【京都×イルミネーション】渡月橋と竹林がライトアップ!『嵐山花灯路』

2021/12/14 18:00 明菜 明菜

大井川ふるき流れをたづねきて嵐の山のもみぢをぞ見る

白河上皇をはじめ、古くから称えられてきた紅葉の名所、嵐山。コロナ感染拡大が落ち着き、紅葉シーズンは大変な人出と聞いたので、時期を外した12月半ばに行ってみたところ……



嵐山が青くライトアップされている……!

実は『京都・嵐山花灯路』というイベントが開催されており、期間限定で嵐山の裾野や渡月橋がライトアップされているのです。2021年の開催期間は、12月10日(金)から19日(日)まで。「17年の歴史に幕」とのことで、今年がラストイヤー。嵐山のライトアップも、今回が最後です。



イベント期間中、渡月橋や竹林、お寺・神社と、それらを結ぶ路も優しい光で情感豊かにライトアップ。「花灯路(はなとうろ)」の名のとおり、露地行灯が照らす路を、京都いけばな協会会員による作品が彩ります。



嵐山で渡月橋と並んで有名なのが、竹林。平安時代の貴族の別荘地だったとか、行楽地だったとか言われますが、現在ではとても背の高い竹が生い茂っています。天を衝くような背丈で、竹に閉じ込められてる錯覚すら覚えました。


photoACより

昼間は爽やかな竹林ですが、花灯路のイベント開催中、「竹林の小径」はこんな風にライトアップされています。



あ、あ、青い……!

濃淡さまざまなブルーで照らされた竹は、さめざめと冷たい印象でした。しかし、背の高い竹が地面からてっぺんまで鮮やかに照らされる様子には、主催者の熱意と技術力を感じられます。


NAKED, INC. 村松亮太郎『DANDELION』

「竹の小径」とは別に「竹の散策路」というエリアがあり、こちらは竹林の中に歩いて行ける道が整備されています。「人力車のえびす屋」が整備と管理をしているそうで。人力車でライトアップを見て回っている方もいました。


NAKED, INC. 村松亮太郎『DANDELION』

「竹の散策路」には、プロジェクションマッピングやイルミネーションなどを手掛けるクリエイティブカンパニーNAKED, INC. の、代表を務める村松亮太郎さんによる作品『DANDELION』がありました。竹林の中、設置された大きなたんぽぽの綿毛に参加者が自分のスマホをかざすと、地面に綿毛が舞う演出が始まります。



渡月橋を南へわたって中之島公園には、屋台が。いかやきからベビーカステラまで、たった2つ(もしかすると1つ?)の屋台でこなしておりました。小回りの利く屋台さんです。



明かりの作品を鑑賞しながら、屋台で買ったものを食べても良いですし、周辺の飲食店でしっかり食事をすることもできます。嵐山はメジャーな観光地ですし、駅の周りには飲食店やお土産屋さんがたくさんあるので、「よくわからないけど、ふらっと行ってみた」系のお客さんにも優しい設計。



そのほか、一部のお寺や神社もライトアップされ、夜間拝観もできました。今年で最後となるこのイベント。しっかりと目に焼き付けてきました。

なお、『京都・東山花灯路』のほうは2022年も開催されます。3月4日(金)から13日(日)まで、清水寺などを含む東山エリアが露地行灯と花で彩られるそうです。詳細は公式ホームページへ。


京都・花灯路 公式ホームページ