ヒグチユウコさんのお友達が『ちくま』にやって来た!

2021/3/5 22:15 Tak(タケ) Tak(タケ)

日本のみならず世界から注目されている画家・ヒグチユウコさん。

あらためて紹介するまでもなく、今ではあのGucci(グッチ)とコラボするなどまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの人気者。


ヒグチユウコ「ふたりのねこ」©Yuko Higuchi

ヒグチさんの緻密なタッチで描かれたネコや少女たちはただ可愛いいだけでなく、どこかダークな一面も持っています。

独特で唯一無二の世界観を作り出し、女性を中心に幅広い層から絶大な支持を集めるヒグチさんは、今最も旬な画家と言えるでしょう。


ヒグチユウコ「せかいいちのねこ」©Yuko Higuchi

【ヒグチユウコ プロフィール】
画家・絵本作家。東京都在住。東京を中心に定期的に作品を発表。近作は『ほんやのねこ』(白泉社)、『ヒグチユウコ画集 CIRCUS』(グラフィック社)。ほかにも、『ふたりのねこ』(祥伝社)、『せかいいちのねこ』『ギュスターヴくん』(白泉社)、『ヒグチユウコ作品集』(グラフィック社)『BABEL Higuchi Yuko Artworks』(グラフィック社)など、多数の著書を出版。


「ヒグチユウコ展 CIRCUS」

2019年1月の東京会場(世田谷文学館)を皮切りに、兵庫、広島、福岡、高知、愛知、福岡を巡回し、2021年7月からは長野(上田市美術館)で開催となる「ヒグチユウコ展 CIRCUS」。

見逃した方も今からでも遅くありません。長野会場以降も巡回開催が予定されています。東京会場レビュー→「ヒグチユウコ展 CIRCUS〔サーカス〕」



「ヒグチユウコ展 CIRCUS」公式サイト
https://higuchiyuko-circus.jp/

2014年に『ふたりのねこ』(2014)で絵本作家としてもデビューして一気に知名度が上がりました。そして今では数えきれないほどさまざまな企業とコラボし活動の幅を広げています。

ヒグチユウコ作品と本は親和性が非常に高く、ちくま文庫の表紙絵として現在5冊に使用されています。


『猫の文学館I: 世界は今、猫のものになる』 (ちくま文庫)
『猫の文学館II: この世界の境界を越える猫』 (ちくま文庫)

猫好きによる、猫好きのためのアンソロジーの表紙には、ヒグチさんしか考えられません。2017年刊ですので、この時点でヒグチさんに着目し表紙絵を描いてもらった筑摩書房さん先見の明ありありです。

2018年にも2冊、そして昨年(2020年)に『森の文学館』の表紙も引き続き彼女が手掛けています。一度つかんだ「宝物」は離さない!


『月の文学館 』(ちくま文庫)
『星の文学館』 (ちくま文庫)
『森の文学館 ――緑の記憶の物語』 (ちくま文庫)

ヒグチユウコさんの描く猫や少女、キノコ、この世ならぬ不思議な生物たちが表紙を飾る文庫本。ファンとしては気軽に入手できるこれほど嬉しいコレクションアイテムはありません。

さらに、筑摩書房のPR誌『ちくま』にヒグチユウコさんを起用し「ともだちのともだち」と題した連載を今年の1月号からスタートさせています。

『ちくま』の表紙絵も毎号ヒグチさんの新作が!!





現在3月号まで出ています。書店で見かけたら迷わずゲットしましょう。自分はフルコンプ目指しているので年間購読を申し込みました。

筑摩書房 PR誌ちくま
https://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/

因みに、この『ちくま』は2006年の段階で奈良美智さんに表紙絵を描いてもらっていたという実は知る人ぞ知るアート充な一冊なのです。100円で買える奈良美智、100円で読めるヒグチユウコ。



一冊が薄くて軽いので場所も取らず優秀です。勿論ヒグチユウコさんの「ともだちのともだち」や表紙絵だけでなく、各界の論客、小説家が毎号書き下ろしているテキストも読みごたえたっぷりです。

いくらPR誌だからとはいえ、これで本当に100円でいいのかな~。他社さんが軒並み経費削減でPR誌を廃刊しているのに対し、筑摩さんは逆に攻めに攻めています。

ヒグチユウコさんを起用した以上、1年ぽっきりで終わりなんてことは考えられません。さて4月号ではどんな「おともだち」を連れて来てくれるのか楽しみ楽しみ。


『ヒグチユウコ画集 CIRCUS』