100円でいいの!? モネ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの名画を見に行こう!

2022/10/17 20:05 明菜 明菜

睡蓮で知られる画家クロード・モネ。絵画が好きな人ならきっと知っている、世界を代表する巨匠です。



そんなモネの絵画《睡蓮》が、なんと水中に沈められている!?

と驚いたのですが、これは本物ではなく、陶板による複製。ほぼ実寸大で、モネの筆致や色彩が再現されています。



訪れたのは、京都府立陶板名画の庭。地下鉄の北山駅から徒歩1分の立地にある、名画を再現した陶板画を展示する絵画庭園です。

陶板画の特徴は、とにかく上部なこと。風雨にさらされる屋外や水中など、本物の絵画を飾ることはできない場所にも展示できます。


モネ作「睡蓮・朝」の再現

それで、モネの《睡蓮》を水中に展示することができるのですね。本物の睡蓮さながらの展示に、現実世界とモネの創造した世界が溶け合ったような、新鮮な鑑賞体験ができました。

ちなみにモネは、自分の睡蓮の絵は自然光の下で見てほしいと言ったそうです。太陽の光は絵画を劣化させることがあり、本物の作品を屋外に展示することは難しいのですが、複製であればモネの理想に近い形で展示・鑑賞ができますね。複製の強みだと思います。


レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」の再現

他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》、ミケランジェロの《最後の審判》などが、ほぼ原寸大で再現されて展示されています。

本物の作品は現地で鑑賞しなければなりませんが、混雑のため短時間しか見られなかったり、遠くからしか見られなかったりといった問題が。しかし、陶板名画の庭なら時間も人も気にせず隅々まで鑑賞することができます。複製だからこそ、じっくり鑑賞する楽しみを味わえます!


ミケランジェロ作「最後の審判」の再現

自然光が降り注ぐ建物を設計したのは、建築家の安藤忠雄さん。コンクリートを用いた建築、光の取り入れ方に、安藤節を感じました。

屋根が無い建物なので、雨の日は水も滴る陶板画を見ることができます。晴れの日に明るい自然光の下で鑑賞するのも良いけれど、雨に濡れた名画も見てみたい~!


鳥羽僧正作「鳥獣人物戯画」の再現

計8点の陶板画を楽しめるのに、筆者が訪れたときはほとんど人がいませんでした。自分だけの美術館であるかのような錯覚すら覚える、密になりようがない快適な空間でした。あまり有名ではないのでしょうか、大切にしたい京都の穴場スポットです。

しかも入場料は一般でも100円! めちゃくちゃリーズナブル。中学生以下などは無料で入場できるので、京都散策がてら気軽に訪れてみてくださいませ。

隣接する京都府立植物園もリーズナブルかつ楽しい穴場スポットです⇒たった200円で1日楽しめる京都府立植物園

京都府立陶板名画の庭
京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)
TEL 075-724-2188
http://kyoto-toban-hp.or.jp/

最寄駅:京都市営地下鉄北山駅 下車 3番出口を出て東
京都市営バス北山駅前 下車 西へ徒歩5分

開園時間:9:00~17:00 ※入園は16:30まで
休園日:12月28日~1月4日 ※施設メンテナンス等で休園する場合あり
入園料:一般 100円