かわいい花には毒がある。すずらん通りのすずらん比べ!
5月1日は「すずらんの日」って知っていましたか?幸運をもたらすと言われるすずらんの花を大切な人に贈るという、フランス発祥の習慣から来ているそうです。
※サムネイルにも使用した上記写真は4月に開催していた(会期は終了)竹工家 初田徹氏の個展での写真です。季節の花を生かした展示でした。
ただし、すずらんには毒があります。扱いには注意しましょう。そう、可愛いものには毒があるのですよね……。
※家にある初田徹氏の花入れにもすずらんを真似て活けてみました。竹の花入れに季節の花、日本の工芸は季節を感じさせてくれます。
その見た目の可愛らしさで人気のあるずずらん。さまざまなデザインのモチーフにも使われています。
その中でも有名なのが、すずらん型の照明「すずらん灯」。こんな街灯を街の中で見たことは無いでしょうか?
このすずらん灯、大正13年に京都で初めて設置されたとのこと。その時の設計は建築家 武田五一と言われています。国会議事堂の設計にも関わり、京都市役所などの設計も手がけた大御所建築家が関わっていたとは!
そのすずらん灯がある通りに「すずらん通り」と言う名称がついていることも多くあります。全国各地にあると言われているこの「すずらん通り」。東京都内だけでも15~20か所もあると言われています。幾つかの「すずらん通り」商店街があつまった「東京すずらん通り連合会」というものまであるのですね。
そこで、都内いくつかのすずらん通りとそのすずらん灯を比較してみたいと思います。
神田すずらん通り
まずは神田すずらん通り。多くの書店、古本屋があることでも有名な神田・神保町にある通りです。看板脇にあるすずらんモチーフの飾りが可愛いです。
照明はシンプルな形ですがすずらんの連なりをイメージさせるものになっていて可愛いですね。
銀座すずらん通り
次に銀座すずらん通り。写真は銀座5丁目エリアのもの。「SUZURAN St」の文字の両脇にあるイラストも良いですが、「A」の文字の真ん中にすずらんの花マーク!これは可愛い。
照明は少し不思議な形。螺旋状の形の中の小さな粒が光るのでしょうか?根本に抜かれたすずらん型の模様もいいですね。
荻窪すずらん通り
荻窪すずらん通り、ゲートに花を模したようなライトを絡めています。線路側からはアルファベット、商店街側からは日本語で通り名が表記。
照明は形はかなり簡素化されていて花っぽくはないです。連なり具合ですずらんのようなイメージを出していますね。
南阿佐谷すずらん通り
南阿佐谷すずらん通りはJR側にあるパール商店街から繋がっている、南側エリアの商店街。南側のゲートにはたわわに連なるすずらん照明。これは迫力あります。
照明は大きな花型のものに小さなものが連なり、さらには葉の具合まで再現していると言う凝りようです。
上記4箇所のすずらん通りとすずらん灯を見てきましたが、どれも特徴あって面白いです。全国各地にあるすずらん通りとすずらん灯、もし、お住まいの近くに見かけたらどんな灯のデザインか是非見てみてください。