美術館にまさかの〇〇が!千葉正也さんの個展が凄かった
こんにちは、アートと生き物が大好きな、美術ブロガーの明菜です。今回は生き物に会える展覧会を見つけたので、紹介させてください!
東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている千葉正也さんの個展では、〇〇に会うことができるんです!
千葉さんにとって美術館では初めてとなる今回の大型個展には、千葉さんならではの斬新な発想が惜しげもなく披露されています。○○に会うだけでなく、クリエイティビティも刺激される展覧会なので、美術好きさんもそうでない人も要チェックの展覧会です!
■①カメに会える!
展覧会の会場に張り巡らされたレールのような謎の物体。実はこれ、カメが通る道なんです!
かわいい~。千葉さんが飼っているカメさん(ローラ)です。
それにしても美術館の中にカメがいるなんて驚きです。美術館には生物は持ち込めないのが一般的ですが、今回は「普通はできないこと」に挑戦しているのですね。
しかも水族館のように展示されるのではなく、カメも鑑賞者の一人になっています。レールの中を歩くことで、カメも美術館の展示を楽しむことができています。
主に絵画が展示されているのですが、カメにとって見やすいように絵画が設置されているのも面白いポイント。普通の展覧会だったら人間に最適化されていますが、今回はカメのための展覧会にお邪魔する感じが面白い。
「人間は動物よりも優れた生き物だ」という思い込みに一石を投じる展示だと思います。最近はこのような考え方も萎んできて、動物を尊重する人も増えていますが、まだまだ人間の方が優れているとする考えも根強く残っていますものね。
■②絵画の中に入ったみたい!
展覧会の構成が千葉さんの絵画にそっくりなので、絵画の中に入ったような気持ちになりました!
千葉さんの作品の中に、1枚の絵画に色々なモノを詰め込んだ絵画があります。水槽、観葉植物、モニター、機械など私たちも持っているモノや、千葉さんが作った人の形に似たオブジェなどを机の上や床に集め、雑然とした風景を作り出し、その様子を絵画に描き出します。
便利なモノも使い道が分からないモノも1枚の絵画上でまぜこぜになり、日常生活の風景画に結集します。しかも素材の描き分けが上手く、それぞれのモノの質感まで伝わってくるんです。私たちの身の回りがどれほど多様なモノで溢れているかを感じさせる現代の風景画だと思います。
本展では、千葉さんがアトリエから持ってきたモノもたくさん展示されているため、絵画に描かれたモノを実際に見ることができます。ということは、絵画に描かれたモノに囲まれる私たちが、絵画の中に入ったようにも感じられます。
カメも千葉さんの絵画によく登場しており、絵画の中を歩き回る様子が描かれています。美術館に張り巡らされたレールを歩くカメと重なりますね。
本展は「千葉正也ワールドが出現した展覧会」と言うことができるのですが、見方を変えると、「美術館自体が千葉さんの絵画になった」と言えると思います。美術館を訪れた人は、絵画の中に入った体験ができるのではないでしょうか。
■③自分も見られる側を体験
「絵画の中に入る体験」ができたなら、「絵画の外側にいる鑑賞者に見られる体験」も必要です。これも、本展で体験することができました!
会場に設置された監視カメラの映像が、会場内のモニターに映し出されています。モニターは水槽にいるカメの近くにあり、カメが会場の様子を観察できるようになっています。
それだけでなく、同じ映像は東京オペラシティ アートギャラリーのYouTubeアカウントでライブ配信されています。つまり、会場の外にいる人も会場の様子を観察できるのです!
見られているとは自覚していないであろう人々の様子を観察することができます⇒ライブ配信
私も会場にいる間、こんな風に映し出されていたんですよね~。「絵画の中に入ったような体験」ができるアートは増えていますが、「見られる側」まで体験できるとは思いませんでした。
■まとめ
千葉正也さんの個展について面白かったポイントを3つ紹介してきました。
他にも面白い作品がたくさんありました~!電気毛布にギャラリーのスタッフの肖像を描いた作品や、他人の顔に自画像を顔に描く様子を映した映像作品などがあり、斬新な発想に刺激をもらえる展覧会でした!
東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている千葉正也さんの個展では、〇〇に会うことができるんです!
千葉さんにとって美術館では初めてとなる今回の大型個展には、千葉さんならではの斬新な発想が惜しげもなく披露されています。○○に会うだけでなく、クリエイティビティも刺激される展覧会なので、美術好きさんもそうでない人も要チェックの展覧会です!
■①カメに会える!
展覧会の会場に張り巡らされたレールのような謎の物体。実はこれ、カメが通る道なんです!
かわいい~。千葉さんが飼っているカメさん(ローラ)です。
それにしても美術館の中にカメがいるなんて驚きです。美術館には生物は持ち込めないのが一般的ですが、今回は「普通はできないこと」に挑戦しているのですね。
しかも水族館のように展示されるのではなく、カメも鑑賞者の一人になっています。レールの中を歩くことで、カメも美術館の展示を楽しむことができています。
主に絵画が展示されているのですが、カメにとって見やすいように絵画が設置されているのも面白いポイント。普通の展覧会だったら人間に最適化されていますが、今回はカメのための展覧会にお邪魔する感じが面白い。
「人間は動物よりも優れた生き物だ」という思い込みに一石を投じる展示だと思います。最近はこのような考え方も萎んできて、動物を尊重する人も増えていますが、まだまだ人間の方が優れているとする考えも根強く残っていますものね。
■②絵画の中に入ったみたい!
展覧会の構成が千葉さんの絵画にそっくりなので、絵画の中に入ったような気持ちになりました!
千葉さんの作品の中に、1枚の絵画に色々なモノを詰め込んだ絵画があります。水槽、観葉植物、モニター、機械など私たちも持っているモノや、千葉さんが作った人の形に似たオブジェなどを机の上や床に集め、雑然とした風景を作り出し、その様子を絵画に描き出します。
便利なモノも使い道が分からないモノも1枚の絵画上でまぜこぜになり、日常生活の風景画に結集します。しかも素材の描き分けが上手く、それぞれのモノの質感まで伝わってくるんです。私たちの身の回りがどれほど多様なモノで溢れているかを感じさせる現代の風景画だと思います。
本展では、千葉さんがアトリエから持ってきたモノもたくさん展示されているため、絵画に描かれたモノを実際に見ることができます。ということは、絵画に描かれたモノに囲まれる私たちが、絵画の中に入ったようにも感じられます。
カメも千葉さんの絵画によく登場しており、絵画の中を歩き回る様子が描かれています。美術館に張り巡らされたレールを歩くカメと重なりますね。
本展は「千葉正也ワールドが出現した展覧会」と言うことができるのですが、見方を変えると、「美術館自体が千葉さんの絵画になった」と言えると思います。美術館を訪れた人は、絵画の中に入った体験ができるのではないでしょうか。
■③自分も見られる側を体験
「絵画の中に入る体験」ができたなら、「絵画の外側にいる鑑賞者に見られる体験」も必要です。これも、本展で体験することができました!
会場に設置された監視カメラの映像が、会場内のモニターに映し出されています。モニターは水槽にいるカメの近くにあり、カメが会場の様子を観察できるようになっています。
それだけでなく、同じ映像は東京オペラシティ アートギャラリーのYouTubeアカウントでライブ配信されています。つまり、会場の外にいる人も会場の様子を観察できるのです!
見られているとは自覚していないであろう人々の様子を観察することができます⇒ライブ配信
私も会場にいる間、こんな風に映し出されていたんですよね~。「絵画の中に入ったような体験」ができるアートは増えていますが、「見られる側」まで体験できるとは思いませんでした。
■まとめ
千葉正也さんの個展について面白かったポイントを3つ紹介してきました。
他にも面白い作品がたくさんありました~!電気毛布にギャラリーのスタッフの肖像を描いた作品や、他人の顔に自画像を顔に描く様子を映した映像作品などがあり、斬新な発想に刺激をもらえる展覧会でした!