【高尾山が混雑で完全終了】超穴場の紅葉スポットが“隣りの山”に!(2/2)
(B)小仏城山
高尾山の西の“隣り山”「小仏城山」は、実は高尾山から地続きで稜線が繋がっていて、高尾山頂~小仏城山~景信山~陣馬山へと至る「プチ縦走路」はハイカーに人気のコース。
しかし!!
紅葉時期の激込み高尾山には近寄らず、小仏城山に直接登って楽しむのが賢い選択というもの。まずは京王線ではなく「JR中央本線・高尾駅」に行きましょう。
①JR中央本線・高尾駅 <バス乗車地点>
JR高尾駅の北口を出たら左手のバスロータリーへ進み2番乗り場へ。西東京バス「小仏行き」で終点「小仏」まで行きます。
バス便は、土日なら多い時間帯で1時間に3本。所要時間は15~20分、運賃は現金で230円です。
②小仏バス停 <スタート地点>
小仏バス停から、舗装された車道をバスが来たのと逆方向に向かって出発!
5分ほどで左側に寶珠寺(ほうしゅうじ)の入口を見つつ、そのまま15分ほど直進。S字カーブの坂を2つ折り返したら、道の右側に小仏城山の“さらに隣りの山”「景信山」へ登る階段が。
今回は「小仏峠」を経由して「小仏城山」へ向かうので、階段は登らず引き続き車道を進みます。
③ 登山口(舗装道の終点) <25分>
ひたすら車道を直進していくと、両側に駐車場が現れ、唐突に舗装道が終了。
ここから先は緑あふれる気持ちの良いハイキングコース!
沢のせせらぎを聞きながら、湧き水で喉を潤しつつノンビリ進みましょう。
道が突き当たりになったら、右手の斜面へ。急に“登山感”がアップするけど、ジグザグ道で角度もキツくないのでちびっ子でも大丈夫!
④ 小仏峠 <1時間>
ジグザグ登山開始から25分くらい、ちょっと開けた広場のような「小仏峠」に到着です。
広場の真ん中の茂みを覗くと、なぜかタヌキがいっぱい!
道標に従って「小仏城山」「高尾山」方面へ進むと、茶屋跡やベンチなどがあり、道が二手に分岐します。
左は傾斜がゆるやかな「巻き道」。どちらを行っても後で合流するけど、右の階段を登ると、
茶屋跡のスペースがあって、
南西方向、遠くに「相模湖」が見えます! 晴れていれば湖水がキラキラ光ってとてもきれい。
そして、あと30分ほど歩きます。
⑤ 小仏城山・山頂 <1時間35分>
ついに山頂に到着~!
おお!すでに真っ赤な紅葉も発見。山頂全体では11/20~11月末くらいが見頃と予想。
山頂北側からは八王子市街が一望。
山頂南側にまわると一段低くなった広場で気持ちよくくつろぐ人たち。やっぱり高尾山を避けて大正解。これならどこでも座り放題!
さらに、南側からは富士山が見えるはず……!
うーん、ちょうど正面の雲に隠れてて残念。こればっかりはタイミングですね。
では、そろそろ茶屋の名物「なめこ汁」とおでんでお昼ゴハンにしますか!
するとどこからともなく、アイツが……
来たーーーー!
と思ったら、スルーーーッ!!!
安定のマイペースっぷりです。
実は今年の夏に来たときも、デカ盛りかき氷を食べていたら
「なんだ、かき氷か」と一瞥して去って行きました。。。
もう1匹いるにゃんこなんてコッチを見もしません……。ぐすん。
でも、茶屋のお母さんに聞いたところ、猫たちはもう10年くらい前から住んでいて、茶屋の人や登山客から食べ物をもらってフツーに暮らしているそうです。
ということは……
こっちが住居侵入でした!!ゴメンなさいっ!
でも、お腹のすいてる時はせっせと「営業活動」しているそうなので、にゃんことのふれあいを求める方は朝一番を狙うとよいかも!
では、下山します。
⑥ 小仏バス亭 <ゴール:2時間45分>
山頂からは同じ道を⑤~②へと逆に辿り、小仏バス停まで帰ります。下りによる短縮時間は10分くらいだったので、帰りのコース合計は<1時間25分>。往復でも3時間足らずなのでファミリーでのハイキングには特におすすめの山です。
▼▼▼▼▼▼
ここからはいよいよ温泉!へと連れていってくれる「天狗バス」をまずは待ちます。
●京王バス「小仏~高尾山口線」
・土日祝日のみ、小仏→高尾山口駅行きのみ(逆方向はナシ)の運行
・運行時刻は午後1:10/2:10/3:10/4:10の4本
・運賃は小仏~高尾山口駅までで230円
小仏バス停に、時間どおりにバスが来ました!!めっちゃカワイイ。
外装は高尾梅郷を思わせるようなピンク色に天狗や紅葉のイラストが踊っています。前面には温泉のヘッドマーク、行き先にも温泉マークが表示されているというお茶目ぶり。
乗り込んでみると内装もかなりおしゃれ!!
シートは高尾の自然を表すようなやさしいグリーンで、間仕切りパネルには浅川国際鱒釣場の水面(たぶん)、梅、紅葉をモチーフにしたイラストが。
きっと高尾山口駅の新駅舎のデザインに連動しているのでしょう、壁も天井も明るい木目になっていて、温白色のライトが車内をやわらかく照らしています。
そして注目の「降車ボタンが」こちら!
↓
押すとこうなります。
↓
おお!天狗さん、誇らしげ?ちょっと「ドヤ顔」です♪
それでは、ボタンを押したときに流れる「ほら貝」の音色をお聞きください!
ほら貝……っていうか、牛?
いや、でもね、とってもなごむんですよ。実際に聞いてみると!!
「次、止まります。このバスは……」という機械の女性アナウンスが食い気味にカブッてきてちょっと分かりづらいかもですが、ぜひ一度乗って、耳を澄まして実物を聞いてみてください!!
▼▼▼▼▼▼
天狗バスは20分弱で京王線・高尾山口駅前に到着。いよいよ温泉に向かいます。
あちゃー。やっぱり順番を待つ大勢の人が……。
聞けば入場制限をしていて、整理券を配っているとのこと。この日(11/3)、時刻は15:30で待ち時間は20分と言われましたが、実際に入れたのは50分後。
入れる時間を予測するのは至難の業ですが、後日(11/8)行ってみたら18:00くらいには入場制限が解けていました。
なので、下山したら先に蕎麦屋街に行って美味しいおそばを食べ、そのあとゆっくり温泉に入るという手はアリ!!
「つたや」さんのとろろそば。
「栄茶屋」さんの天狗の耳たぶそば。
“耳たぶ”の正体はキクラゲなんですが……
でかっ!!
高尾山付近の蕎麦屋さんはどこもおいしいですね。もちろん、「極楽湯」の中にも食事処があるので湯上りにそこで食べるのもおすすめ。
メニューは豊富で何でも一通りあります。左のコロッケには京王線ユーザーにはお馴染みの「C&C」のカレー入り♪
あっ、肝心の温泉のほうはというと、露天に4つ、半露天が1つ、中に1つのお風呂とサウナがあって、筆者のお気に入りは、
「天然温泉 露天岩風呂」と
半露天のマイクロバブルの檜風呂。
※お風呂画像2点は 「京王高尾山温泉/極楽湯」ホームページから引用
どちらもお湯が肌にやさしく、ちょっぴりスベスベになった気がします。
温泉を出ると、高尾の夕方はもう真っ暗!
目の前の直通通路を下りて進むと
券売機のすぐ横に出られます。
激混みの高尾山じゃなくっても
“隣りの山”に行って「紅葉」と「温泉」を満喫できました♪
みなさんもよかったら試してみてくださいね。
(スージー小江戸)