マリー・アントワネットに憧れて、ヴェルサイユ宮殿に行ってきた!!
フランスの美しい悲劇の女王、マリー・アントワネット。
そのドラマチックな人生の舞台となった、絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿。
彼女は、14歳という若さで国王ルイ16世のもとに嫁ぎ、華やかながら窮屈な宮廷生活に飲み込まれていく。
ヴェルサイユ宮殿の始まりは、狩猟地であるヴェルサイユに、ルイ13世が建てた小さな邸宅からであった。
それを息子である“太陽王”ルイ14世が、50年の歳月をかけて建設することとなる。
当時一流の芸術家を招き、何万という労働者と600頭の馬を日夜使い、建設にあたった。
完成した宮殿とフランス式の庭園は、いずれも高い芸術性を持ち、それぞれのアーティストの最高傑作と言われている。
マリー・アントワネット(エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン画、1783年)
ルイ14世在位中の1682年からは、国王一族が暮らし、パリに代わって王政の中心となった。以降100年間、毎日の様に開催される晩餐会など、きらびやかな宮廷文化の舞台となった。
しかし、王妃の贅を尽くした浪費生活が民衆の怒りを買い、ルイ16世統治下の1789年にフランス革命が勃発。宮殿に市民が乱入し、ルイ16世、王妃マリー・アントワネットらをパリに幽閉し、処刑台に送った。
マリー・アントワネット (KCデラックス モーニング)
惣領 冬実 (著)
宮殿は革命後放置されていたが、1837年、フランス歴史博物館として生まれ変わった。1979年には、宮殿、庭園共にユネスコ世界遺産に登録。1995年以降は、国の管轄となる。
さて、そんなドラマチックな歴史を持つ、宮殿の見どころを覗いてみよう!!
<王室礼拝堂>
ルイ16世と、当時14歳だったマリー・アントワネットの結婚式が行われた。
本堂は2層の様式で、天井画は、聖書をモチーフに描かれている。
<メルクリウスの間>
天井には、水星と商業の神、メルクリウスの絵が配置されている。
元は、儀式用の寝室だった。ルイ14世が依拠した1715 年、遺体がここに1週間安置された。
<アポロンの間>
かつては王の王座が置かれた。宮殿内で最も豪華な装飾である。天井画は『四季に取り巻かれ凱旋車に乗るアポロン』
<戦争の間>
大理石とブロンズの間。軍事勝利がテーマで、神話と戦いをテーマに描いた天井画やレリーフが特に美しい。
<鏡の回廊>
全長73mの回廊。
窓と向き合う17のアーチ型の開口部に、357枚の鏡がはめ込まれている。
室内装飾は一貫してルイ14世の歴史的偉業がテーマ。ヴェルサイユ条約が調印されたのもこの回廊。
<王の寝室>
1701年に完成した、宮殿の中心に置かれた寝室。
ルイ14世が息を引き取った部屋。
こんなドラマチックな宮殿に、訪れてみてはいかがでしょうか?
そして何と!来年(2019年)秋、ウィーンから王妃マリー・アントワネットが来日することが決定しました!!
「ハプスブルク展−600年にわたる帝国コレクションの歴史」
会期:2019年10月19日(土)〜2020年1月26日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
主催:国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館、TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/habsburg2019/
来年の秋の展覧会の告知がこの時期に出来るなんて異例なこと。開幕まで間に世界遺産ヴェルサイユ宮殿を訪ねテンションあげておきましょう。
因みに今年の秋の国立西洋美術館は「ルーベンス展」です。
「ルーベンス展-バロックの誕生」
会期:2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/rubens2018/
「ルーベンス展」については、こちらのコラムで予習しましょう~
↓
これはもう“事件”!?「ルーベンス展」開催で、あの名作アニメ「フランダースの犬」放送決定!