カズレーザーの○○を取り除けば、“カズレーザーAI”が作れる?

2018/2/23 11:00 はやしちひろ はやしちひろ




「カズレーザーと全く同じ記憶・考え方の人工知能を作れるか」という興味深い疑問が出てきたのは、かつての『カズレーザークリニック』。
今回は、メイプル超合金カズレーザーが司会を務めた、『ネクストブレイク「文無しアカデミー」』(日本テレビ系)の中でテーマとなった“AI(人工知能)”を通して、カズさんの価値観に迫ってみたいと思います!


距離と時間を超越する、革命型ロボット「ジェネラル・パーパス・アーム」

『ネクストブレイク「文無しアカデミー」』は、3組の天才発明家が、スタジオでそれぞれの研究テーマをプレゼンし、応援したいと感じたら投げ銭をするというシステムです。ゲストは、SHOWROOM代表 前田裕二さん、ルイ・ヴィトン・ジャパン元社長令嬢 藤井サチさん、マルチクリエイター 品川祐さんの3名。

1人目の慶応義塾大学理工学部で研究をする助教授は、遠隔操作で触覚を伝えることが出来るロボット「ジェネラル・パーパス・アーム」を紹介。製品化にかかる額は、およそ20億円!そこに「ジェネラル・パーパス・アーム、非常に覚えやすい名前ですね」と、呼吸をするようにさりげないボケを入れて場を温めるカズさん。

使い方は、機械本体のグローブに手を通し、もう1つのロボットを遠隔操作します。VRゴーグルで離れた場所でもその目線で操作ができるのがポイント。危険な場所でも安全かつ正確に作業ができるようになります。それだけでなく、このロボットで子供を抱き、動きや触覚をデータ化・保存すると、将来大人になった自分が子供の頃の自分を抱ける、という使い方もできるというから驚きです!天才実業家 SHOWROOMの前田さんも「距離だけでなく時間の制約も超える、というのはすごいですね!」と、絶賛する程。

そして、投げ銭はゲスト3人合わせて26,500円という結果に。「残りわずか19億9900万円ちょっとです」と、”19億円が高い”という常識を覆すボケがカズさんらしい。


人間がAIに支配されないか心配、という意見が許せない

ロボットと言えば、去年放送の『カズレーザークリニック』で、AIの進化についてカズさんの見解が言及されていました。

『真夜中のお悩み相談室』ということで、家事や介護などを助ける家庭用ロボットのプログラミングを研究している大学生の女性が、カズさんにこんな悩みを明かします。

「人間がAIに支配されないか心配、という意見が許せない」
2045年にはAIが人間の知能を超えると予想されています。「人類にとって危険」「人の仕事が奪われる」といった声が上がる中、相談者は、「倫理的なルールを決める必要はあるけれど、根本的には人間を助けるもの。人間が単純作業から解放されて、クリエイティブな仕事ができる」という肯定的な意見を持っています。

カズさんのAIに対する見解は「どんな形であれ、研究が進むのはいいこと」というもの。最悪、人工知能に支配されても仕方ないとも考えているようです。また、「犬よりも人間が作ったロボットの方が知能がある分、心が通じ合えると思う」とも言っていました。
反対意見が出てくること自体許せない、という相談者に対してカズ院長は迷いなく、「絶対許しちゃいけないですよ、そんな奴。許せないなら許さなくていい」と、処方。


カズレーザーの知能を持ったロボットを作るためには…?

何かを始める、というと必ずと言っていいほど賛否両論出て来るものです。今回の場合で言うと、リスクテイクをして新しい可能性を見出す考え方と、リスクヘッジをして危険を回避しようとする考え方。
どちらも同じく起こる可能性があるという意味で、どちらも正しいと思います。

色んな見方がある中で自分の中ではどれが正解なのか、1つの意見に意固地になる必要はないけれど、選択するのは自由です。

上記のカズ院長の処方は、周囲の笑いを誘う程だいぶサクッと軽いものでしたが、「ただただ頭(こうべ)を垂れる思い。しっかりした子ですね」と、その意見を持っていて何が悪いの?という様子でした。プロ意識をもって研究者として歩んでいる相談者の意見を大切にするカズさんの処方が印象的です。

カズさん本人は口にしていませんでしたが、反対意見が出るのはしょうがないから、自分の意見を大切にして他は気にする必要ない、といった雰囲気も感じました。

ちなみに、カズさんから「カズレーザーと全く同じ記憶・考え方の人工知能を作れそうじゃないですか」と素朴な質問が出ると、ロボット三原則に則り、カズさんの中にある”悪意”を取り除かないといけない、とのこと。

<ロボット三原則>
①人間に危害を加えてはならない
②命令に服従しなければならない
③自己を守らなければならない

それを聞いた相方のなつさんは、まっすぐカズさんの目を見て、「(悪意取ったら)だいぶ削られると思うよ。うん」と静かに力強く諭していました。(笑)