なぜか犬が不人気!? 今年は戌年…「ファンシー絵みやげ」で振り返る犬のおみやげ(1/3)

2018/1/5 12:00 山下メロ 山下メロ


新年あけましておめでとうございます。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。



当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。



「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。

■ 干支みやげ

新たな年の幕開けとともにフィーチャーされるのが干支の動物でしょう。その干支は1年365日続くのですが、主に意識されるのは正月だけという感じがあります。年賀状や正月番組などでモチーフになるのが干支の動物です。


↑さまざまなプロフィール絵みやげ。

以前、ボタン式ネームキーホルダーを紹介しましたが、名前だけなく血液型や誕生星座、部活などのような「自分のプロフィールを示す」ファンシー絵みやげは多数存在します。その中に干支のおみやげというものもあります。


↑リアルタッチの干支キーホルダーだが、ホログラムの不思議さが子供心をくすぐった。

神社でその年の干支のリアルな根付が売られたり配られたりすることがありますが、ファンシー絵みやげにおいては自分のプロフィールを示すために、十二支ぜんぶが一緒に売られることがほとんどです。では今年の干支である戌年を見てみましょう。


↑干支キーホルダーのPOP。読む順番が分からないが「DOKKINお守りほるだぁ~っ!」なのだと思われる。


↑戌年のキーホルダー。お守りの形になっている。


↑このように根付になっているタイプもある。

ファンシー絵みやげにも戌年のキーホルダーがあったのですね。では1980年代周辺の犬キャラクター文化を見てみましょう。

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