パプリカ、色によって味が違うと判明!!
■パプリカの色と味の関係は?
サラダに彩りを与える野菜こと、パプリカ。
その色は赤から黄色までさまざまで、緑色の野菜のなかに少し加えるだけで一気に華やかさを演出してくれます。
ところで、形が似ているピーマンと比べるとパプリカの方が甘いのは経験的に分かるものの、パプリカ同士の味比べはあまりしたことがないのではないでしょうか。パプリカは、色によって味が変わってくるのでしょうか?
気になったので、調べてみることにしました!!
赤・オレンジ・黄色のパプリカを用意して、
味覚センサー「レオ」くんに分析させました。
レオくんは、食べ物の味覚(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を客観的に1~5段階で数値化してくれるスグレモノ!レオくんを使えば、色の異なるパプリカ同士の微妙な味の違いがわかるはずです。
果たして、パプリカの色は味にどんな影響を与えていたのでしょうか…!?
■赤に近づくにつれ○○がアップする!?
3種類をそれぞれ分析した結果、面白いことがわかりました。
まず注目すべきは苦味です。
なんと、黄色から赤に近づくにつれ、どんどん苦味がアップしていたのです!
(苦味比較グラフ)
また、黄色よりも赤の方が成熟していて甘そうなイメージがあり、実際ネット上でもそのように言われていることが多いですが、
結果はその逆!
黄色やオレンジのパプリカの方が赤パプリカより甘味が強かったのです。
つまり、
パプリカは赤に近づくほど苦くなり、赤よりも黄色やオレンジの方が甘い傾向があった
のです!
パプリカは色によって含まれる色素やビタミンが異なります。色素やビタミンの味を単体で味わうことはなかなか難しいので、どの成分が苦味や甘味に関係しているかは不明ですが、今回の分析でひとまず味の違いをはっきりさせることができました。
今後はぜひ、赤も黄色も一緒くたにするのではなく、それぞれのパプリカの個性を活かして食べてあげてくださいね!
(味博士)
味覚センサーのことがもっと知りたい方は、「味博士の研究所」もチェックしてみてください!