無慈悲なエアマックス狩りを許さない…「ファンシー絵みやげ」で振り返るNIKEとNBA(1/2)
お久しぶりです。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。
当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。
「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。
■ 前回のおさらい
前回の連載では90年代の漫画『スラムダンク』からのバスケットボールブームを紹介しました。そしていち早くバスケットボールブームに呼応したのはジャニーズ事務所のアイドルグループSMAPでした。前回の記事を読んで、Twitterではこんな反応をいただきました。
@inchorin 連載を読んで思わず何年かぶりに引っ張り出しました(^^) CD購入特典のミニパネル。 バスケブームとは無縁でしたけど読んでいて色んな事を思い出しました。 pic.twitter.com/4I0pO7u45v
— じゅんちゃ (@Jmiyabi_26_U) 2017年7月30日
これはシングル『雪が降ってきた』の購入特典ということで、非常に貴重なアイテムですね。この写真は短冊シングルのジャケットと共通で、雪がテーマなのにバスケットボールという斬新なアイディアが光ります。歌番組では曲の間奏中に連続シュートをやってたのは前回お伝えしましたね。
↑ちなみに先日、奈良でファンシー絵みやげ保護活動を行っている最中に出会ってしまった無許可で作られたキーホルダー。なぜエレキギターの形なのかは永遠の謎です。
↑このようにメンバーの下の名前が漢字で入っている。当時は修学旅行に来る学生をターゲットに、勝手に作られたタレントグッズが多数ありました。
■ NBA、ドリームチーム旋風
90年代にバスケットボールブームを牽引したのは『スラムダンク』やSMAPだけではありませんでした。さらにブームに影響を与えたのは、本場北米のプロバスケットリーグであるNBAです。
↑NBAの強豪チームであるシカゴブルズのキーホルダー。NBA関連商品が一気に来日し、中高生のマストアイテムとなりました。
90年代にはマイケル・ジョーダン率いるシカゴブルズが6度も優勝する強さを見せ、ブルズの対戦カードを中心に人気が過熱し、折しもバスケブームが訪れていた日本にも波及しました。ナイキとマイケル・ジョーダンが契約して売り出されたバスケットシューズ(バッシュ)のエアジョーダンもストリートファッションとして流行しました。
↑平成レトロの定番アイテムとして2017年に推したいのがこのNBAキャップ。筆者が現在一番かぶっている帽子がこちらである。
1992年、バスケットボールにプロ選手が参加可能になった初めてのオリンピックであるバルセロナ五輪が開催されました。この大会に、アメリカはNBAのスター選手が集まった「ドリームチーム」を派遣しました。結果は圧勝の連続で金メダル。桁外れに強い「ドリームチーム」に世界が驚き、NBAの認知度も一気に高まりました。
↑前回最後に伝えたこの暖簾の右下にある「DREAM KYOTO」とは、つまりドリームチームのパロディでバスケチームのことなのであろう。「GAMBA NARA」はガンバ大阪のパロディでサッカーなので、やはりバスケvsサッカーという戦いのようである。
そしてマイケル・ジョーダンとともにシカゴブルズからドリームチームに参加したのがスコッティ・ピッペンです。彼はマツダデミオのCMにも出演したことから、日本での認知度も抜群でした。
↑この放送期間中にピッペンは飲酒運転で免許停止になったためCMは打ち切りに。違約金を支払ったらしい。