ジェンキンスさんと佐渡島…「ファンシー絵みやげ」で振り返る佐渡(1/2)
お久しぶりです。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。
当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。
「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。
■ 佐渡からの悲しい報せ
お土産界で恐らく1番有名な店員さんの訃報。佐渡歴史伝説館の売店に訪問しましたが会えず、再訪してお会いできたことは良い思い出です。チャールズ・ジェンキンスさんのご冥福をお祈り申し上げます。https://t.co/JDweLGvuY1 pic.twitter.com/ucaCs0DAjx
— 山下メロ????(,, ⁀. .⁀ ,,) (@inchorin) 2017年12月11日
先日、北朝鮮から来日され佐渡で暮らしていたジェンキンスさんの訃報がありました。ジェンキンスさんは新潟県の佐渡島の観光施設「佐渡歴史伝説館」の売店で職員として働いていたため、個人的には日本で一番有名な土産店の店員さんと思っていました。なので、どうしても会わなくては……ということで2年前に会いに行ったのです。
佐渡島には長期滞在したため、佐渡で保護したファンシー絵みやげとともに佐渡の風景も撮影していますので紹介したいと思います。
■ 佐渡とファンシー絵みやげ
佐渡では酪農も行われており、佐渡牛乳というものがあります。トキをモチーフにしたテトラパックが有名で、ミニチュアがガチャガチャの景品にもなりました。新潟市から佐渡島へ向かうフェリーの中にも自動販売機がありました。
最初に泊まった民宿で、いきなりファンシー絵みやげがありました。有名なキツネのファンシー絵みやげキャラクター「おコン!」の写真立て。同じ新潟のグリーンピア津南というリゾート施設のもの。こちらではインターホンの説明メッセージをはさむために使われていました。しかしメッセージを外してみると……
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写真を立てるところには「KARUIZAWA」の文字。これは長野県の軽井沢高原でしょう。別のパーツを組み合わせたとも思えず、すでに地名が入ってるのに気づかずに別の地名を貼り付けてしまったエラー品でしょうか。
佐渡金山で買ったわけではないのですが、たらい舟のキーホルダー。佐渡のたらい舟は有名ですよね。
泊まったホテルで佐渡民謡ショーを見た後、郷土芸能おけさ節の踊りのレッスンを受け、認定証をもらいました。「さどっ子倶楽部」というおニャン子クラブ的な暖簾と一緒にツーショット撮影していただきました。
たらい舟にも乗りました。自分でちょっと漕がせてもらいましたが非常に難しかったです。佐渡の掛け軸タイプのタペストリーとともに。
ファンシー絵しおりセットと佐渡金山施設の廃墟。