【芸術の秋】アート鑑賞デビューにぴったりの1冊を著者本人が紹介!

2021/10/15 20:57 明菜 明菜

『教養として知っておきたい名画BEST100』が発売となりました。



監修はキュレーター・美術評論家の山内舞子さん、執筆は齋藤久嗣(かるび)さんヴェルデさん、それから私。
信頼の置ける美術ライターのお二人とともに、初めて美術の本の執筆に関わらせていただきました。



タイトルにある「名画BEST100」のとおり、100人の画家が描いた100の名画を、本書で紹介しています。
「美術のことを幅広く知れる本とかないかなあ?」と探している初心者さんに読んでもらいたくて、製作陣が取っ組み合いのケンカをし、ときには流血沙汰になりながら、必修の100名画を厳選しました。



というのは冗談ですが、アート愛では誰にも負けない監修者や編集者、ライターたちが集まり、本音で議論し尽くしました。
その結果、本書では、レオナルド・ダ・ヴィンチゴッホモネルノワールムンク葛飾北斎など、誰もが知っている巨匠を網羅するだけでなく、バスキアバンクシーなど話題のアーティスト、レンピッカホッパーなど少しマニアックだけど名品を残した画家まで、幅広く掲載することができました。



我々なりに「押さえておきたい順」を考え、1位から100位までランキングをつけましたが、1位の絵が素晴らしく、100位の絵が劣るわけではありません。
1位から100位まで全部がユニークで、全部が面白い。
完成した書籍を読みながら、私も改めて美術の歴史の奥深さや、現代に至るまでのアーティストたちの偉大さを嚙みしめています。
本書で順位をつけたことで、「芸術に順位なんてないよ!」ということが、逆説的に伝わるのではないでしょうか。



本音を言うと、紹介したい画家は100人では足りず、200人でも300人でも紹介したかったです。
監修者もライター陣も、同じ気持ちではないでしょうか。
でも、100人と枠を決めず青天井で本を作ったら、広辞苑みたいな厚みの本になってしまいます。
気軽に手に取れない本になるのも違うよな~、と思います。



通勤・通学の電車の中や、就寝前のごろごろタイムに開いてほしい。
普段の暮らしの中で、名画に触れる機会が増えたら、世界が変わったように感じる人もいるんじゃないか。
美術に興味を持ち始めた初心者さんにとって、気軽に手を伸ばせる本にしたい。
著者のひとりとして、そんなことを思いながら執筆しました。



本書には、100画家100名画の解説はもちろん、美術館の楽しみ方や絵画鑑賞のヒントがわかるコラムも満載です。
初心者さんが美術沼に足を踏み入れる第一歩目として、ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです。

名画BEST100
永岡書店
2021-09-10


それから、Twitterスペースにて、ライター陣が裏話をお話しするライブの音声配信を行います!
本書を読んだ人にもそうでない人にも、楽しいトークをお届けできればと思います。

日時:2021年10月17日20時~を予定

主催の東京美術館巡りさんのTwitterアカウントをフォローしていただくと、リスナーとしてご参加いただけます⇒東京美術館巡りさんのツイッター

スペースが始まったら、タイムラインに表示される紫の枠がついたアイコンをタップorクリックして、ご参加くださいませ。
皆さんのご参加をお待ちしております!



いまトピアート部のKINさんにも、本書のレビューを書いていただきました!⇒『名画BEST100』に物申す!この100選を思わず一気読み。