高尾山に冬だけ咲く“氷の花”…「シモバシラ」が可憐でキレイすぎる!

2018/1/17 13:00 スージー小江戸 スージー小江戸


高尾山は冬こそ楽しい!人はだいぶ減るし、夏ほど汗をかかないし、富士山が高確率でキレイに見えるし。何といっても冬の今だけ、真っ白で美しい

シモバシラの“氷の花”

も見られるんですよね。

ここでいうシモバシラ(霜柱)とは多年草の名前。冒頭の写真の中心部、土から上に向かって薄茶色く伸びているのがシモバシラの枯れた茎です。

地上は枯れても地下では根が水分を蓄えているため、茎の内部をのぼって染み出した水分が外気に触れて凍り、大きく広がって“氷の花”になるというわけ。その姿が地面にできる霜柱に似ているのでシモバシラという名前がついたそう。

自然が作る不思議なこのアート作品、見られる場所は毎年ほぼ同じで主に3か所。
(1)高尾山の山頂を越えた先の「紅葉台」北側の巻き道
(2)5号路に6号路が合流する付近の石垣周辺の斜面
(3)ケーブルカー清滝駅付近、稲荷山コース登山口周辺
このうち(1)が最も条件が良く、群生して“咲いている”場所です。

先週末に行ったら毎年来ていそうなシモバシラファンのお父さんやお母さんが口々に「今年は当たり年」と言っていたので興味のある方は今がチャンス。できるだけ早め、1月中に行ってみてください!

では行き方を簡単にご紹介。



京王線「高尾山口駅」を降りたら、ケーブルカー「清滝駅」へ。
駅のすぐ左側に(3)の観察スポット稲荷山コース登山口はあります。



ケーブルカーでも徒歩でもよいので山頂を目指します。
新年なので途中で薬王院にお参りするのもいいですね。

ただし長居は禁物。氷の花は気温が上がると溶けてしまうので

観察スポットに9時~10時には着くように

しましょう。



山頂目前の立派なトイレの向かい側辺りに5号路への入口があります。

5号路に入って進んでいけば(2)の観察スポットです。
南向きの斜面なので行く場合は早い時間に!



山頂へ到着!展望台へ行ってみると…



おぉぉ~~~。
やはり天気が安定して空気の澄んだ冬は富士山がクッキリ美しい!!

こんな日は絶好の「氷の花日和」でもあります。奇麗な“花”が見られる日は

・当日に雨や雪が降っていないこと
・風も強くないこと


が条件なのだとか。



山頂展望台からさらに、来た方向とは逆の「奥高尾方面」へ。
案内板にある「紅葉台」を目指して石段を下りて行きます。



「これより奥高尾」という道標や看板が立つ、複数ルートの合流地点に到着。

ここから紅葉台への坂を見上げると茶屋「細田屋」さんがチラ見え…。
しかし坂は登らず北側の巻き道へ。道沿いの斜面が(1)の観察スポットです!





発見!噂どおり群生してます。

ここで注意したいのが

近付いて写真を撮りたい気持ちはグッとこらえ、決して斜面に踏み込まないこと。

斜面には小さな生き物たちもいれば春に芽吹くため眠っている植物も。
踏み付けて荒らさないよう、写真は登山道から腕だけ伸ばし、ズームを最大にして撮りましょう。

そうやって撮った写真がこちら。



なぜか奇麗な8の字を描いていたり、



プロペラみたい…このまま空に飛んでいったら面白いのに。



トンボ?蝶?何かの虫みたいですね。



薄い紙を幾重もかさねたリボンのよう。
他にも真ん丸なキャンディみたいで美味しそうなものなど一つとして同じ形がないので全く見飽きません。どうりで毎年やってくるファンも多いはず!

こんな不思議で美しい自然のアートが一体どうやって出来上がるのかと思ったら、タイムラプス動画を撮影している方がいました。


夜の冷気の中に茎からニュ~ッっと氷が成長していく面白さ、そして陽が当たるとたちまち溶けて消えてしまうはかなさ…。

“氷の花”のでき方と同時に、なぜここ「紅葉台北側の巻き道沿い」が最大の観察スポットなのかも分かりました。

斜面が北向きなので
・水が凍るための気温(氷点下)になりやすく、日中も気温が上昇しづらい
・地中に水分があることが必須だが、もともと日当たりが悪く地面が乾燥しにくい


と、“氷の花”が出来上がる前提条件&美しくキープする環境をも兼ね備えているからなんですね。

実際、筆者が見にいったときも午後2時くらいでした。が、こればっかりは絶対見られる保証はなく、条件がうまく揃ったときに起きる自然現象なので「咲いてたらラッキー」くらいの気分で楽しみましょう。

ちなみに、シモバシラの「枯れる前の姿」はこちら。



氷ではない通常の花も白くて可憐!開花期の9月~10月下旬に3つのスポットを回れば見られるはず。

秋・冬とまったく趣きが違うの2つの“花”を見せてくれるシモバシラ。“氷の花”は12月下旬から2月頭くらいまでできるそうですが

氷ができたり溶けたりを繰り返すうちに茎がボロボロになり、だんだん“花”が小さくなる

らしいので、大きなうちに見たいならできるだけ早めの方が良いみたいですよ。見たくなった人、防寒対策をバッチリとして今すぐ高尾山へ向かってみては。


【参考サイト】

■高尾ビジターセンター「氷の花!シモバシラ」
http://takaovc599.ec-net.jp/01top/0102topics10/010210topics01.html

■高尾山マガジン「シモバシラ 氷の華」
https://mttakaomagazine.com/archives/1223


(スージー小江戸)