映画で深~く知る英国王室

2020/8/25 12:35 Tak(タケ) Tak(タケ)

たえずゴシップ的な話題となる英国王室。



つい先日も、ハリー(ヘンリー)王子とメーガン妃が全面協力したとささやかれる伝記『Finding Freedom』全世界同時発売され大きな話題となりました。

何はともあれ、何本かは観ておきましょう。展覧会とは関係なくても。英国の歴史は一筋縄ではいきません。それぞれ超個性的であくの強い実在の登場人物たちが繰り広げる史実を楽しみましょう。


Finding Freedom: 2020’s Sunday Times number 1 bestselling biography that tells the real story of Harry and Meghan’s life together (English Edition)

因みにこの本Amazonの「European History」カテゴリーでダントツの1位を獲得しています。

イギリス国民だけでなく世界中から王室の動向(というかゴシップ)に注目が注がれている証です。



歴史を紐解いてみても、歴代の王や女王、王妃たちの破天荒とも言える人生は、数多くの映画やドラマ化されてきています。

日本の皇室とはまるで違いますよね。(最近はちょっとそうした側面もあるようですが…)

上野の森美術館にてこの秋、ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵「KING & QUEEN展」が開催されます。


http://www.kingandqueen.jp/

ほとんどの作品が日本初公開となります。このコロナ禍においてよくぞ展覧会実現まで漕ぎつけられたものです。関係者血を吐きながら準備にあったっていることでしょう。

ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵「KING & QUEEN展」に出品される肖像画の人物たちが登場する映画をまとめてご紹介します。

今の時代の英国王室の問題などまだまだ可愛いものだということが、2,3本観ただけでわかるはずです。ドロドロやん。



肖像画に描かれた人物たちの生きた時代背景や繰り広げられる人間模様をたっぷりと味わいましょう。一本でも二本でも観てから展覧会に行けば楽しさ倍増間違いなしです。

Amazonプライムビデオで無料で観られる作品もあります。個人的におススメなのは、『ブーリン家の姉妹』かな。


『1000日のアン』

16世紀のイングランド。国王ヘンリー8世(R・バートン)は早世した兄の妻キャサリンを娶ったが、男児の世継ぎには恵まれていなかった。ある日、王は舞踏会でアン・ブーリン(G・ビジョルド)という美しい娘を見初める。しかし、アンは王が姉を愛人にしてその子を庶子としていたこと、自分にはパーシーという婚約者がいることを理由に王の求愛をしりぞける。


『ブーリン家の姉妹』

一族の富と権力を高めるため、新興貴族のブーリン卿は自慢の娘アン(ナタリー・ポートマン)を差し出す。しかし、王が見初めたのは清純で心優しい妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。王の寵愛を射止めるのは2人のどちらなのか…。


『エリザベス 』

ケイト・ブランシェットが英国の女王・エリザベスに扮した壮大な歴史劇。ヴァージン・クイーンの知られざる物語が語られる。


『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

スペイン無敵艦隊を撃破した闘う処女王〈ヴァージン・クィーン〉。世界は彼女に跪く―。『エリザベス』の監督・スタッフ・キャストで製作された歴史スペクタクル。


ふたりの女王 メアリーとエリザベス (字幕版)

0歳でスコットランド女王、16歳でフランス王妃となったメアリー・スチュアート(シアーシャ・ローナン)は、未亡人となった18歳にスコットランドへ帰国し王位に戻り、女王エリザベスI(マーゴット・ロビー)世が統治する隣国イングランドの王位継承権を主張する。


『女王陛下のお気に入り』

18世紀初頭、アン女王(オリヴィア・コールマン)が統治するイングランドはフランスと交戦中だった。アン女王を意のままに操り、絶大なる権力を握る女官長のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)。そこにサラの従妹で上流階級から没落したアビゲイル(エマ・ストーン)がやってきて、召使として働くことになる。


『ヴィクトリア女王 世紀の愛』

世界中が憧れる“理想のカップル”、ヴィクトリア女王(エミリー・ブラント)とアルバート公(ルパート・フレンド)。二人の愛を育てたのは、知られざる幾多の波乱だった──。イギリスを最強の国家に導いた女王の、愛と真実の物語。


『ヴィクトリア女王 最期の秘密』

50年以上大英帝国に君臨し、晩年は孤独で心を閉ざしていたヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)が、ひとりのインド人従者との出会いで人生の明るさを取り戻すハートウォーミング・ストーリー。


『英国王のスピーチ』

ジョージ6世(コリン・ファース)は、兄が王室が認めない恋のために王冠を捨てたことから、予期せぬ座についてしまった。しかも彼には、吃音という悩みがあった。堅く閉ざした心に原因があると気付いたスピーチ矯正の専門家・ライオネルは、ユニークな治療法で王の心を解きほぐしていく。



ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵
「KING & QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」


会期:2020年10月10日(土)~2021年1月11日(月・祝)
※会期中無休
開館時間:10:00~17:00 金曜日は10:00~20:00
会場:上野の森美術館
(〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2)
http://www.ueno-mori.org/
※入館は閉館の30分前まで
主催:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー、フジテレビジョン、東京新聞、上野の森美術館
協力:ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
後援:ブリティッシュ・カウンシル
キュレーター:シャーロット・ボランド
日本側監修: 熊澤 弘(東京藝術大学大学美術館准教授)

展覧会公式サイト:http://www.kingandqueen.jp/

展覧会では、一枚の肖像画が語る物語を作家でドイツ文学者の中野京子さんがナビゲートしてくれます。


『名画で読み解く イギリス王家12の物語』 (光文社新書)
中野京子(著)