死にたくない。 第2回「養豚場」

2013/7/24 11:30 さかうえまい さかうえまい


こんにちは。さかうえです。

夏といえば里帰りですね。














私が子供のころ住んでいた家のすぐ北には

養豚場がありました。














夏はきまって夕方5時に

北からの風に変わります。














父親の「クッセー!」という合図で













家中の窓を閉めてまわるのが

私の夏休みの日課でした。














豚を育てていたのは友達の家だったし













毎年お正月には

育てた豚で作ったハムをたくさんくれたので














あまり文句は言えませんでした。













トラックの荷台に乗せられ運ばれていく













豚の鳴き声はとても悲惨です。


















ブッブブキャーーッ


ブブキャーッ














と、出荷される豚のものまねをして

よく母に怒られました。














ある冬の真夜中に

養豚場が全焼しました。














石油ストーブの消し忘れが

原因だったそうです。















祖父は「これがホントの豚の丸焼け!」

と大笑いしていました…







火事では絶対に

死にたくないですね。