【この発想はなかった】葛飾北斎の浮世絵が猫用のあれに!?

2021/6/25 22:55 Tak(タケ) Tak(タケ)

2020年に生誕260年を迎えた浮世絵師・葛飾北斎。映画『HOKUSAI』も一年以上日程がズレながらも現在公開されています。

そんな北斎の最も有名な浮世絵といえば、やはりこの「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(1830-32年)であることは異論をはさむ余地がありません。


葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(1830-32年)メトロポリタン美術館

新パスポートや新紙幣のデザインに採用されるなど、葛飾北斎がさらなる注目を集め始めています。

もちろん海外での評価も群を抜いて高く、1999年には、アメリカ合衆国の雑誌である『ライフ』の企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、日本人として唯一北斎がランクインした話は有名です。



北斎人気はとどまることを知らず、猫の世界でもどうやら注目を集めているようなのです。

猫のそうした動向をいち早く察知したのが、ファッションや雑貨など自社企画商品を中心に、カタログやウェブなどの独自メディアで通販を行っているFELISSIMO [フェリシモ]です。

フェリシモには、猫好きが集う部活動「フェリシモ猫部」なるものが存在し、2019年からwebで積極的に活動しています。なんとサイトの「今日のにゃんこ」は毎日更新されています。

「フェリシモ猫部」と、アートが大好きなメンバーが集まる社内部活動「フェリシモミュージアム部」が考案し商品化に漕ぎつけたのがこちらです。





何だか分かりますでしょうか?実はこれアートな「猫用つめとぎ」なのです!その名も「名画をたしなむ猫のつめとぎ〈葛飾北斎 神奈川沖浪裏〉」

実際にこれを猫の前に置いたら本当に爪とぎするのでしょうか?ちょっと疑心暗鬼を生じます。



めっちゃ爪といでますね!これはかなりお気に召された様子。やはり北斎の描いた大浪の独独のカーブが猫の心にも刺さったのでしょうか。

愛おしい猫と、北斎の名画を一度に楽しめる?!まさにエポックな商品。ちょっと普通じゃ思い付かない逸品ですね、これ。



「フェリシモ猫部」と「フェリシモミュージアム部」が共同で作り上げただけあり、考え抜かれ完成度高いです。

つめとぎ台部分は、猫がゆったり寝転べる幅に。背景部分も積層ダンボール製で、しっかり厚みと硬さがあるので、スリスリとからだをこすりつけるのにも最適に作られているとのこと。



とっても気持ちよさそうです、猫さま。北斎もまさかまさか令和の時代に自作がこんに猫に愛されていようとは夢にも思っていないでしょう。

あらためてこの作品を見ると、波の絶妙なカーブは、猫がつめをとぎやすく、くつろぎベッドにもぴったりな曲線を描いています。

まさか、猫好きだった北斎、ここまで意図していたのか?!



北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と猫がまさに一体化しています!



猫が使わない時も部屋のどこに置いてもイイ感じのインテリアとなります。和室はもちろん、リビングにも合いそうですね。これ。

尚、販売価格の一部は飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、野良猫の過剰繁殖防止活動、災害時の動物保護活動などに活用されそうです。



猫部×ミュージアム部 名画をたしなむ猫のつめとぎ〈葛飾北斎 神奈川沖浪裏〉
1セット ¥9,000(+10% ¥9,875)
→うち250円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)
商品の詳細とお申し込み>>https://feli.jp/s/pr210622nk/2/  


『ようこそ北斎の世界へ 英訳付: An Introduction to Hokusai (In English and Japanese)』
日野原 健司 (著)

北斎の生涯の多彩なエピソード(芸術活動はもちろん、性格、家族、交友関係など幅広く)を英語対訳で紹介。日本人だけでなく、日本を訪れた外国人観光客が、北斎にもう一歩近づくことができる入門書。