なぜか犬が不人気!? 今年は戌年…「ファンシー絵みやげ」で振り返る犬のおみやげ(2/3)

2018/1/5 12:00 山下メロ 山下メロ


■ 1980年代周辺の犬キャラクター

ファンシーショップでたくさんのキャラクター商品が売られていた時代あたりにはどんな犬のキャラクターがいたか振り返ってみましょう。


↑漫画ピーナッツの主人公チャーリーブラウンの飼い犬スヌーピーは人気だった。しかもこれはスヌーピーの部活モノキーホルダー。


↑サンリオではポチャッコ。他にもパピーラブのサブキャラクターなどに犬がいる。


↑もっと新しい例ではプレイステーション用ソフト『パラッパラッパー』のキャラクターも犬だった。

他では、ソニークリエイティブプロダクツの「うちのタマ知りませんか(三丁目のタマ)」のメインキャラクターは猫なのですが、サブキャラクターに色々な犬がいました。オサムグッズにも犬のキャラクターがいます。

それから原宿の竹下通りにタレントショップが林立していた頃には、シブがき隊のフックンこと布川敏和さんがジェミーズという店で、自分の飼い犬をモチーフにしたタレントグッズを販売されていましたね。

犬のキャラクターが、当時いかに人気だったかが分かりました。。
では、ファンシー絵みやげにおける干支以外の犬はどうだったのでしょうか。

■ 地域にゆかりのある犬ファみやげ

ファンシーキャラクターとしてスタンダードな犬ですが、全国の観光地で売られるファンシー絵みやげにおいて犬のキャラクターは非常に少ないです。

というのも、おそらく山や渓谷など自然の中にある観光地では、ペットとして身近な動物よりも、キツネやリス、クマといった住宅街ではおおよそ出会えない動物のほうが需要があるのでしょう。同様の理由でネコのキャラクターも少ないです。

そんな中で、地域にゆかりがあって必然的に犬のキャラクターを使っている例としては秋田犬、桃太郎の犬などがあります。


↑みちのく秋田犬。後ろには男鹿のなまはげ。なぜか八公と漢字表記になっている。

主人の上野英三郎の死後も渋谷駅で主人を待ち続けたことで有名になった秋田犬・忠犬ハチ公は今もその像が渋谷駅のシンボルとなっていますが、このハチの生まれ故郷が現在の大館市です。ハチの死後や映画『ハチ公物語』が公開された1987年には大館駅などでも観光誘致活動が行われました。


↑翌年が戌年だからなのか、去年バスケットボールストリート入り口のNHK紅白歌合戦の広告にハチ公像が使用された。


↑北海道めぐりサイコロの中の、宗谷岬。

宗谷岬のある稚内生まれの2頭の樺太犬タロとジロは、宗谷という名の観測船で1950年代に南極へ行き、現地に残されて1年間生き延びたことで話題になりました。1983年に『南極物語』で映画化されたことで再び注目が集まり、こういった商品が生まれたのでしょう。

それから犬といえば昔話「桃太郎」のお供としての犬です。イヌ・サル・キジの3匹の動物をお供にして鬼ヶ島へ鬼退治に行くエピソードは有名ですよね。話に出てくる黍団子と結びつけられがちな「吉備だんご」のある岡山や、桃太郎神社のある愛知県の犬山、そして鬼ヶ島だとされる香川県の女木島など、昔話「桃太郎」の舞台には複数の説があります。



大量にある桃太郎の商品群の中でこちらを選んでみました。このキーホルダー、なぜかお供が犬しかないのです。ちょうど最初の犬だけをお供にしたところのイラストなのでしょうか。

いや、そうだとしてもなぜその場面?

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