【名建築でお茶を】あの図書館が素敵リニューアル!おしゃれなカフェも。
有名建築家 黒川紀章が設計を手掛けた建築、東京都の荻窪にある杉並区立中央図書館が今年の秋にリニューアルオープンしました。
六本木にある国立新美術館などを手掛けた黒川紀章。その名建築をリニューアルするのはいろいろと大変なのではないかと思うのですがなかなか良い感じのリニューアルでしたのでご紹介します。
元々は昭和57年に開館したこの図書館、設備の老朽化などもあり今回のリニューアルとなりました。区民ワークショップやアンケートの結果などを反映して、樹々の中で読書ができる「本の広場」や使いやすい「カフェ」などを併設。
大きく変わったのが、カフェができたこと。渋谷の裏通りでこだわりのコーヒーとサンドイッチを出すお店「ampere(アンペア)」が図書館内にできました。こちらのカフェ、昭島市の図書館にも出店していたり、京都市京セラ美術館のカフェなどにも関わっている会社が運営されています。
そしてとてもオシャレな空間。オーダー待ち札の番号も洒落ています。本を読みながら美味しいコーヒーやサンドイッチなどの軽食などを楽しむことが出来ます。また、一部持ち込みエリアがあるのも嬉しいです。
焼き菓子などもありました。これらは京都の「small food」さんのものでした。昼にはサンドイッチまたはホットサンドとドリンクのランチセットもあります。こんなカフェがこのエリアに欲しかったんです!
また、「本の広場」もおすすめ。隣にある「読書の森公園」側に出来たウッドデッキのエリアに椅子やデスクが並んでいて、木陰で読書が出来ます。
日当たりの良い日などはコーヒーを持ち帰りにして、外で読書を楽しむのが良さそうですね。隣の公園とこの中庭エリアが続いている様になってて、森の中の図書館の様です。
外観はそのままですが、図書館機能もいろいろ変わっています。2階には「子どもの本コーナー」や靴を脱いで入るスペース「おはなしのへや」などが出来て親子で来ても楽しむことが出来るスペースが大きく出来ていました。実際に親子で来ている人も多そうで、カフェで親子で本を読んだり、勉強をしていたりする風景も。
一言で言うと「居心地がよい図書館」。すでにある建築の良さをそのまま生かし、現代に求めらえる要素を反映してうまくリニューアルされています。本を借りにくるだけの図書館から、本を楽しむ場となっていました。
また、この近くのおすすめスポットもいくつかご紹介。
大田黒公園
東京都杉並区荻窪3-33-12
http://www.hakone-ueki.com/sub/
秋になると美しい紅葉で有名な大田黒公園はこの図書館のすぐ近く。こちらは音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地を整備した日本庭園です。
旅館西郊/西郊ロッヂング
東京都杉並区荻窪3-38-9
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/145141
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/173182
旅館及び賃貸アパートととして営業をしている木造建築の名建築。国の登録有形文化財に登録されています。この魅力ある建物に賃貸アパートとして、もしくは旅館に宿泊が出来ると言う誘惑。
石井桃子記念 かつら文庫
東京都杉並区荻窪3-37-11
https://www.tcl.or.jp
角川庭園
東京都杉並区荻窪3-14-22
https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/02/ogikubo/1007132.html
他にも図書館と大田黒公園の間にある「かつら文庫」は児童文学作家の故石井桃子さんの旧宅を使った東京子ども図書館が運営する図書館/資料館。更にもう少し歩くと角川書店の創設者である故角川源義(げんよし)氏の旧邸宅を整備した「角川庭園」などもあるので、このエリアをゆっくりと散歩してみてはどうでしょうか?