日本上陸!ビリヤード+サッカー「ビリッカー」が、おもしろ楽しい

2015/7/7 22:50 スージー小江戸 スージー小江戸



1か月に渡る女子ワールドカップは、惜しい!悔しい!なでしこ準優勝で幕を閉じましたが、持ち前の明るさと結束力で楽しそうに大会を勝ち上がっていく姿を見て「ちょっとだけサッカーやってみたくなったな~」なんて方もいるのでは。

「でも、ボールもまともに蹴ったことがない、そもそも走りたくない」という方!(筆者もその一人)……実はそんな方にこそ打ってつけの新スポーツ、というか誰でも楽しめる遊びがあるんです。

その名は 「ビリッカー」!!

ビリヤード台をぐぐーーっとそのまま大きくしたような台の上で、「玉をキューで撞く」かわりに「玉を足で蹴って」、どこかの「ポケット=ゴール」に入れるだけ!



見た目はビリヤードそのもの!台の大きさは横6.6m×縦3.6m。
5年くらい前にフランスで生み出され、フランスやドイツ、イギリスでは「スヌークボール(Snook Ball)」と呼ばれ流行しているのだそう。

日本では分かりやすく「ビリヤード」と「サッカー」の掛け合わせで「ビリッカー」と命名 。初上陸を記念して「ワールドカップ」ならぬ「オープニングカップ」なるものが開かれたので行ってみました。

場所は東京タワーの足元にある「東京タワーメディアセンター」。





元はテレビ局の収録スタジオとして使われていた場所で、今は多目的ホールとして色々なイベントが開催されているそうです。

会場に足を踏み入れると、広々とした空間の真ん中にビリッカー台。試しに練習している人、周りで談笑している人など和気あいあいといった雰囲気。



オープニングカップには、一般募集で集まった3人1チーム×6チームの18人が出場。聞いてみると
「ビリッカー!?何それ、やるやる~っていう感じで参加しました」
「日本でいちばん最初にプレーできるって聞いたら、来るしかないと思って」
と、みんな生まれて初めて体験する「ビリッカー」にワクワクしてる感じが伝わってきます。

いよいよゲーム開始!の前に簡単なルール説明。やり方はビリヤードの「ナインボール」とまったく一緒です。



2チームが交互に白い「手玉」を蹴って、「的玉」を1番から順番にゴールに入れていき、9番の的玉をゴールに入れたチームが勝ち!というシンプルなもの。

ちなみに使うボールはワールドカップなどで使う一般の5号球より小さく、フットサルのボールよりさらに小さい3号球(直径19cm)なので、かよわき乙女にも安心、体力もほぼ要りません。




実際のゲームの様子は、動画を交えてお伝えしましょう!

最初はまず「バンキング」。チームの代表者が並んでボールを前方に蹴り、背中側のクッション(壁)により近くで止まった方が先攻か後攻を選べます。


そして、ビリヤードのときでお馴染みの三角ラックの巨大版でボールをセット!!



さあ準備完了、先攻チームの攻撃開始です。1番から順に当ててゴールに入れていきます。そのついででもっと大きな数字の的玉がゴールに入ってもOK!得点したチームは連続して攻撃できます。

次に狙うは青い2番!ゴールのすぐ近くにあるけど、その手前の的玉がめっちゃ邪魔!!うーん、狙いどころが難しいですね……。



敵チームのシュートがどの的玉にも触れなかった、ビリッカー台から出てしまったなどはファウルに。すると自分のチームは得点のチャンス!フリーキックで好きなところに手玉をセットして蹴れます。

超楽勝!と思うけど果たして結果は?


……なかなか思い通りにはならないですね。でも、それもまた楽しいところ。


「ビリッカー」はビリヤードのように1対1でストイックに対戦することもできるけれど、チームでやるのが断然オススメ!だと思います。

「どこに当てる?」とビリヤード好きな人の頭脳を借りたり、サッカー経験者にキックの強さを相談したり。それで難しめのシュートが決まったりすると、みんなの喜びが何倍にも!


でも、連続して決めるのは至難の技ですね……。


そして、いよいよゲームも大詰め、9番の攻略の場面!


GOOOOOOOOOAL!!
見事に9番をゴールして勝利!歓喜の輪が広がります♪


こうして3チームずつA、Bの2グループに分かれて予選リーグを行い、グループの勝者同士で決勝戦を行った結果、栄えあるビリッカー“日本初”のカップウィナーチームが決定!



何と賞金3万円が授与され、みんなからは羨望の声が……。

ビールやジュースを飲んだり、軽くつまみを食べたりしながらプレーを楽しむ人もいれば、ビリヤードともサッカーともちょっと違う新しい感覚に魅せられて端のほうでシュート練習に励む人もいたり。
みんな思い思いに初の「ビリッカー」体験を満喫した表情で最後に記念撮影!



見ていても楽しかったけど、次はぜひ自分もプレーしたくなったビリッカー。
テクニック不要、走る必要ナシ、年齢・性別問わず楽しめる。「これは何かに似てる……」と筆者が思い当たったのは「ボウリング」!です。

ボールが蹴れるようなシューズさえあれば、会社帰りにスーツ姿でもプレーできちゃう手軽さ、ボウリング的なノリに非常に近い!これは流行って一大ブームくるかも!!

興味をもった方は、場所は同じく東京タワーメディアセンターで、個人でも友達同士のグループでも体験できるので、ぜひ日本ビリッカー協会のサイトをチェックしてみてくださいね。
仲間だけで貸し切ったり、会社やイベントへの道具一式レンタルもあるそう。そちらもサイトのほうでご確認を。

日本ビリッカー協会
http://billiccer.jp/



(スージー小江戸)