吉岡里帆×中村倫也共演の映画『ハケンアニメ!』の舞台は、日本のアニメ文化を育てた鉄道路線だった!?

2022/5/27 17:50 龍女 龍女

かつてサンライズがあった場所の最寄り駅は西武新宿線の上井草である。
発車メロディもファーストガンダムの主題歌『翔べ!ガンダム』が採用されている。

東映アニメーションの最寄り駅は西武池袋線の大泉学園で発車メロディは『銀河鉄道999』の劇場版の主題歌だ。

西武池袋線の富士見台駅の近くにはかつて、手塚治虫の虫プロがあり、ガンダムの原作者富野由悠季もキャラクターデザインの安彦良和も虫プロからアニメ製作者の道は始まっている。

『運命戦線…』を制作した実際のアニメ制作会社、プロダクションIGも元々タツノコプロダクションから分れた会社で、国分寺にスタジオがある。
その最寄り駅は西武国分寺線の国分寺駅だ。


(『ハケンアニメ!』の1シーンから引用 イラストby龍女)

西武新宿線と池袋線のターミナル駅である所沢の発車メロディは『となりのトトロ』と『さんぽ』が使われている。
『となりのトトロ』の舞台は、埼玉から東京の県境の所沢と東村山が舞台となっている。
宮崎駿は所沢在住であり、アニメーターとしての最初の勤務先は東映動画、後の東映アニメーションであった。


このように、西武線は昭和の頃からアニメと密接な繋がりを持った鉄道路線であった。
『ハケンアニメ!』は、こうした歴史的背景を元に西武線沿線が育てたアニメ文化を現代に繋げようと努力している制作者を描いている。
この映画を観て、アニメを作りたいという新しい才能が現れることを期待している。


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