水に浮かぶ石の宝殿!「生石神社」

2021/3/22 08:00 スピリチュアル占い師 CHIE スピリチュアル占い師 CHIE


こんにちはCHIEです!

先日仕事で兵庫県へ行ったのですが、またスゴイ神社を見つけました。

そこは
水に浮かぶ石の宝殿が御神体。

いったいどうなってるの!?と興味を惹かれますが、今回はそんなパワースポットをご紹介します!



■石の宝殿「生石神社」
その神社の最寄駅はJR山陽本線の「宝殿駅」。
“宝殿”ってすごい名前だなー!と思っていたら、神社が由来になって付けられた駅名のようです。

駅名になるくらい、地域にも特別な場所として根付いているその石の宝殿の名前は
「生石(おうしこ)神社」です。


「生石」と書いて“おうしこ”。

初めて見る方はきっと読めないですよね。
(私も最初は“なまいし”と読んでいました。)
しかしその字の理由は神社に行って分かりました。




その神社は、兵庫県高砂市と姫路市の市境にあり、閑静な住宅街の中に“ひっそりと”佇んでいます。
周辺は小高い丘になっていて、鳥居を見るかぎりはまだよくある普通の神社の景色です。

鳥居からまっすぐ伸びた石段を登っていくと、ようやく境内の入り口、そしてその奥に拝殿があります。







拝殿に祀られているのは
「大穴牟遅命(おおあなむちのみこと)」
「少毘古那命(すくなびこなのみこと)」

こちらの二神はよくセットで祀られることが多い神様です。

大穴牟遅命とは、別名「大国主命」。
あの出雲大社に祀られている神様で、縁結びの神様、国づくりをした神様です。

その国づくりをする際に手助けをしたのが「少毘古那命」で、神様でありながらその容姿が小さいことから“一寸法師のモデルになった神様”と言われています。


この二神はピンチを救ってくれる神様なので、新しいことをスタートする時や心機一転リスタートしたい時など「はじまり」にお参りすると良い神様です。

その二神がこのように横並びになり、同じ大きさでしっかりと祀られている神社は他を見ても珍しいです。


生石神社は本殿を構えず拝殿のみで、この先にすぐ「御神体」がそのまま鎮座しています。

大穴牟遅命と少毘古那命はこの奥にあるその御神体に宿っているとされ、そのためこのような位置で祀られているんですね。


この二神の間を通り、拝殿を潜るとすぐにその御神体、大迫力の光景が目に飛び込んできます。



はい、どーーーん!




こちらが生石神社の御神体
浮石(うきいし)」です。

住宅街からは見えなかったので最初に“ひっそり”という表現をしてしまいましたが、全然ひっそりしていませんでした。(笑)

御神体ですがただの巨石ではなく加工された石像物なので、神社では“宝殿”という扱いになっています。

横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2mの巨大な石造物。形は直方体で背面に約1.8mの三角の突起がある不思議な形をしています。
そして重さはなんと500トン。


しかし驚くべきことは
その巨石の底!!!



このように浮いているのです。

水面に浮かんでいるように見えることから「浮石」と呼ばれるようになったそうです。
(もちろん本当に浮かんでいるわけではなく、石の底をよく見ると下の岩盤と繋がっています。)

しかしそれにしても不思議で珍百景ですよね。


この石の宝殿と呼ばれる巨大な石像物「浮石」は、ここでしか見れない光景で、霧島神宮の天逆、鹽竈神社の塩竈とともに「日本三奇」の一つとされています。

ちなみにこの浮石、誰がいつ、何の目的でどのように作ったかはわかっていないそうです。
(それもまたミステリー!)


私が横に並ぶとこの大きさ!!!




社殿によると崇神天皇の時代に作られたとされていますが、『播磨国風土記』によると聖徳太子の時代に作られたと書かれていたり、そのほかにも『万葉集』にもこの浮石は登場します。

8世紀以前からあったとされていますが、『峯相記』では「天人が石で社を作ろうとしたが、夜明けまでに押し起こすことができずに帰っていった」という内容が記されていて、この時期には石の宝殿は人の手によるものではないとする伝承が生まれているそうです。

調べれば調べるほど謎が深まる石の宝殿!





石の宝殿がある境内から石段がありその石段を登っていくと山上公園に繋がっていて、高砂市の景色を一望できます。



上から見た神社の姿はこんな感じで、改めてスゴイ光景だなぁと圧倒されます。

下から見るだけでは分かりませんでしたが、上から見ると、岩山をくり抜いて作ったのかなぁと感じました。
そう考えるとこの神社の全部が元々は一つの岩で出来ていたのだから“石の宝殿”という言葉がまさにぴったりだなぁと思いました。


また、岩山を登っていて気付いたのが、
岩自体が、あったかいのです!!!


後から神社の方に聞いた話なのですが、ここの岩山は「竜山石」という溶結凝灰岩で出来ていて、太陽が出ている日は熱を吸って熱く、雨が降ると冷気を吸って山全体が冷たくなるそうです。


空気を吸ってまるで生きているように変わる石!


それで「生石神社」という名前なのかなぁと思いました。
(※あくまで私の個人的な感想です。)


この石の宝殿は「竜山石採石遺跡」とも呼ばれていて、古墳時代から現代に至るまでの約1700年間、竜山石を採石された場所だったようです。

ここで採られた石が、古墳時代の古墳に使われたり、石仏や石棺に使われたりしたそう。
ここはその古くから石の採石場だったんですね。

最初に山から石の宝殿を見た時に“くり抜かれたようだ”と思いましたが、実際にここから多くの石が採られてあのような不思議な形をしていたんですね。
ここでようやく謎が解けた気がしました。


石段を降りて境内に戻ってくると「霊岩」という岩がありました。



この岩を押した後、自分の悪いところを撫でるとご利益があるそうです。



今回行った生石神社、初めての光景にとても感動しました。

太陽の熱を吸った岩の周りを歩いているだけでこちらも温かくなって、足底からパワーが湧いてくるようでした。
今回も良いエネルギーチャージ出来ました!

皆さんも機会があったらぜひ行ってみてください。



【生石神社】
住所:兵庫県高砂市阿弥陀町生石171
最寄駅:宝殿駅から徒歩20分
HP:http://www.ishinohouden.jp/


(スピリチュアル占い師 CHIE)