ああ勘違い。『俺の家の話』志田さくら(戸田恵梨香)の男達をメロメロにさせるテクニック。

2021/3/3 23:02龍女龍女

※ネタバレとなる内容を含みます。これからドラマをご覧になる方はご注意ください

『俺の家の話』は「黄金トリオ」の最終作とされている。
プロデューサーTBSの磯山晶、脚本家・宮藤官九郎、主演・長瀬智也のトリオだ。

『池袋ウエストゲートパーク』(2000)
『タイガー&ドラゴン』(2005年)。
そして向田邦子賞受賞作『うぬぼれ刑事』(2010年)から11年後。
2021年3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、第一線の仕事は退くであろう長瀬智也本人に当てた作品だ。


話の発端はこうだ。
ブリザード寿こと観山寿一(長瀬智也)は、プロレスラーだ。

代々、能におけるシテ(主役)を舞う観山家の御曹司
神童と言われた幼少期は過ぎ、寿一17歳の時に事件は起こった。
何度稽古しても人間国宝の
父・観山寿三郎(西田敏行)が褒めてくれない。

父のダメ出しは、弟子ごしに寿一に伝えられる。
寿一は和気藹々と食卓を囲み、直接会話を楽しむ家族に憧れている。

そんなとき、寿一はプロレスを見学した。
稽古をつけてもらい食事を共にした。
父寿三郎は、寿一がなぜ観山家を受け継がなければいけないのか?と聞いてみても、
「そういうものだ」としか答えてくれない。

いくら稽古しても先が見えてこない。
ところが、プロレスは稽古をつけて努力するほど実力が上がるのが分かる。
先輩たちは褒めてくれる。
プロレスは観山家の茶の間で唯一父寿三郎と楽しんで観戦した思い出がある。
「これが本当に求めていた家族の姿だ」
寿一は実家を飛び出した。

あれから25年。
42歳の寿一は地元密着型のさんたまプロレス所属のレスラーだ。
妻のユカ(平岩紙)とは離婚調停中で、離れて暮らす一人息子秀夫(羽村仁成)は学習障害と診断されて、学校とも馴染めない。

父寿三郎が危篤と聞き、久々に実家に帰ってきた。
妹・舞(江口のりこ)と弟の弁護士の踊介(永山絢斗)が早速遺産相続の話を始めている。
寿一を温かく迎えたのは、一番弟子で寿三郎の芸養子の寿限無(桐谷健太)だけだった。
憤る寿一だが、プエルトリコ武者修行中の一昨年に脳梗塞で倒れていたと知り、後悔する。
寿一はレスラーを引退し観山家二十八世宗家を受け継ぐことを決意する。
奇跡的に退院した寿三郎は、門弟を集めた公の集会で、とんでもないことを言い出した。
余命一年ほどであると共に

「志田さくらさんに遺産を譲ります」
しかも婚約者と紹介した。
志田さくら(戸田恵梨香)は、
デイケアサービスの担当ヘルパー
だった。
ここから、観山家の家族を巡るドラマが始まる。

踊介がSNS検索で「さくら ヘルパー」と文字入力すると
後妻業の疑惑が浮上し、1話は終わる。

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