第9回 「クロック・セカンド」の巻

2014/12/23 00:00 ぴょん ぴょん

【登場人物】

もち子 もち子
餅の化身のゆるふわ系女子。もち肌のせいか意外とモテる。人間の年齢に換算すると25歳。
月々の携帯料金はだいたいいつも10,000円前後。突如行方不明になった。


デジ美デジ美先輩
「ミス電脳」の異名をもつ知性派女子。月々の携帯料金はだいたい1,000円以内。アラサー。
浮いた携帯代で海外旅行に行くのが趣味。前回、ついに限界を超える奥義を出した。


ムーニーさんムーニーさん
デジ美の空手技を受け死亡。木星が微笑むとき その死はあらゆる意味をもってよみがえるだろう





~前回までのあらすじ~

突如失踪した「もち子」の行方を探すデジ美だったが、唯一のヒントを持つムーニーさんの「突然の死」という節目を迎える。そこでデジ美は禁じられた究極奥義を繰り出すことに。もち子の行方は果たして…!



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究極奥義…
森羅解析(しんらかいせき)!!!






~説明しよう~

神羅解析とは、実は人間ではなく「デジタルの回路」でできているデジ美の脳(CPU)を一時的な過電圧でクロックアップさせることで、通常以上の検索能力を発揮できる究極の奥義なのだ。

CPUクロック周波数 = ベースクロック × クロック倍率


デジ美は「森羅解析」で自己にかかる電圧を140Vまで高めることで、なんと通常時の1.4倍の能力を発揮することができる。 ただし、過度なオーバクロックは多くの危険や代償を伴う。過電圧によってOSやファイルの一部を破損することもあるし、行き過ぎた場合はCPU(脳)そのものを熱で破壊してしまうこともあるのだ。

がんばれ、デジ美とデジ美の脳…!!




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15秒…翻訳完了…!
見えたわ!!







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もち子のメモは直訳すると「餅が良いです」の意味。
しかし、これを暗号と考えて並び替えるとどうなるかしら…?








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体には負荷がかかるけど、
もう一度森羅解析を使うしか無いわね…





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もう一度…
森羅解析(しんらかいせき)!!!





くっ…!!
電圧が足りない…!





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キエエェェ…!!
CPUよ、高まれ…!









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ハァ…ハァ…



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検索完了…
こういうことかしら?



もちがよいです

 ↓ 

よがもいちです

 ↓ 

ヨガも位置です





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いえ、なにかおかしい。
まだ真実には到達していない気がするわ…!



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でも私の緑色のシナプスでは
これ以上の処理能力は出せない…



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だけど「もち子」を見つけるには
まだ明らかに情報が足りない…



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こうなったら、神羅解析を次の段階に
引き上げるしか無い…!



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本当は禁じられている電圧だけど…







2倍のオーバークロック、
行くわよ…!



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ハアアァァ…!!!
グオオォオオ!



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神羅解析…
200ボルト…



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クロック、セカンド!!!!







グオオオオオォオ!!!!





「失踪したもち子を救いたい…。」
その一心でデジ美はどこかで見たことのあるポーズとなり、限界を超えた。
果たしてもち子の行方はわかるのか?そして、デジ美のCPUは200Vという過電圧の中で正気を保てるのか?次回を待て…!


つづく



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