「ネシ子が会う」井上ほの花(連載 第十三回)(2/5)
―――フ:【質問その11】無果汁団の楽曲のテイストにほの花さんの声が乗っかると、不思議と飯島真理さんの作品の世界観とリンクしました。ほの花さんは、飯島真理さんをご存じでしょうか。
ほ:知ってます、マクロス!でも、自分の声はあんなに素晴らしくないです…。
フ:いえいえ、ほの花さんのに声は、時空を超えて飯島さんの作品と並列に聴けてしまうような魅力があると思いました。意識したことはありますか?
ほ:いいえ…。
―――フ:【質問その12】作り手の無果汁団のお二人にお尋ねします。今回のアルバム作りにおいてイメージしたアーティスト、作品などはありますか?
ショック太郎(以下シ):やっぱり飯島真理さんですね。飯島真理さんのアレンジをやっている坂本さんとか…。
フ:飯島さんの作品は、ショックさんの音楽の原点とも言えるのではと思うのですが、いかがですか?
シ:単純にミーハーなファンでした。サウンドやアレンジも好きで。
フ:サウンドって、再現できるものなんですか?
シ:今回、当時の歌謡曲のミックスをやっていた森達彦さんと打ち合わせをしながら、近づけていきました。ソフトシンセで音色をどう再現するか、など…って僕が喋るとサンレコのインタビューになっちゃうんで、この話は置いときましょう。
フ:え~、そこんとこも聞きたいのに!
シ:一言で言うと、ラグジュアリー歌謡を意識しました。そういうの大好きなんです。
―――フ:【質問その13】彼女の声をどんな風に捉えていますか?
シ:喜久子さんの娘さんという情報を知らないでデモテープを聴いて、1分くらいですぐにピンときて。
フ:じゃあ、純粋に声に惚れ込んだ、ということですね。
シ:太鼓の達人のディレクターさんからテープをいただいた中で「この声だ!」と…。まさに「理想の声」だったんです。
―――フ:【質問その14】個人的には、「スパークリング・チャイナタウン」が特に好きです。アルバムの聴きどころを教えてください。
ほ:「月世界フライト」と「スパークリング・チャイナタウン」は、私が高校生のときに歌った曲で、「虹のファンタジア」は大学に上がってすぐに、「幕間」と「わすれもの」は10月くらいにレコーディングしました。時系列を追って、声の変化に着目すると、また違った楽しみ方ができるのかな、と思います。
フ:レコーディングにちょうど1年ほど、かけているんですね。
―――フ:【質問その15】「ラグジュアリー歌謡」のレーベルからリリースとのことですが、ラグジュアリー歌謡との出会いについて教えてください。
ほ:ショック太郎さんに紹介していただきました。
フ:ラグジュアリー歌謡のカテゴリーに、声優さんがいるのはちょっと意外性もあるんですが、ほの花さんの声質を軸に考えたときに、それは必然でもあるのかな…と思いました。
―――フ:【質問その16】レコーディングはどんな環境で行われましたか?
ほ:ボーカルだけ、スタジオで撮りました。
フ:歌い方の指示などあったんでしょうか。
ほ:無果汁団さんから、細かく指示をいただきました。
フ:歌い方の指示って難しいな…と感じることがあるんですが、他者があんまり介入しすぎると、歌い手の本来持っている良さが損なわれることもあるんじゃないかって。
シ:そうそう。さじ加減は重要で。歌い込みすぎるのもダメで。
フ:「一番最初のテイクが一番良かった」ということも、経験上結構あります。
シ:そうなんです。ファーストテイクをよく使います。
―――フ:【質問その17】誕生日は?
ほ:1998年生まれの2月9日生まれのみずがめ座です。
―――フ:【質問その18】今、おいくつですか?
ほ:18歳です。
―――フ:【質問その19】血液型は?
ほ:O型です。
―――フ:【質問その20】声優業、歌手業と忙しいほの花さん。どちらが本業?
ほ:声優…ですかね。「どっちも」と言いたいですが、声優なのかな、と思います。