ゲスいの極み!使用中の“リアル下水管”に入れる「ふれあい下水道館」に行ってみた

2017/6/16 20:00 スージー小江戸 スージー小江戸


すっかり下火になったと思ったら、妊活中の妻を差し置いて…とか、未成年女性を相手に…とか、芸能界でまたもや炸裂したゲス報道。でも「リアルにゲスい物」なら、いつだって私たちの足元の地下深くに、ずっと昔から存在しているんですよね。

何のことかって?それはつまり 下水道 のこと!

ゲス不倫のように、普段は人目に付かない日陰の存在の下水道。その存在を全身で感じ、究極にゲスい、いや「下水体験」ができる場所が東京都小平市にあるらしいのです。その名も

「ふれあい下水道館」

ここは実際に使用中の下水道管に入って(内径4.5m)、下水の色やニオイなどを体感できるのが最大のウリ。ネットの情報ではニオイが猛烈にクサいとかクサくないとか…。いつもは山に登って自然とふれあってる筆者ですが、天気も悪いことだし、たまには地下に潜り下水道とガチにふれあって確かめようではないか!ということで行ってみました。

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■まさかの“下水感”ゼロに驚く

最寄り駅は西武国分寺線・鷹の台駅。下水の博物館の近くなのに、玉川上水がせせらぐというあまりの周辺環境の良さ。



見よ!この透明で清らかな流れを。しかも所在地も上水本町。下水なのに上水



まず、敷地入口で館内の構造を確認。



いくつもの展示室を見ながら地下に潜って行くと、地下5階が最終ダンジョン的展示室。そこからボーナスステージならぬ「下水道見学ステージ」(本物の下水管内部)に突入できるもよう。なるほど。

建物沿いに奥に進むと赤と黄色の下水道用トンネル掘進機があって、向かい側が入館口。いざ、下水とふれあわん!



と思ったけど、エントランスホールは清流をイメージした空間で、下水のゲの字も感じられない。

鱒が泳ぐ水槽や、水滴が落ちて涼しい音色を奏でる「水琴窟(すいきんくつ)」がお出迎え。




地下1階に下りるとワークショップや講座が開かれる部屋が。この日はおじさまたちが大集合で何かのイベント中でした。



中には入れなかったけど、部屋の横の壁に



破壊的カワイさの謎キャラ発見!!

耳?なのかヒラヒラしたお花のようなパーツ、つぶらな目、オメガな口、ぽってりしたボディ。さらに「みんなにあいたいなぁ~♪」と、あざとカワイイせりふ。正体不明のヒルガタワムちゃんに、すでに虜になってる自分がいる…。

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■展示室は「学び」と「ツッコミ」満載で忙しすぎ

地下2階から地下5階までが下水道の歴史や仕組み、働きについて知ることができる空間。 地下2階・展示室1では、いきなり入口頭上に「市報こだいら」に夢中の紳士が現れて…



彼ったら何と…



丸出し!(笑)

そんな斜め上の歓迎を受けて室内に入れば、江戸~明治~現代の上・下水道の誕生と発展を学べるパネルと映像が。



江戸時代、「上水道」の方はかなり発達。玉川上水や神田上水など6系統で人口の6割をカバーできていたというから驚き!



映像ブースのボタンを押すと、スターウォーズ的なホログラム映像で、ノッポさん的男性が登場&解説スタート。

江戸時代には「下水道(どぶ)」はもう存在していたそう。でもそれは生活排水用でトイレ用はまだ無く、溜まった汚物は畑の肥料として売買されていたらしい。

とはいえ上・下水道ともまだ不完全な状態だったから、明治に変わる頃に汚物が飲み水に混入してコレラが大流行。そしてコレラを題材にした錦絵が…ヤバい。



強力な消毒剤を噴射しても倒せない、右側の “3種合体アニマル”が当時「ころり」と呼ばれたコレラの比喩らしく

虎(こ)の頭 + 狼(ろ)の胴体 + 狸(り)の睾丸

って、どう見ても

狸の…大きすぎ!超巨大エアバッグか!!

ちょうど近くに、下水浄化時に出る汚泥を再利用した作品が展示されてるんだけど



その中に信楽焼の狸がいて、



何となくですよ…

心なしか…



目がウルっとしてる

ていうか、もうそういう風にしか見えない。切ない。


展示は現代の下水道システムの話に移って



自然界の自浄作用と同様に、微生物たちに下水中の汚れを食べてきれいしてもらう仕組み(活性汚泥法)を使っているんだそう。微生物たち、ありがとう。


その先にもまだツッコミポイントが。地震に強いマンホールや下水管の説明パネルで地震を起こしているグラゴン





めっちゃ楽しそう!

古代人のトイレットペーパー「ちゅう木」も現物がナマナマしく展示





「糞ベラ」 て!でも他に呼び方がないことは確か。

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地下3階・展示室2に下りたら、やっとまともな展示に(失礼!)。
この地域で昔使われていた井戸の模型や、冨嶽三十六景の「十二 武蔵小金井」など地元・小平市の水事情を表す物や情報がたくさん。



まいまいず井戸は垂直に深く掘る技術がなかった時代に、すり鉢状に掘り進むことで深層部にある地下水を利用した井戸なんだそう。井戸へ下りる道がかたつむりのようにぐるぐると巻いているためこの名に。



下りる時は面倒だから直滑降で下りるとか、階段作る人とかいなかったのかな。自分だったらそうするけどな~。


地下4階・特別展示室では、江戸~明治の下水道について「いろはカルタ」方式でパネル展示。





生活排水を流す下水道は、いわゆる「どぶ」ではあるもののちゃんとふた付きもあったらしい。今で言う「側溝」の元祖ですね。

しかも、元祖・側溝に潜り込むマンまでいたことが川柳に!



放れ馬 どぶから旦那 首を出し

江戸の側溝マンは「のぞき目的」じゃなくて、どうやらどこかから逃げてきた馬を避ける場所としてドブに潜り込まざるを得なかったもよう。

江戸、怖エエェェェぇぇぇえええ!

しかも下水に入るなんていやだああぁぁぁと言いつつ、自分もこれから下水管に入るんですけどね。

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