一度観たら病みつき!あやしい絵はお好きですか。
「あやしい」という言葉には、妖しい、怪しい、奇しいなどさまざまな漢字を当てはめることができます。
いずれも尋常ならぬ雰囲気を漂わせる表現です。そんなあやしい絵画だけを集めた展覧会観たくありませんか。
「あやしい絵展」公式サイト
「あやしい絵展」は、「美しい」だけでは括ることができない、グロテスク、エロティック、退廃的、神秘的、ミステリアスな作品が一堂に会します。
一体会場はどんな雰囲気に包まれることでしょう。
島成園 《無題》大正7年、大阪市立美術館、半期展示
まとまりのないぼさぼさの髪の女性がこちらをじっと見つめています。合わせにく視線を我慢し見返すと、彼女の顔に大きな痣があるのが分かります。
DV男に暴力を振るわれたのでしょうか。それとも秘めたる力の発露の印なのでしょう。
一体彼女の身に何が起こったのでしょう。そして今、彼女は何を考えこちらを見つめているのでしょう。
高畠華宵 《『少女画報』 大正14年8月号 表紙》 大正14年、弥生美術館、半期展示
ここに描かれている女性は一体何歳くらいなのでしょう。女性の年齢を気にするなんてマナー違反と思われようとも大人びた視線を向けるこの女性への興味関心は尽きません。
背景にはカモメが飛び、海水浴を楽しむ海辺が描かれています。晴れ渡る空と眩しい海とはあまりにも不釣り合いな女性の目と半分開いた口。
当時、海水浴は新しく西洋から入ってきた文化であり、まだまだ一般的ではありませんでした。ハイソな女性への憧れもこの絵から当時の人たちは感じ取ったのかもしれません。
北野恒富 《道行》大正2年頃、福富太郎コレクション、2週間展示
近松門左衛門の戯曲「心中天網島」を題材として描かれた作品だそうですが、とにかく画面全体に渡り妖しさ全開の作品です。
叶わぬ恋を貫こうとする男女。女性の顔はすでに青白く半分死んでいるようで目も虚ろです。
両羽を広げる2羽のカラスが男女と対角線上に配置され、二人の行く末を暗示しています。
上村松園 《焰》大正7年、東京国立博物館、東京展のみ、2週間展示
こちらはあまりにも有名な作品ですが、実際に本物をご覧になられた方は少ないのではないでしょうか。
紫式部『源氏物語』に登場する六条御息所が、源氏の正妻である葵の上に対する嫉妬をつのらせ、ついには生霊となって葵を殺してしまいます。
よく見ると確かに足先がなく、応挙の幽霊画のようです。ポイントは白目に金泥が入っている点です。肉眼では確認しずらいので単眼鏡を忘れずに持っていきましょう。
月岡芳年 《『魁題百撰相』のうち 辻弥兵衛盛昌》 明治元年、町田市立国際版画美術館、半期展示
ほんの一部だけ、あやしい絵を紹介しましたが、これだでも「あやしさ」の基準はさまざま。ただどの作品も一度観たら忘れられないインパクトを持ちあわせているものばかりです。
『鬼滅の刃』の時代設定と重なる、幕末から昭和初期に制作された、一度見たら忘れられない名画やディープで「あやしい」作品・物語を紹介する展覧会です。
「あやしい絵展」公式サイト
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期:2021年3月23日(火)~5月16日(日)
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜[ただし3月29日、5月3日は開館]、5月6日(木)
主催:東京国立近代美術館、毎日新聞社、日本経済新聞社
協賛:DNP大日本印刷
巡回先:大阪歴史博物館
『あやしい美人画 』(Ayasii)
いずれも尋常ならぬ雰囲気を漂わせる表現です。そんなあやしい絵画だけを集めた展覧会観たくありませんか。
「あやしい絵展」公式サイト
「あやしい絵展」は、「美しい」だけでは括ることができない、グロテスク、エロティック、退廃的、神秘的、ミステリアスな作品が一堂に会します。
一体会場はどんな雰囲気に包まれることでしょう。
島成園 《無題》大正7年、大阪市立美術館、半期展示
まとまりのないぼさぼさの髪の女性がこちらをじっと見つめています。合わせにく視線を我慢し見返すと、彼女の顔に大きな痣があるのが分かります。
DV男に暴力を振るわれたのでしょうか。それとも秘めたる力の発露の印なのでしょう。
一体彼女の身に何が起こったのでしょう。そして今、彼女は何を考えこちらを見つめているのでしょう。
高畠華宵 《『少女画報』 大正14年8月号 表紙》 大正14年、弥生美術館、半期展示
ここに描かれている女性は一体何歳くらいなのでしょう。女性の年齢を気にするなんてマナー違反と思われようとも大人びた視線を向けるこの女性への興味関心は尽きません。
背景にはカモメが飛び、海水浴を楽しむ海辺が描かれています。晴れ渡る空と眩しい海とはあまりにも不釣り合いな女性の目と半分開いた口。
当時、海水浴は新しく西洋から入ってきた文化であり、まだまだ一般的ではありませんでした。ハイソな女性への憧れもこの絵から当時の人たちは感じ取ったのかもしれません。
北野恒富 《道行》大正2年頃、福富太郎コレクション、2週間展示
近松門左衛門の戯曲「心中天網島」を題材として描かれた作品だそうですが、とにかく画面全体に渡り妖しさ全開の作品です。
叶わぬ恋を貫こうとする男女。女性の顔はすでに青白く半分死んでいるようで目も虚ろです。
両羽を広げる2羽のカラスが男女と対角線上に配置され、二人の行く末を暗示しています。
上村松園 《焰》大正7年、東京国立博物館、東京展のみ、2週間展示
こちらはあまりにも有名な作品ですが、実際に本物をご覧になられた方は少ないのではないでしょうか。
紫式部『源氏物語』に登場する六条御息所が、源氏の正妻である葵の上に対する嫉妬をつのらせ、ついには生霊となって葵を殺してしまいます。
よく見ると確かに足先がなく、応挙の幽霊画のようです。ポイントは白目に金泥が入っている点です。肉眼では確認しずらいので単眼鏡を忘れずに持っていきましょう。
月岡芳年 《『魁題百撰相』のうち 辻弥兵衛盛昌》 明治元年、町田市立国際版画美術館、半期展示
ほんの一部だけ、あやしい絵を紹介しましたが、これだでも「あやしさ」の基準はさまざま。ただどの作品も一度観たら忘れられないインパクトを持ちあわせているものばかりです。
『鬼滅の刃』の時代設定と重なる、幕末から昭和初期に制作された、一度見たら忘れられない名画やディープで「あやしい」作品・物語を紹介する展覧会です。
「あやしい絵展」公式サイト
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期:2021年3月23日(火)~5月16日(日)
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜[ただし3月29日、5月3日は開館]、5月6日(木)
主催:東京国立近代美術館、毎日新聞社、日本経済新聞社
協賛:DNP大日本印刷
巡回先:大阪歴史博物館
『あやしい美人画 』(Ayasii)