げたサッカー解説者といえばこの人。カズがイタリア・セリエAに挑戦していたころ、清純派歌手から脱皮したルミ子は、女優として“いびり役”の新境地に挑戦していました。

いまだ現役を続けるカズと、日本代表のパス回しについてテレビで熱弁をふるうルミ子。25年前、誰がこの未来を予想していたことでしょう。


■代表だけでなく、Jリーグにも目を向けてほしい。

25年前の「Jリーグバブル」はいかがでしたでしょうか。

93年の「新語・流行語大賞」年間大賞は「Jリーグ」。新語部門にも「サポーター」が選出されるなど、世間はまさにJリーグ一色。ブーム加熱時は、その話題性と人気にあやかろうと、Jリーグふりかけ(永谷園)、Jリーグ通帳(富士銀行)、Jリーグポケベル(NTT)、JリーグGジャン(BOBSON)といった商品まで発売されたほどでした。



誰もが日本サッカーの強さと明るい未来を信じて疑わない空気の中で起こったのが、あの「ドーハの悲劇」(10月28日)でした。

あれから四半世紀。日本サッカーも成熟し、グループリーグ突破のために時間を稼ぐ狡猾さと老獪さを身に着けました。とともに、怪しげなCMオファーを持ち込む代理人も、それをウカツに受ける選手も減り、戸惑いの表情を浮かべるアスリートたちをお茶の間で見かける機会も少なくなりました。

が、もちろん選手たちが一番輝くのはピッチの上。日本代表のワールドカップは終わりましたが、すぐに各国リーグの戦いが待っています。最後は日本代表キャプテンの長谷部選手が、南アフリカ大会の試合後に発したこの言葉で締めくくります。

「Jリーグのほうも足運んでいただいて、盛り上げていただきたいです!」

●NICOS「サッカーファンならもってていい」(93年)



(バブル時代研究家DJGB)