<2017年版>年間200冊の本を読むカズレーザーが思う「おもしろい本」後編

2017/12/30 11:00 はやしちひろ はやしちひろ



■番外編

<エターナル フレイム> グレッグ・イーガン著 山岸真・中村融訳
エターナル・フレイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

12月1日放送のロンハードッキリで”弟子”にぜひ読んでほしい!とおススメした一冊。
“本当に発想が豊かな人はクリエイターとかだと思ってる。すごいのよ、グレッグイーガン発想って!”と、絶賛していた、SF小説。

これ、読み始めましたが、難しいです。(笑) まずは状況設定の把握から頑張ります。


■カズレーザーの好み

これまでのカズさんの書評を聞いていると、想像力を掻き立てる系の本がお好きそうなのが伺えます。

<たとえる技術> せきしろ著
たとえる技術

”何か文章を読んで「何でこの例えにしたんだろう?」っていう想像力(が掻き立てられる)。想像力の刺激の仕方が分かると、刺激されるのも上手くなるのよ。読解力が高くなるの、例えが分かると。若手芸人全員に買って欲しい!”

<中をそうぞうしてみよ(絵本)> 佐藤雅彦著
“中身はどういう風になっているか想像させた後、答えが見れる。自分の想像力を毎回挑戦されて、知的刺激がめちゃくちゃある。”

人物像を想像しながら読みたい、という理由で、表紙に主人公のキャラクターが描いてある小説は好きじゃない、とも言っていました。

また、好みという点で、カズさんの憧れる恋愛が垣間見える書評もありました。
前述の『四月になれば彼女は』について、「こういう恋愛に憧れない人はいないと思う」と言っています。

この本は、透き通るような純度の高い恋愛であると同時に、苦しいくらい大きく心が動いている”愛の濃い”恋愛小説です。一見淡白に見えるけど、内側に沸々と湧き出る愛があって、確かに読後感はとても気持ちいい!でも、一貫してちょっと陰があるような、苦しみが強いストーリーなので、「苦しみ抜いた末に実る純愛」に憧れているのかな!?と一人でドキドキしてしまいました。(笑)どの登場人物に一番共感するのか、聞いてみたい所です。


■カズレーザーの書評に注目する理由

カズさんて、本の内容を簡潔に説明する能力の高さもさることながら、その本を読んでどんな気持ちになったのか、感情の機微を素直に言語化するのがとても上手だと思うんですよね。色んなジャンルの本に触れている賜物でしょうか。
「これ説明するの難しいんだけど…」と言っている場面もありますが、自分が感じた感情をちゃんとつかまえて、どういう気持ちになったのかをイメージできるように伝えられている。

だからこそ、「カズさんの視点ではどう感じたんだろう?次はどんな言葉で教えてくれるんだろう?」ってすごく期待してしまいます。

心の機微の敏感さと、豊富な語彙に見事な言語化…小説家か!
今こう書いて気付きましたが、カズさん小説書いてくれないかな?(割と本気)



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