レディー・ガガ主演映画『ハウス・オブ・グッチ』をアート好きが観ると彼女が演じたパトリツィアにイラッとなるかも!?その理由とは

2022/1/20 22:00龍女龍女

今回のコラムのテーマは、映画『ハウス・オブ・グッチ』(1月14日公開)をアート好きの筆者が気になった細部である。
すでに公開しているので、これから観る人はネタバレ注意である。

映画の元になった実話、マウリツィオ・グッチ殺人事件(1995年3月27日)について詳しくは知らなかった。
監督がリドリー・スコット(1937年11月30日生れ)と、主演がレディー・ガガ(1986年3月28日生れ)なので、観に行くことにした。


(2014年3月2日第86回アカデミー賞授賞式のレディー・ガガ イラストby龍女)

予告を観る限り、母が大好きな2時間サスペンスの匂いもしたので、久しぶりに母娘で映画館へ出かけた。
しかし上映時間が2時間37分と知って、退屈しないか大丈夫か観る前は心配だった。
見事な編集で飽きさせない展開だったので、映画としては面白かった。


マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)は世界的ファッションブランド「グッチ」の創業者一族出身の御曹司。
しかし、経営参加に興味はなかった。
経営権は父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)と伯父アルド(アル・パチーノ)が握っていた。
友人のパーティーで出逢った、パトリツィア・レッジアーニ(レディー・ガガ)はマウリツィオを誘惑し、結婚する。
パトリティアとの結婚は、ロドルフォの反対で式にグッチ家の出席はなかった。
パトリティアはブランドの実質トップのアルドに気に入られたのをきっかけに、グッチ家に取り入り、経営権を握ろうと野心を抱く。
ロドルフォの死で、遺産を巡るグッチ家の内紛を利用して、パトリツィアにそそのかされたマウリツィオが経営権を握っていく。
しかし、パトリツィアとマウリツィオとの関係が悪化する。
離婚を巡る夫婦間の対立はやがてマウリツィオへの殺人事件へと発展した。


同い年のマウリツィオとパトリツィアが出逢ったのは1960年代の後半、イタリアのミラノだった。
マウリツィオ・グッチは、弁護士志望でミラノの大学で法学を学ぶ学生だった。
パトリツィア・レッジアーニは運送会社の令嬢で決して貧乏人ではない。
技能としては、金の計算が出来ることと、サインを真似るのが上手い。
しかし本を読むのは嫌いらしい。
会社で働いていた頃の場面で説明されている。

更に前半に出てきた短いあるシーンを観て、
筆者は
「ああ、この女、友達になりたくない」
と思わせるディテールがあった。

それについて深掘りしていきたい。

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