【この夏限定】有名アーティストや建築家のパビリオン、体験するしかない!
2021年7月1日からアート・建築好き必見の「パビリオン・トウキョウ2021」というイベントが開催されています。
有名なアーティストや建築家が手掛けた9種類のパビリオンが都内10か所で公開というこのイベント、全種制覇してきました(※全か所ではない)。交通ルートのオススメも含めてご紹介。
※上記のミニパンフは各会場で配布しています。色々巡るなら必須!
パビリオン・トウキョウ2021(2021/7/1-9/5)
https://paviliontokyo.jp/
新国立競技場周辺エリアを中心に東京都内各所
ビクタースタジオ前/明治神宮外苑 いちょう並木入口/国際連合大学前/旧こどもの城前/渋谷区役所 第二美竹分庁舎/代々木公園 パノラマ広場付近/kudan house庭園/浜離宮恩賜庭園 延遼館跡/高輪ゲートウェイ駅 改札内、特別参加:ワタリウム美術館 向かい側の空地
参加者:藤森照信、妹島和世、藤本壮介、平田晃久、石上純也、藤原徹平、会田誠、草間彌生、特別参加:真鍋大度 + Rhizomatiks
関連イベント:「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」(2021/6/19-9/5)
さて、早速行ってみましょう。まずは山手線の西側から回ってゆきたいと思います。
1.藤本壮介/Cloud pavilion(代々木公園 パノラマ広場付近)
建築家 藤本壮介のパビリオン。JR 原宿駅、地下鉄 明治神宮前駅、ハチ公バス停 明治神宮(原宿駅)が最寄り。
原宿駅側から代々木公園へ入るとすぐの芝生に見えてきます。私が行った時は少し雲のオブジェが元気がない感じでしたね。
この雲のオブジェは他にも高輪ゲートウェイ駅改札内にも設置されています。私はそちらはまだ見ていませんが、自然の中、建築の中、それぞれに存在する雲のオブジェを見てみたいところ。
天気が良ければ代々木公園散歩したり、建築家 丹下健三設計の名建築 代々木体育館なども見に行けます。さて、次にどこのパビリオンを見に行きましょうか。
▶JR又はハチ公バスを利用→2.へ
地下鉄を利用→4.へ
地下鉄を利用→5.へ
地下鉄を利用→6.へ
ハチ公バスを利用→7.へ
JRを利用→8.へ
JRを利用→10.へ
2.草間彌生/オブリタレーションルーム(渋谷区役所 第二美竹分庁舎)
アーティスト 草間彌生のパビリオン。渋谷駅から歩くのが良いです。ハチ公バス停 宮下公園前も利用可。
内部入場には事前予約が必要です。
https://paviliontokyo.jp/news/reservation
他のパビリオンと違い、外から見ることはできないので予約は必須。真っ白な内装、家具、様々な置かれているもの達。
そこに参加者が様々な色のシールを張り付けていきます。最終的には全てがドットの集合になり、形が消滅する空間に。
私が行った時はまだシールはそれほどありませんでしたが、徐々に増えていくのでしょう。和室も含め、幾つも部屋がありました。前半と後半の違いを見比べてみたいです。
JR又はハチ公バスを利用→1.へ
▶歩いてすぐ→3.へ
地下鉄を利用→5.へ
地下鉄を利用→6.へ
地下鉄を利用→7.へ
JRを利用→10.へ
3.藤原徹平/ストリートガーデンシアター(旧こどもの城前)
建築家 藤原徹平のパビリオン。渋谷駅から2.経由で来るか、地下鉄 表参道駅から4.経由で来るのが良いでしょう。
岡本太郎のオブジェ周囲に木製ジャングルジムの様な構造物。各所に植木が配置されています。
こちらのパビリオン、上まで登れます。上まで行ってベンチで一休みしながら都会の喧騒を眺めるのも良いでしょう。
建築以外にも幅の広いジャンルにまたがった活動をしている藤原さんのパビリオンは体感度はとても高かったです。
歩いてすぐ→2.へ
▶すぐ隣→4.へ
4.平田晃久/Global Bowl(国際連合大学前)
建築家 平田晃久のパビリオン。渋谷駅から3.経由で来るか、地下鉄 表参道駅から来るのが良いでしょう。
不思議な形の大きなお椀。フレームがゆがみながら繋がっていく木製のお椀に吸い込まれます。
中に入ってフレームに座ることも出来ます。上を見れば空とビル。横を見れば歩道を歩く人、車道を走る車。
フレームの枠の中からそれらを眺め、木のフレームの曲線を追いながら一息入れるのも良いですね。
地下鉄を利用→1.へ
すぐ隣→3.へ
▶地下鉄を利用→5.へ
地下鉄を利用→6.へ
地下鉄を利用→7.へ
5.石上純也/木陰雲(kudan house 庭園)
建築家 石上純也のパビリオン。地下鉄 九段下駅が最寄り。JR 飯田橋駅からも歩き可能。
当初は未完成で、少し遅れて7/6オープンしました。歴史的名建築「九段ハウス(旧山口萬吉邸)」の庭がパビリオンになっています(庭園とカフェ利用部分のみしか入れません)。
焼杉の様な表面を焦がした木材を柱、梁、屋根部分に使用して、屋根には穴が開いています。穴から零れ落ちる光がとても幻想的です。
樹々が天井の穴を抜けているので樹木の配置を考えて計画されたのでしょうか?石の上に立つ柱はモルタル系で補強されていたのでそのまま石の上に建っているわけでは無さそう。
地下鉄を利用→1.へ
地下鉄を利用→2.へ
地下鉄を利用→4.へ
▶地下鉄を利用→6.へ
地下鉄を利用→7.へ
JRを利用→8.へ
6.会田誠/東京城(明治神宮外苑 いちょう並木入口)
アーティスト 会田誠のパビリオン。地下鉄 青山一丁目駅または外苑前駅が最寄り。
この場所にこれを展示するとは。会田さんの発想のアーティストならではの表現に驚きです。
段ボールハウス、ブルーシートハウスが想起させるのは仮設施設。それが城の形になっています。
明治神宮外苑のシンボル、イチョウ並木に昔からこれらがあったように、違和感なく溶け込んでいる姿は必見です。
地下鉄を利用→1.へ
地下鉄を利用→2.へ
地下鉄を利用→4.へ
地下鉄を利用→5.へ
▶歩きで7.へ
7.真鍋大度 + Rhizomatiks/映像作品“2020-2021”(ワタリウム美術館 向かい側の空地)
アーティスト 真鍋大度 + Rhizomatiksの映像作品。地下鉄 外苑前駅、ハチ公バス停 神宮前三丁目が最寄り。
細長い装置に映像や文字が流れています。2020年から2021年、オリンピックなどに絡む内容に関するものの様です。
表面に取付られている拡散シートによって近くからは文字が読めない。遠く引けばなんとか文字が読めるようになります。
Chim↑Pomが描いた非常口へ逃げる人の模様とのコラボも面白い。
ハチ公バスを利用→1.へ
地下鉄を利用→2.へ
地下鉄を利用→4.へ
地下鉄を利用→5.へ
歩きで6.へ
▶歩きで8.へ
関連イベント:ワタリウム美術館
真鍋大度 + Rhizomatiks作品の正面にあるワタリウム美術館では「パビリオン・トウキョウ2021」の制作時のプロセス、スケッチや図面、コンセプトに関する展覧会が開催されています。また、8.藤森照信/茶室「五庵」の内部に入る場合の受付もこちらになります。
パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館
https://paviliontokyo.jp/exhibition
ワタリウム美術館 2021/6/19-9/5
入館料 1000円
参加クリエイター:
藤森照信/妹島和世/藤本壮介/平田晃久/石上純也/藤原徹平/会田誠
8.藤森照信/茶室「五庵」(ビクタースタジオ前)
建築家 藤森照信のパビリオン。予約受付先のワタリウム美術館から歩き。直接行くならJR 千駄ヶ谷駅か地下鉄 国立競技場駅。
内部への入場は当日予約制。予約受付場所は「ワタリウム美術館1階カウンター」です。
https://paviliontokyo.jp/news/reservation
なんと新国立競技場を眺める茶室。中に入るにはワタリウム美術館で当日予約が必要です。外から眺めるだけでも面白いです。
下の方にあるにじり口から入って上に登るようですね。下部の芝、上部には焼杉、屋根のポイントもイイです。
藤森さんは今までも高い場所にお茶室を作っていますが高いところで飲むお茶は美味しいのでしょうか。
JRを利用→1.へ
JRを利用→5.へ
歩きで7.へ
▶地下鉄を利用→9.
JRを利用→10.へ
番外:新国立競技場
藤森さんの茶室のすぐ横には建築家 隈研吾設計の新国立競技場。この建物を見ながらお茶をするわけです。
9.妹島和世/水明(浜離宮恩賜庭園 延遼館跡)
建築家 妹島和世のパビリオン。地下鉄 汐留駅または築地市場駅、ゆりかもめ 汐留駅が最寄り。JRまたは地下鉄 新橋駅からも歩き可能。
浜離宮恩賜庭園への入園の事前予約が必要です。
https://paviliontokyo.jp/news/reservation
芝生に銀の水路。平安時代の庭園にあった曲水をイメージしたものです。周囲の高層ビルと見比べてしまいます。
残念ながら芝生の中に入ることはできませんが、この間で昼寝でもできたら気持ち良いでしょうね。
水面には花や草。この汐入の池を持つ浜離宮恩賜庭園を天気の良い日にでも散歩がてら楽しみたいです。
地下鉄を利用→8.
▶JRを利用→10.へ
10.藤本壮介/Cloud pavilion(高輪ゲートウェイ駅改札内)
建築家 藤本壮介のパビリオン。JR 高輪ゲートウェイ駅構内。
駅の中に雲のオブジェ。同じ造形は1.の代々木公園にも展示されています。私は公園の方で見ましたが、こちらも見てみたいですね。
JRを利用→1.へ
JRを利用→2.へ
JRを利用→8.へ
JRを利用→9.へ
私は9種のパビリオン全部見てきました。ワタリウム美術館の展覧会を別の日にしてパビリオンだけに集中すれば1日で回れます。
1日で回るなら上に紹介した順番通りに行くのが効率良いと思います。一度地下鉄で5.に行き、戻ってくる形で6.、そこから歩いて7.8.と回るのがポイント。雲で始まり、雲で終わるという構成です。
ゆっくり2日かけてエリア別に回っても良いですね。山手線西側の1.2.3.4.6.7.8.とワタリウム美術館を一気にまわり、残り5.9.10.と浜離宮恩賜庭園の散歩を別の日になど。
9月5日まで、この夏だけのアーティストと建築家たちの競演、是非、見て回りましょう。