【とってお喫茶】秘境喫茶!?いくつもの山を越えてたどり着く純喫茶(2/2)
木の扉に、真ん中が絞られたカーテン、それは純喫茶の証です。
赤い照明とシャンデリアが、山の中の純喫茶をより特別なものにしています。太陽が出ている時間であることを忘れてしまいそう。
カウンター下のつまようじとお塩置き場がかわいい。お客さんからいただいたという鉢植えがたくさん並んで、地元の人に愛されているのが伝わります。
モーニングにはゆで卵とおつまみがつきます。ゆで卵の殻が剥きやすく(これってけっこう重要)、湯で加減もちょうどいい。ネルドリップで淹れられたコーヒーも美味しくて、「私だけの純喫茶を見つけた」そんな気持ちに。
おつまみが載せられたお皿とティースプーンが薔薇で素敵。ママさんのファッションもお洒落なんです。
「のんのん」というのはママさんのお名前に由来するとか。
以前探していただいたマッチ。
陶町にはそのむかし50を超える窯元があり、輸出用の主に白いお皿を作るのが盛んだったそう。30年くらい前は、各窯元は100人を超える従業員をかかえていたとか。「のんのん」ができたのも30年ほど前。お店はお客さんでいっぱいでとても忙しかったそうです。今は窯元も数軒になり、町に若い人が少なく寂しいとおっしゃっていました。
「こうやってわざわざ来てもらえるとうれしいよね」そうやって常連さんがママさんに話してくださいました。
陶町にはかわいいお菓子を売る和菓子屋さんもありますし、少し行けば道の駅や日本大正村なんかもあります。ドライブのついでにぜひ「喫茶のんのん」にも足をのばしてみてはいかがでしょう。
レモン糖度 87
喫茶のんのん 岐阜県瑞浪市陶町水上661-1
次回は、童話の世界を覗けちゃうかも?名前のかわいい喫茶店(予定)です。お楽しみに。
(文と写真:レモン糖の日々)
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