フェルメール、ついに大阪へ!小芝風花さんも来阪

2022/7/27 20:20 明菜 明菜

東京、北海道で大好評のうちに閉幕した『特別展 ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が、ついに大阪へやってきました! 大阪市立美術館にて9月25日まで開催されています。


ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後)1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館
© Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische


目玉作品であるフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」は、修復後、ドイツの所蔵館以外で公開されるのは今回が初めて。世界に先駆けて日本で公開となりました!

本作は白い壁を背景に窓辺で手紙を読む女性の絵画として広く知られてきたのですが、実は、白い壁の下にはキューピッドの絵が描かれていたのです。塗りつぶしたのはフェルメール自身だと考えられてきましたが、2019年に画家ではない誰かが塗りつぶしたという調査結果が公表されました。


ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復前)1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館
© Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Herbert Boswank(2015)


本展では、修復を経てフェルメールが描いたキューピッドが現れた作品を鑑賞することができます。見どころについて、詳しくはいまトピアート部 Takさんの記事で。
フェルメール「窓辺で手紙を読む女」修復で現れたキューピッドの〇〇を注視せよ!


展示風景

本展には「窓辺で手紙を読む女」だけでなく、17世紀のオランダ絵画の名品が一挙に展示されています。

・フェルメールと並んで人気の高い巨匠レンブラント・ファン・レイン
・フェルメールからの影響が読み取れるハブリエル・メツー
・風景画というジャンルの確立に寄与したヤーコプ・ファン・ライスダール

など、オランダ絵画の黄金期を彩る名画約70点が来日しています。(ちなみに筆者はライスダールの風景画が大好きです。理想化されたファンタジックな世界観が好き)


展示風景

ドイツから名品がやってくる貴重な機会なので、じっくり鑑賞したいところ。音声ガイドで作品の背景や画家の情報を耳から仕入れることで、眼球を使っての鑑賞はより鮮やかなものとなります。


展示風景

音声ガイドのナビゲーターを務めたのは、女優の小芝風花さんと声優の梅原裕一郎さんです。小芝さんは大阪展の開幕に際し、メディアセッションに登壇されました。青と黄色の衣装で、フェルメールがよく用いた色彩を思わせます。


小芝風花さん
ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後)1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館
© Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische


音声ガイドを担当したのは、今回が初めてという小芝さん。「めちゃくちゃ緊張しました!」と仰っていました。それぞれの鑑賞者が絵画を見て感じることを邪魔しないように抑制を効かせつつ、情報が頭に入りやすいよう淡々としすぎないように……と考え、苦労されたそうです。

筆者も拝聴しましたが、頭にスッと入ってくる話し方で内容が分かりやすく、音声ガイドを借りて良かったです。


小芝風花さん
ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後)1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館
© Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische


本展には、「窓辺で手紙を読む女」はもちろん、日本国内で見られる機会の少ない黄金時代のオランダ絵画が多数集結しています。貴重な機会なので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。



特別展 ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内)
https://www.ktv.jp/event/dresden-vermeer/