【高尾山が混雑で完全終了】超穴場の紅葉スポットが“隣りの山”に!

2015/11/13 17:20 スージー小江戸 スージー小江戸

いよいよ関東エリアまでおりてきた紅葉前線。東京近郊の紅葉スポットといったら、手軽に行けて老若男女が楽しめる「高尾山」が最高!それは間違いないでしょう。

でもちょっと待って!!
紅葉のピーク11月下旬は大量の人、人、人。登山道(参道)も大混雑で、薬王院御本社の横は大渋滞で通過するまで30分弱かかったり、

(左は9月→右は昨年11/23で正面の紅葉の奥までみっちり行列)

標高599mの山頂は、座ってお昼を食べる場所もないほど…(涙)

(左は9月→右は今年11/3ですでにこのありさま)

ヘタすると下りのケーブルカーは2時間待ち。日暮れ後に逃げ場もなく、冷えた地べたに座って待ちながら「いったい何しに来たんだろ」とウンザリするハメに(昨年の実話です)……。

しかもですよ、今年は何と!
10/27(火)に「京王高尾山温泉/極楽湯」が開湯

(駅徒歩0分!ホームからも丸見え)

そうなるとますます激混み……いや、でも紅葉を見に行きたい!新しい温泉にも入りたい!……でも混雑が、と否応なしに入り込む無限ループ。
何とかうまいこと「紅葉」と「温泉」を楽しむ方法ってないの?

そう、そんな時は
“隣りの山”へ行けばいいんです!

※赤い楕円囲みが激混み=終了エリア

(A)南隣りの山「草戸山」:標高364m
高尾山と同じ「京王線・高尾山口駅」から歩けるのに、高尾山の激混みがウソみたいにガラガラで静かな山歩き!
城山湖畔の紅葉、金比羅神社の紅葉と街を見下ろす眺望、さらに「超穴場の紅葉スポット」まで回ってくれば、もうお腹いっぱい&楽しさてんこ盛りの山。

(B)西隣りの山「小仏城山」:標高670m
茶屋もあれば猫もいる!高尾山より眺望良好、紅葉が美しい広々とした山頂が魅力。
温泉の開湯と同時に新設された路線バスは、降車ボタンを押すと「天狗の顔」が光り、「ほら貝」の音が響きわたって温泉へ連れて行ってくれます。ちびっ子にもバスマニアも超おすすめの山。
※地図によっては「城山」の表記もありますが、ここでは「小仏城山」で統一しています。

というわけで、高尾山の南・西それぞれの“隣り山”を紅葉が色づくより一足早く歩いてきたので、コースや見どころ、「極楽湯」の実際の状況などをお伝えしたいと思います!

コース紹介には、スタート地点からのおよその累積歩行時間(休憩時間は除く)を書き添えておくので、もし行かれる方はご参考に。

▼▼▼▼▼▼

(A)草戸山




①京王線・高尾山口駅 <スタート地点>


今年4月にリニューアルして、すっかりオシャレになった高尾山口駅。

スギの木の香り溢れる新駅舎の設計者は隈研吾(くま・けんご)氏。現在進行中の新国立競技場“やり直しコンペ”の設計者が隈氏と伊東豊雄氏のほぼ一騎打ちらしいので、もし隈氏に決まったら、こんなふうに木がふんだんに使われたオシャレ競技場ができるかも!ですね。



駅を出たらすぐ右折。人がわんさか歩いて行く高尾山ケーブルカー「清滝駅」方面へ。



2~3分歩いたら左手に出てくる蕎麦屋街へと橋を渡りましょう。ここから先は、永遠に高尾山の激混みとも行列ともサヨウナラ!です。


②草戸山 登山口 <5分>
蕎麦屋街を抜けて国道20号を渡り、左にナスのマークの「割烹 橋本屋」さん、右に「峯尾商店」さんがある間の道を進みます。





数10m行くと左手に道標が出てくるので「四辻・草戸峠」「城山湖」の→に従って右を向くと……



えええ!ここ登山口!?
民家の横の「猫の通り道」かっていうくらいの細~い道が。

でも安心してください、合ってますよ!


③四辻 <20分>
にゃんこ道はずっとユルユルとした登り坂。全体的にあまり陽が差さず、落ち葉が湿って道も細いので路肩から滑り落ちないように注意です!





登り始めて15分ほどで、足元に「四辻」と書いてある道標に到着。ここはその名の通り「十字路」になっていて、右の「高尾駅」方向に歩いていくと「JR高尾駅」にも抜けられます。


④拓大分岐 <1時間10分>
四辻から先はずっと明るい稜線歩き。細かいアップダウンはあるものの、快適に自分のペースで歩いていけます。

なぜってそれは……ガラッガラだから!!





ところどころ紅葉がキレイ。見頃はたぶん11月末ぐらいです。ベンチもたくさんあるので休みながらノンビリ進もう!





廃鉄塔と現役の鉄塔を過ぎたら、ハッキリした分かれ道に到着。
コース中、道標がいたるところに設置してあるので、常に「草戸峠・草戸山」「城山湖」方面を目指して進めば迷う心配はありません。


⑤草戸峠 <1時間30分>




ここには大サービスの超長~~いベンチ。なぜなら、みんなで(まぁ誰もいないけど)座って北側を向くと……



高尾山の山頂と、西の“隣り山”小仏城山の山頂が見える絶好の展望スポットなのです。高尾山の紅葉を外から眺める…何ともオツです。

おぉぉーーい!高尾山のみなさぁぁーーん!!!


しーーーーーーん。。。

今ごろ山頂では人がひしめきあい、座る所のない人がウロウロしているのでしょうか(昨年の筆者のように)……。


⑥草戸山(松見平休憩所) <1時間40分>




案の定、山頂もガラガラ!
手前に小さな神社、その向こうに「松見平休憩所」という看板と東屋があって、そこかしこにベンチ&テーブルが。

案内板によると、ここは「町田市の最高地点」らしい。スゴイのかスゴくないのかよく分からないけど、東屋にのぼって見てみますね。



…………。

この後のビューポイントに期待!先へ進むことにします。



高尾山口駅方面を振り返り、神社をはさんで左の道から来たので今度は右の道へ。
ここからは本沢ダムの人造湖である「城山湖」を一周する散策路に入ります!


⑦金比羅宮 <2時間25分>

散策路は完璧に整備されていて、「はなさき休憩所」までの急下りの道でも手すりにつかまれば安心。





いよいよ右側に城山湖が「チラ見え」し出したら、
紅葉の絶好のビューエリアに突入―――!




散策路を下りきって、湖の東側の道へ。そこで振り向くと


わぁ!とても良い感じではないですか!!
↓↓↓
これが11月末になると、こうなるようです。

※「神奈川やまなみ五湖NAVI」より引用

さらに道なりに進んでいくと、ダムサイト出入口のゲートに到着。ゲート手前の木はもう真っ赤です。



ちなみに10月~3月は16:00でゲートが閉まって湖の横の道を通れなくなるらしいのでご注意を!


そしてここから「金比羅宮」までは2分くらい。



鳥居を囲む紅葉が何ともキレイ!境内に入り、すぐ右手の段々を上がれば……



左は八王子、右は相模原、真ん中にはるか都心を望む大展望♪
うわーーーい。テンション上がってきました!


⑧紅葉の超穴場スポット
「評議原(ひょうぎっぱら)」 <2時間30分>


金比羅宮からの展望を楽しんだら、境内を出て目の前にあるもう1つの小さな鳥居をくぐります。その先は長くて急な階段になっているので慎重に下りて行きましょう。



急階段を下りて振り返るとこんな感じ。

↓↓↓
そして、またしてもこの場所が11月末になると……

※「神奈川やまなみ五湖NAVI」より引用

す、すごい……!!!
これはまた見に来るしかない。

さぁさらに先へ。
目の前の、「イノシシ注意」の貼り紙がある小さな柵を越え、



ハイキングコースを歩くこと5分で



「評議原」に着いたーーー!!
↓↓↓
この場所の11月末の景色は……

※「神奈川やまなみ五湖NAVI」より引用

もう「見事!」の一言です♪


ちなみに、なぜ「評議原」なんていう不思議な名前なんでしょう。
建っていた石碑とネットで調べたことを合わせると、



「その昔、片倉城・津久井城・小松城の武将たちが、落城の相談、つまり“評議”を開いた場所と伝えられている」からとのこと。

ふーむ、なるほど。歴史的にも意義深い場所なんですね。

でもそんな場所ではありますが筆者は……


評議などせず、ただ好きなゴハンを作って食べるのみ!

では、ゴハン食べてる間にちょっと参考情報を。

●評議原へは相模原市側からもアクセス可能らしいです
JR横浜線・相模線、京王線「橋本駅」から「三ヶ木」行きバス(橋01・03系統)
「城山総合事務所入口」下車、徒歩50分
※詳しくは、相模原市観光協会ホームページ 「いい~さがみはら」 を参照してください。

●11月末の紅葉の画像の引用元はこちらのページです
「神奈川やまなみ五湖NAVI」:特集「続報!2012 やまなみ紅葉情報」


さあ、ではお腹もいっぱいになったところで、高尾山口駅へ戻るとしましょう。


⑨京王線・高尾山口駅 <ゴール:4時間45分>
評議原(⑧)から同じルートを逆に辿り、①のスタート地点まで帰ります。
草戸峠(⑤)までの所要時間は同じで、その先は下りが多めで15分少ない<2時間15分>。これが帰りのコースの合計時間です。

▼▼▼▼▼▼

ハイキング後のお楽しみ「京王高尾山温泉/極楽湯」の情報は、西の“隣り山”「小仏城山」のコースと合わせて次のページでご紹介します!

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