『ドライブ・マイ・カー』に登場する岡田将生演じる若手俳優に見覚えある!イケメン俳優が30代で引退に追い込まれやすい理由とは?

2022/3/24 22:00龍女龍女

今回のコラムは、岡田将生(1989年8月15日生れ)が主役ではない。
彼が『ドライブ・マイ・カー』(2021年8月21日公開。各配信サイトで有料視聴可能)で演じた高槻耕史のようなイケメン俳優についての考察である。


(高槻耕史役の岡田将生 イラストby龍女)

筆者はハルキストではなく、村上春樹の世界観に違和感を感じずにはおられない人間である。
原作は村上春樹の短編集『女のいない男たち』から「ドライブ・マイ・カー」「シェラザード」「木野」と、アントン・チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』を組み合わせて脚色した高度な作りになっている
ドライブ・マイ・カーの主人公の家福悠介(西島秀俊)と死んだ妻の(霧島れいか)のような人物
子供を幼い頃で失ったために、異様に仲が良い。
アメリカの夫婦のようにハグしたり、キスが挨拶代わり。
性行為の後、音が寝物語に語るシナリオを書き留める役割を家福悠介がするという設定。
漫才師の大木こだまのギャグのように
「そんなやつおらへんやろ」
と思ってしまう。

しかし、岡田将生が演じた高槻耕史
レイザーラモンRGの歌ネタのように
MEN'S5の『とってもウマナミ』に合わせて
「イケメン俳優 あるある言いたい」
となってしまう。

最後のあるあるのオチで
「あなた30で辞めがちなのね」
と替歌をしてしまいたくなるくらいリアルなのだ。

筆者は30代前半からシナリオライターの勉強をしていたが、イケメンと呼ばれる俳優以外でも30代前後の俳優はシナリオ教室に良く通っていた。
ある人は俳優を諦めて、脚本の勉強をはじめ、ある人は俳優の仕事を充実させたくて脚本の勉強をしたりと理由は様々であった。

売れる売れないに関わらず俳優を夢見る人は30前後で大量に辞めていく傾向がある。
だから、この件についてどこかで取り上げてみたいと思っていた。
しかし俳優と話を広げてしまうと、抽象的な職業論や哲学の領域に入ってしまいそうで書いていてもつまらない。
たまたま映画『ドライブ・マイ・カー』をみて、これだ!
と思って今回のテーマを書くに至った。

このテーマのリトマス試験紙として、イケメン俳優と呼ばれている存在の男性を例にとった方が非常にわかりやすくなることに気づいた。
それでは何故、イケメン俳優の多くが30代前後で引退や活動休止状態に追い込まれていくのか考えてみよう。
3つ挙げてみた。
『ドライブ・マイ・カー』の内容に関わるので、ネタバレ注意。

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