130年、麦と向かいあったキリンが本気をだした!麦を楽しむ新しい麦茶が誕生

2018/5/17 12:23 satomin satomin


日に日に暑くなってきましたが、夏といえば麦茶!!

大人も子供も年配も、だれもがゴクゴク喉を潤わせる夏の定番ドリンクです。

ティーバッグで煮出すものもありますが、最近はペットボトル麦茶を飲んでいる方も多いのでは。

そんなペットボトル麦茶に新顔が登場!
麦を楽しむ新しい麦茶「キリン 麦茶」が5月15日に発売されました。


キリンビールの発売から130年、麦と向かいあってきたというキリンだけに、おのずと期待度もあがります。





麦をむいて引き出された、麦本来のあま香ばしさを味わえる「キリン 麦茶」。
もちろんカフェインゼロ、カロリーゼロ。


デザインも従来の「キリン 香ばし麦茶」と比べるとずいぶん洗練された印象です。


▲「キリン 香ばし麦茶」従来の家庭的で素朴な麦茶のイメージのデザイン



◆実際に飲んでみました




まず特筆すべきは水色(お茶水の色)です。従来の麦茶に比べて淡い茶色、ビールのような黄金色にも見えます。クリアで透度は高いです。




口に含むとあま香ばしい味わいが広がりますが、後味はすっきりとしています。
従来の麦茶より香ばしさは抑え目になりますが、やさしい甘みがあり、渋みや雑みが少なく感じます。
上品な麦茶という感じです。常温で飲むとより甘みや麦本来の味わいが感じられます。

これまでの麦茶が切れ味のよいパキっとした印象だとすると、「キリン 麦茶」はじんわりとやさしい余韻があり、雑味のないすっきりした印象です。



◆具体的にその中身を見ていくと…

素材として、甘みを引き出すため、殻をむいた麦(はだか麦とむき麦)が一部使用されています。

収穫したときに自然と殻がこぼれ落ちる「はだか麦」。精麦機でていねいに殻をむいたのが「むき麦」。どちらも、麦茶ではあまり使われることがない原料です。
麦を「まるはだか」にすることで、麦のあまみが引き出されています。



▲ベースの白色は麦をむいた無垢なおいしさを、健康に育ってほしいという意味で古くからある「麻の葉」文様を採用


素材の良さを活かすために、麦ごとに焙煎を使い分けるこだわりも!

焙煎といっても、ふくれ焼きや爆ぜ焼き、熱風焙煎、堅煎り熱風焙煎、堅煎り砂焙煎など様々。
はだか麦は砂で焼いてポップコーンのように爆ぜさせ、六条大麦は芯までふっくら蒸してからフクれるように焼き上げるなど、それぞれの麦の実に最適な焙煎方法により、あま香ばしさや雑味のない澄んだおいしさを実現しています。



▲パッケージの背面には麦茶への想いが綴られている。エネルギー0kcal.とカフェイン0gの記載も


コーヒーやお茶でも焙煎(火入れ)という工程は重要ですが、何気なく飲んでいる麦茶も焙煎の違いで味や香りが変わるというのを改めて認識しました。


シングルオリジンのお茶やコーヒー、クラフトビールやチョコレートと同じように、麦茶も、麦の種類、焙煎方法、焙煎度、抽出方法の組み合わせで多種多様な世界が広がっていることを、「キリン 麦茶」を飲むと感じます。


【麦の種類】
麦:大麦、小麦、ハト麦
大麦:二条大麦、六条大麦/皮麦、はだか麦、むき麦

【麦の加工方法】
焙煎方法:砂焙煎、熱風焙煎、直火焙煎
焼き方:堅焼き、ふくれ焼き、爆ぜ焼き
焙煎度:浅煎り、中煎り、深煎り、極限煎り


二条大麦はビール、麦焼酎など、六条大麦は押麦(主食用)、麦茶など、六条はだか麦は押麦(主食用)、味噌などに使われています。
大麦、小麦、ハト麦、はだか麦などにもそれぞれ品種があり…

麦の世界もなかなか奥深そうです。

従来の麦茶と新しい麦茶、ぜひ飲み比べて、水色、香り、味わいなどの違いを楽しんでみては。


(satomin@お茶ライター Teawriter)