現代美術家 鴻池朋子氏のコラムがスタート!

2015/5/27 14:55 鴻池朋子 鴻池朋子
こんにちは鴻池朋子です。



「early summer版」gooトップページが開始されたのと同時に、コラム連載が始まりました。第1回目ですので、自己紹介も兼ねて近況や今後の活動についてお伝えいたします。


日比谷アートウォール01 (C)Tomoko Konoike

日比谷アートウォール02 (C)Tomoko Konoike

日比谷アートウォール03 (C)Tomoko Konoike


まずは大阪のど真ん中、阪急うめだ本店のショーウインドー7面に「日本の自然を纏う 花・風・水・月・鳥・山・海」というタイトルで作品が設置されました。一日50万人の人が往来する駅のコンコースに作品が展示、というよりは、多くの人の目にさらされまくっています。作品がさらされて写真撮られまくって、でもこういうことこそが今本当に美術館が必要とすべきことなんじゃないのかな。場所が作品にエネルギーを吹き込んでゆく感じでとても愉快。6月8日迄ご覧いただけます。


日本の自然を纏う/海 (C)Tomoko Konoike


日本の自然を纏う/水 (C)Tomoko Konoike



その後は、8月から来年の3月にかけて青森県立美術館で青森EARTH2015(「現代」と「縄文」をつなぐ「青森EARTH」地域連携事業)『みちの奥の、その先へ(仮称)』に参加します。梵珠山という山に作品を設置する予定です。秋田の森吉山で行っている『美術館ロッジプロジェクト』*の青森編になるかもしれません。東北の山小屋を展示場所にしていきます。これも美術館ということを一旦解体するための試みです。

そして10月には神奈川県民ホールギャラリーで個展『根源的暴力』が始まります。全部新作でいきたいと思います、と、書いていて、何一つ出来上がっていないことに焦りますが、展覧会は私にとって単なる旅の途中。展覧会に合わせて作品をつくっているわけではない、とようやく気づきました。壮大な“途中”をお見せしたいと思います。人がものをつくるという根源的暴力です。

まだまだ続いていきますが、今回はここまで。


*美術館ロッジプロジェクトは、2012年から始まり、既存の美術館から抜け出し、遠く離れた秋田県北秋田市森吉山の森吉神社避難小屋に、舟の立体作品(2013)、壁画作品(2014)を設置しました。北秋田市阿仁合を探索し、森吉山を登り、土地の人々や自然と交流するなかで作品を誕生させ、美術館という場の根源的なあり方を探ってゆく活動です。