【へディス】この夏あなたが初代日本一に!?遂に上陸“ヘディング卓球”が楽しすぎる

2017/6/30 19:00 スージー小江戸 スージー小江戸



以前、ユル~い新スポーツ「ビリッカー」が欧州から上陸した時に「次はヘディス来ないかな~」と思っていたら遂に本格上陸!しかもこの夏に日本初の公式大会、

「第一回 全日本ヘディス選手権」開催決定

というニュースを聞き、記者発表会&体験会に潜入してきました。

■ユルい…けど熱い!「Headis=ヘディス」とは?

向かったのは東京・西葛西にある東京スポーツ・レクリエーション専門学校。全日本選手権ではこの地が決勝会場になるので、今のところ“へディスの聖地”ですね。



野球やサッカーのプロチームで活躍するトレーナーやマネージャーなど、国内外のスポーツ界に多くの人材を輩出する学校らしく溢れるお宝の展示がまぶしい。



壇上には「HEADIS」ロゴがさりげなくてオシャレな公式ユニフォームも飾られ、記者発表会がスタート。



「ヘディス」は2006年にドイツで、当時大学生だったレネ・ウェグナー氏が考案した球技。
卓球台を使って、ゴムボールをヘディングだけで打ち合う極めてユル~いスポーツ…なのですが、百聞は一見にしかず!会場でも流れた、本場ドイツのトップ10プレーヤーの試合の映像を見てみましょう。


やってることはユルいですよ、確実にユルいはずなのに
……めちゃめちゃ熱い!!
特にTop1の試合、ラリーの迫力や床にスライディングして拾う執念がハンパない。

これをYouTubeで見て「シンプルで面白い!」とドイツに連絡、ライセンス契約を結んで日本総代理店となり、アジア初の選手権開催までこぎつけたのがこちら、株式会社マイヒーローの名越卓也氏。



名越氏によると「現在ヘディスの競技人口は世界で8万人。ドイツやチェコ、オランダ、スペイン、ドミニカなどでも展開していて、日本はアジアでは中国に続き2番目、世界では10か国目 」とのこと。

日本ではまず地域から盛り上げて「将来的にヘディスの国内競技人口を10万人に!さらにフットサルのような人気スポーツへ」が目標なのだそう。



さて、気になる第一回全日本ヘディス選手権の概要は…

7月9日~8月13日まで全国4か所でエリア予選を行い、関西・東海・九州の予選では各2名ずつ、関東予選では4名の勝者を選出。合計10名で「初代日本一」を決める決勝大会を8月20日に東京で開催!(詳細はコラム文末を参照)

さらにここからが、一番ワクワクするところ。
★大会優勝者は、今冬のドイツのトーナメント戦に日本代表として出場
★2018年度からは世界最大の公式大会に日本代表として派遣


今なら日本中が横並びで全国民にワンチャンある状態で、何て夢のある話!筆者も「初代日本王者として歴史に名を刻んじゃう!?」的な妄想を抱きつつ、へディス体験会に突入~!

■サッカー経験不問!ヘディングがこんな楽しいとは…

体験会の会場は「第二校舎アリーナ」。全日本ヘディス選手権の決勝大会もここで行われるのかと思うとちょっとテンション上がります!



さらにこの日は、スペシャルゲストにロンドン五輪時の日本代表で、現在はスペイン2部のヒムナスティック・タラゴナで活躍中のDF鈴木大輔選手、進行役にスポーツライターの戸塚啓氏を迎えて、お二人の話やアドバイスを聞きながらヘディスするという何とも豪華な体験会に。

まずは「松戸ラビットキッカーズ」のお二人によるデモプレイを拝見。


軽やかで流れるようなプレイ!今回の本格上陸の1年ほど前から、地元・松戸市の卓球台がある屋内施設でヘディスを趣味で楽しんでいたのだそう。

動画で見たことはあるけど生観戦は今日が初めてというゲストの鈴木選手も「ヘディングを得意としてる人間としてはウズウズしますね」と興味津々。



デモプレイの中でヘディングでボールに縦回転をかけているのを見て「都市伝説で秋田豊さん(元サッカー日本代表DF)はヘディングでボールにカーブをかけられるっていうのがあって、意味が分からなかったんですけど…今日分かりました」と言って会場が笑いに包まれる一幕も。

へディスのルールは、普通の卓球台を使用(天板は厚めの22mm以上を推奨)、1セット11点制など卓球とほぼ同じ。大きな違いはボールをボレーで返してOKということと、台に接触していいので



ダイビングヘッド!
これが何よりの特徴であり醍醐味ではないでしょうか。ただし台の上に乗りっぱなしはNG、1打ごとに床に足をつけるのがルールです。

次はお待ちかねの体験タイム。取材に来ていたスポーツメディアの記者さんたちに紛れて、観戦オンリーでサッカー経験ゼロの筆者もいざ、初ヘディス!


ちょっとやっただけでもすごく楽しい!意外と簡単に頭に当てられるし、コツを掴めばすぐラリーに持ち込めそう。ただ、ひねくれた性格が災いしてかボールはあさっての方向にばかり飛び、狙ってたダイビングヘッドは「台に乗りたいだけの変態プレイ」にしか見えない(笑)

こんなこともあろうかと今回はサッカー観戦仲間にして昔の同僚、ユミーにも同行してもらったのだ。ユミー、頑張って!



「お願いします」





えいっ!






着実に返すタイプ!性格が素直な人だとボールも真っ直ぐ飛ぶのだ。
アドバイスによると、まずは台に手を置いて、ギリギリまでボールを見て、上半身を前に突き出しておでこを当てにいく感じが基本だそう。

ちなみに他の記者さんたちはやはり腕に覚えが、というかヘッドに覚えのある方たちが多そう。一際サクサクとラリーをしておられる方もいました。


ちなみにボールは直径15.9㎝。ハンドボールのボールより少し小さいサイズなんだけど、素材はゴムでやわやわ、いくらヘディングしても全然痛くないのでご安心を。

■即席メディア対抗戦に「いまトピ」も参戦!?

ひとしきりヘディス体験が終わったところで「メディア対抗トーナメント戦」が行われることに。あれ?トーナメント表の右下がワイルドカードで空欄ですよ……



参加者絶賛募集中と聞いて、気付けば立候補していた筆者。
皆さんにあたたかい拍手で迎えてもらい、錚々たるサッカーメディア、スポーツメディアの名前が並ぶ片隅に



何と・・・



最高に弱そう(だがそれがイイ!)

ほんとは「トピ」は片仮名だけど問題ナシ(いいのか?)、名を連ねたというだけで達成感に浸るいまトピチーム。今思えばこの瞬間がピークであった。なぜなら、



「高校サッカードットコム」さんに瞬殺される!
ま、予想どおりですけどね。

さぁ~ここからはお客さん気分で観戦観戦!「メディア同士の威信をかけたガチバトル」は言い過ぎかもしれないけど、本当に皆さん今日が初体験?というほど見ごたえのある試合の連続。







この夏に繰り広げられるであろう全日本選手権の熱戦を重ね合わせずにはいられない…!決勝は「高校サッカードットコム」さんと「サッカーキング」さんの対決に。


優勝は…スーツに革靴!「高校サッカードットコム」さん。オシャレな公式ユニフォームを贈られていました。



参加全チームにはボールが贈られ、いまトピチームもちゃっかりゲット。編集部で壁打ち練習せな!



ちなみに、へディスの得意そうな選手は?と聞かれて「自分、たぶん得意だと思いますよ(笑)」と答えた鈴木選手。確かにちょっと構えてもらっただけで、



異次元のオーラがほとばしってました。絶対上手そう!

「センターバックの選手は全員得意だと思いますよ。あとはダイビングヘッドという点で岡崎(慎司)選手とか。クラブハウスにあればいいリフレッシュになりそうですよね」とも。いやぁ、そんな豪華なリフレッシュタイム、かっこよすぎでしょ…。やるなら絶対見てみたい。




ユル~い球技だとばかり思っていたへディス。実際に目の当たりにしたら上手な人は熱く、カッコよくてビックリ。そして、鈴木選手も言っていたのが「サッカー経験がなくても誰でも楽しめて、エクササイズになるので女性にもおすすめ」。これにはホント同感で“ヘディササイズ”、楽しくていいと思います!

全日本選手権の予選でも「体験会」を兼ねている所もあり、今後も全国のあちこちで体験会が開催されそうな「へディス」。この夏、てっぺんを取りにガチ参戦するもよし、ヘディササイズのつもりで行くもよし、ぜひ気軽に参加してみては。





■ヘディス公式サイト日本版
http://headis.jp/

【第一回 全日本ヘディス選手権】

(1) 関西予選:関西予選概要ページ
日程:2017年7月9日(日)
会場:兵庫県篠山市立篠山総合スポーツセンター
主催&問合せ:篠山スポーツネットワーク(代表企業:ミズノ株式会社) TEL:079-552-8681

(2) 東海予選:東海予選概要ページ
日程:2017年7月16日(日)
会場:静岡県磐田市渚の交流館
主催&問合せ:いわたの魅力発信プロジェクト実行委員会 TEL:0538-37-1616

(3)九州予選
日程:2017年8月上旬
会場:大分県大分市
※決定次第、へディス公式サイト日本版にて告知予定

(4)関東予選
日程:2017年8月13日(日)
会場:フットサルポイント両国インドアFコート
主催&問合せ:フットサルポイント両国インドアFコート TEL:03-6666-9688


◎決勝大会:決勝大会概要ページ
日程:2017年8月20日(日)
会場:東京スポーツ・レクリエーション専門学校 第2校舎アリーナ
主催:株式会社マイヒーロー



(スージー小江戸)