安西先生…バスケがしたいです!「ファンシー絵みやげ」で振り返るバスケットボール(1/2)

2017/7/28 12:00 山下メロ 山下メロ


お久しぶりです。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。



当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。



「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。

■ バスケットボールブームの到来

1980年代~1990年代にサッカーが徐々に人気を獲得してきたことを伝えましたが、1990年代に突如として人気を集めたのはバスケットボールでしょう。井上雄彦さんが週刊少年ジャンプに1990年から連載を開始した大ヒット漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の影響は大きいでしょう。アニメ化もされ「まだあわてるような時間じゃない」、「あきらめたらそこで試合終了だよ」など使いどころの多いセリフも含めて人気を博しました。

↑オープニングはBAAD、エンディングは大黒摩季とビーイング系が占めていた。

■ アイドルからのバスケットボール

バスケットボールの流行を受けてSMAPはテレビ東京系のテレビ番組『愛ラブSMAP!』において、3人ずつで試合ができるバスケットボール「3on3(スリー・オン・スリー)」をコーナーとして行っていました。そして、1992年に発売した『雪が降ってきた』という6枚目のシングルはバスケコンセプトのジャケット、そしてテレビ出演時には間奏でバスケットゴールに向けて連続シュートをしていたのです。




のちに国民的アイドルに上り詰めたSMAPの不遇の時代ともいえる頃ですが、なぜ「雪」や「冬」がテーマの曲なのにバスケをコンセプトにしてジャケットを撮影し、間奏で連続シュートをする……これは当時からの謎でした。しかしSMAPの影響もありバスケットブームはさらに加速していったのです。

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