自分のダメさ・無価値さを感じたときに読む本『孤独がきみを強くする』

2021/3/29 18:30明菜明菜

こんにちは、美術ブロガーの明菜です。突然ですが、落ち込んだときや不安になったときのルーティンはありますか?



意外だと言われるのですが、私のメンタルも毎日少しずつ死んでいっています。

例えば、学校や会社で身近なあの人と自分を比べて「あの人と比べてなんて私はダメなんだー!」と思ったり。
仕事が自分の思い通りに行かなくて「もうダメだ…なんて私は価値が無いんだろう…」と思ったり。



特に重症なときは可愛い動物の動画を見て、それから読書します。

4月から生活環境が変わる方も多いと思いますし、そもそもコロナ禍でずっと寂しさを感じてつらい方もいると思います。もしかしたら、そんなときに私がよく読んでいる岡本太郎の『孤独がきみを強くする』が役に立つかもしれないので、ご紹介していきますね。引用部分は《》で示します。

■『孤独がきみを強くする』の概要

本書は「芸術は爆発だ」で知られる芸術家・岡本太郎(1911-1996年)が生き方について語った言葉を、岡本太郎記念館の平野暁臣館長がまとめた書籍です。

孤独は寂しさではない、孤独は孤独感とは違う、孤独は生きるためのバネだ、と岡本太郎らしい言葉が並んでおり、私は強く勇気づけられるのです。太郎さんのこれはと思う名言をいくつか紹介していきます。

■《孤独をつらぬけば、それは魅力になる。》



本書の最初のページに載っているのが、《孤独をつらぬけば、それは魅力になる。》です。太郎さんは孤独感と孤独は別物だと強調しており、《ほんとうの孤独はすべてに妥協しないで自分をつらぬいていくこと》と言っています。

「自分らしさ」を貫いて輝く人はかっこいいですよね。裏返せば、彼らは群れることなく孤独を貫いています。私は輝く人に羨ましさを感じてしまう人間なのですが、その輝きは孤独を貫いた結果です。

太郎さんは孤独を貫くことで《その姿勢が相手に染み込んでいく》とも語っています。輝いている人は、才能や努力の前にひとりの道を歩む勇気があって、勇気が周りに伝染するから輝いて見えるのかなと思います。

■《人に好かれようと思うな。》



太郎さんは《純粋で激しい主張は、他から承認されることは、まず不可能だ》と言っています。テレビなどでキテレツに映る太郎さんの姿を覚えている方もいるのではと思いますが、まさにその姿が象徴する言葉ではないでしょうか。

この言葉は、誰もが発信できるSNS社会でより強烈に響いているように思います。ではどうしたら良いのかと言うと、太郎さんの答えは《むしろ承認されないことを前提として、猛烈に突き出すのだ》です。

「人に好かれること」に価値を置かない姿勢が大事なんだと私は解釈しています。「好かれてどうするの?」って話なんですよね。人の顔色をうかがって行動するから疲れてしまうのです。

■《生きることは寂しい。だからおもしろい。》



これは凄い名言です。人間は本来孤独であり、生きることは寂しいと言っています。でも寂しい寂しいと言うのは甘ったれで、《ならばおれはやってやろうと思えば、自然と生きがいが湧いてくる》のです。

《寂しいということは生きがいを見つける素晴らしいきっかけであり、エネルギーだと思えば、勇気が湧いてくるだろう》

こんなに心強い言葉は無いです。私は寂しさというより、色んな面において自分の至らなさを感じて「はぁ…私って生きている価値ない」と思ってしまうのですが、足りない部分は生きがいを見つけるきっかけそのものなんですよね。

■『孤独がきみを強くする』を読もう

太郎さんの勇気にあふれた名言をいくつか紹介してきました。どの言葉にも芸術家として第一線を走り続けた太郎さんの実感がともなっており、だからこそ強く心を打つのでしょう。

「自分はなんてダメなんだー!」と感じているときは、どうすれば立ち直れるのか、何をすれば理想に近づくのか、何にも分からない真っ暗闇にいるものです。私は本書を読むことで自分を客観視でき、どこかに塞がっている回路を見つけることができます。

力強い言葉に背中を押してほしい。そんなときには、『孤独がきみを強くする』がおすすめです。

孤独がきみを強くする
岡本 太郎
興陽館
2018-04-10