亀山薫(寺脇康文)が帰ってきた!10月スタートの『相棒season21』を記念して、杉下右京(水谷豊)他の個性的な登場人物のキャラを改めて紹介

2022/10/14 17:00 龍女 龍女




(亀山薫 イラストby龍女)

亀山薫はバディ物ではベタだが、冷静な杉下右京に対して熱血キャラである。

演じているのは寺脇康文(1962年2月25日生れ)である。
筆者は1976年生れなので寺脇康文が若手俳優だったときに10代を過ごしていた。
その頃はコメディ劇団のSET(スーパー・エキセントリック・シアター)の看板俳優だったので、バラエティ番組にも出ていた。
そこで、水谷豊の物真似(ネタは『熱中時代』から)をしていたので、憧れの先輩俳優と共演している姿を見て夢を貰った。
初共演は日テレの刑事物『刑事貴族2』(1991年4月~1992年3月)だ。


(神戸尊 イラストby龍女)

神戸尊は元は右京を監視するスパイとして警察庁から送られたエリートだ。
Seazon7の最後から登場した。
表向きは左遷されて特命係に配属されたことになっている。
視聴者としては、どっちもキザキャラで、被っていないかと心配になった。
しかし杉下右京は事件を解決することに情熱を傾ける。
神戸尊は組織でいかに出世するかも考えている人物だ。
そこでキャラクターの違いを強調するあたりが面白かった。
レギュラーはSeazon10までで、警察庁へ異動して警視に戻った。
それ以降でも時々登場している。

演じているのは歌手としても活躍する及川光博(1969年10月24日生れ)である。
成城大学出身で同窓の大先輩である田村正和(1943~2021)との共演作で東芝日曜劇場『オヤジぃ。』(2000年10月~12月)の演技が印象的だった。
朝ドラの『とと姉ちゃん』(2016年4月~10月)では、作家柴田錬三郎(1917~1978)をモデルにした五反田一郎を演じている。
柴田錬三郎は、田村正和の当たり役だった『眠狂四郎』の原作者だ。
筆者同様いつか及川光博に眠狂四郎を演じて欲しい人はいるはずだ。
主演映画にはSF映画の『クローンは故郷をめざす』(2009年)がある。


(甲斐亨 イラストby龍女)

Season11から13まで登場した甲斐亨は、警察庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二)の息子だ。
父とは確執がある。
その為最後には警察官にあるまじき暴力行為を起こして逮捕、懲戒免職になる。

演じたのは成宮寛貴(1982年9月14日生れ)である。
2016年12月に薬物疑惑の報道をきっかけに引退しているので、今後の相棒に登場する事はないだろう。


(冠城亘 イラストby龍女)

冠城亘はSeason14から20まで登場した。
法務省から出向した。警察官僚の神戸尊とは違う意味でのエリートだ。
公安調査庁へ異動した。
政治的事件のエピソードでゲストとして今後も登場する可能性がある。

演じているのは反町隆史(1973年12月19日生れ)である。
個人的には、ヤンキー役で有名になった(1998年の『GTO』)なので官僚のイメージに違和感があった。
よく考えてみると、大学出のヤンキーはたまにいる。
俳優で言うと、早稲田大学卒業の浪岡一喜(1978年8月2日生れ)がいる。
筆者の偏見を恥じた。


次はシリーズの前期から登場していたキャラクターを紹介しよう。

    次へ

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4