実際に怖い体験も⁉ 怪談売買所について聞いてみた


■まず、怪談売買所を始めたきっかけを教えてください。

「怪談売買所」のアイデア自体はずっと前から持っていたんですが、なかなかやる機会もなく。
でもある時、尼崎市にある三和市場から、「屋台村のイベントを開催するので何かやりませんか」と声をかけていただいたんです。それなら怪談売買所をやってみようということで店を出したところ、いろいろなお客さんが来て、いろいろな話が聞けたんですよ。
それから大きなイベントの時は店を出すようになって、今は三和市場と杭瀬中市場で、それぞれ月に2回ずつ、合計4回怪談売買所を出店しています。
■現在はPodcastやSpotifyで怪談が配信されていますが、どのような流れで配信がきまったのでしょうか?



■怪談売買所で語られる怪談の魅力のひとつに、一般の人、いわゆる素人が話すたどたどしさがあると思うんです。それが却って実話であること強く感じさせるというか。

■その中で思わずぞっとした話はありますか?

また語っている人の話し方が友達に話しているような感じで、そういうところも良かったです。

特に「入れないので帰ります」は起承転結もしっかりしていて、実話怪談として完成されていました。他は、気持ち悪さでいうと「しょっくん」かな。
ちなみに僕も「緑風荘の座敷童」という怪談を話しています。
■2013年から現在までかなり多くの怪談の売買をされたと思いますが、その中で実際に怖い体験をされたことなどはありますか?

例えば僕の目の前で怪談を話してくれていたお客さんが、話し終わった後に「私が話していた時に、他のお客さん誰か入ってきましたよね?」と言ったことはありましたね。他のお客さんなんていないんですよ。でも、その人の背後にぴったりくっつくような距離だったと言うんです。
他にも「話している最中に、宇津呂さんの後ろにある柱から女の人が何度かこっちを覗いていたんですけど、誰かいるんですか?」と聞かれたり。そういうのは結構ありますね。
■ところで、こういった一般の人が語る話というのは、蒐集していくと民俗学的な側面を持つようになるのではないかと思うのですが。

ただ、学術として蒐集するなら、会話の中の「えー」とか「あー」といったものもすべて記録しなければデータにならないんですよね。でも、やっていることは(学術的なものに)近いことかなと思います。
■ずばり、宇津呂さんにとっての「怪談」とは?

怪談が古くから現代まで残っているということは、文化として人々に愛されているからだと思うんです。(怪談売買所などの活動をすることで)人に喜んでもらえるというのは痛快ですね。
怪談は紛うことなき文化である
冒頭にも書きましたが、古今東西、怖い話は私たちを魅了してやみません。それは「怖い怖い」と言いながらも、宇津呂さんが仰るように、古くから人に愛され、語り継がれてきたからこそなのかもしれませんね。
ふとした何かのきっかけで、明日皆さんの身にも不思議な現象が起こらないとも限りません。
その時はどうぞ「怪談売買所」へ。
共に怪異の世界を堪能しましょう!

「怪談売買所」のほかに、宇津呂さんが企画されているイベントはこちら。
なんとリアル百物語です!
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
幽けき百怪の座 百物語怪談会
参加者全員が一人ずつ怪談を語っていき、翌朝の明け方の前に100話達成することを目指します。
一晩に100の怪談を語ると、実際に恐ろしいことが起きるとされています。
開催日時:令和3年10月2日(土)
開催時間:午後7時30分開場、午後8時開演
~翌朝日の出前終演予定
開催場所:浄土真宗本願寺派 光蓮寺
大阪府大阪市浪速区日本橋東1ー9ー1
参加費:2,000円
予約・お問い合わせは以下まで
電話:090-1133-0813
mail:info@kwaiutsuro.org
一晩に100の怪談を語ると、実際に恐ろしいことが起きるとされています。
開催日時:令和3年10月2日(土)
開催時間:午後7時30分開場、午後8時開演
~翌朝日の出前終演予定
開催場所:浄土真宗本願寺派 光蓮寺
大阪府大阪市浪速区日本橋東1ー9ー1
参加費:2,000円
予約・お問い合わせは以下まで
電話:090-1133-0813
mail:info@kwaiutsuro.org