【世界遺産を #おうち旅行 】ベルギーの中世の街並みが残るブルージュ
こんにちは、お手玉やおはじきで #おうち時間 を満喫している、美術ブロガーの明菜です。嘘です。皆さんは何して過ごしてますか?
SNSでは #おうち旅行 なるタグも流行っていますね。私も便乗して、2019年に訪れたベルギーの世界遺産を紹介したいと思います!
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040207.jpg)
皆さん、ベルギーにある『ブルージュ』という都市をご存知ですか?中世の街並みがそのまま残されたような世界遺産『ブルージュ歴史地区』は、『北のベネチア』『屋根のない美術館』との異名を誇る美しさが魅力の都市です。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040208.jpg)
日本の京都のようなイメージで、哀愁ただよう昔の建物が印象的。おとぎ話に出てきそうな街並みですね。13〜14世紀頃は栄えていたのですが、その後は衰退して忘れ去られたため、中世の景観がそのまま残ったのです。派手さのない簡素な建物に歴史を感じる街並みです。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040210.jpg)
しかし、今では観光客に大人気で、国内外からたくさんの人が!ブルージュが再び脚光を浴びたのは、ある小説の舞台になったからなのです。
それが『死都ブルージュ』という作品です。ベルギー出身の作家、ジョルジュ・ローデンバックが書いた悲恋のお話です。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040209.jpg)
愛する妻を亡くして抜け殻のようになった主人公は、自分に似た灰色の街、ブルージュに越してきます。そこで亡き妻にそっくりな若い女性と出会い、彼女に妻を重ねてしまう……。
今では活気に溢れて完全に「生都」ですが、ローデンバックは詫びしいブルージュにインスピレーションを得て、『死都ブルージュ』を執筆しました。この小説に影響を受け、ベルギーの画家、フェルナン・クノップフが《見捨てられた町》という絵を描いています。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040203.jpg)
フェルナン・クノップフ《見捨てられた町》1904年 ベルギー王立美術館
見捨てられてますねー。小説『死都ブルージュ』に近いイメージだと思います。ちなみにクノップフは子供時代をブルージュで過ごしています。ブルージュにも小説にも、特別な思い入れがあったのではないでしょうか。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040206.jpg)
『死都ブルージュ』で注目され、息を吹き返したかのように観光地化したブルージュですが、景観美は本当に堪りません。クルーズ船で街を一周すると気持ち良いですよ。
ちなみに、ブルージュで一番の観光名所『鐘楼』は、世界遺産『ベルギーとフランスの鐘楼群』の1つでもあります。世界遺産ブルージュの中の、世界遺産の鐘楼、というわけです。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040202.jpg)
ブルージュの鐘楼
ブルージュに来たら、美術品も見逃せないですよ!メムリンク美術館には、ベルギー7大秘宝の1つである『聖ウルスラの聖遺物箱』もあるので、ぜひ見ていきましょう!
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040205.jpg)
ハンス・メムリンク《聖ウルスラの聖遺物箱》1489年以前 メムリンク美術館
聖母教会にはルネサンスを代表する彫刻家、ミケランジェロの聖母子像もあります。この彫刻は彼が生涯で唯一、イタリア国外で制作したものなんですよ。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040201.jpg)
ミケランジェロ・ブオナローティ《ブルージュの聖母子像》1501年〜1504年 聖母教会
地ビール『ブルッグス・ゾット』も、ベルギービールの中でも有名なので、ぜひ試してみてくださいね!酸味が強めでバランスの取れたマイルドなビールです。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040204.jpg)
世界遺産にも登録されているベルギーのブルージュを紹介してきました。中世の街に足を踏み入れれば、おとぎ話や歴史映画の世界に迷い込んだよう。首都ブリュッセルから鉄道で1時間ほどで行けるので、ベルギー旅行の際はブルージュも訪れてはいかがでしょうか?
SNSでは #おうち旅行 なるタグも流行っていますね。私も便乗して、2019年に訪れたベルギーの世界遺産を紹介したいと思います!
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皆さん、ベルギーにある『ブルージュ』という都市をご存知ですか?中世の街並みがそのまま残されたような世界遺産『ブルージュ歴史地区』は、『北のベネチア』『屋根のない美術館』との異名を誇る美しさが魅力の都市です。
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日本の京都のようなイメージで、哀愁ただよう昔の建物が印象的。おとぎ話に出てきそうな街並みですね。13〜14世紀頃は栄えていたのですが、その後は衰退して忘れ去られたため、中世の景観がそのまま残ったのです。派手さのない簡素な建物に歴史を感じる街並みです。
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しかし、今では観光客に大人気で、国内外からたくさんの人が!ブルージュが再び脚光を浴びたのは、ある小説の舞台になったからなのです。
それが『死都ブルージュ』という作品です。ベルギー出身の作家、ジョルジュ・ローデンバックが書いた悲恋のお話です。
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愛する妻を亡くして抜け殻のようになった主人公は、自分に似た灰色の街、ブルージュに越してきます。そこで亡き妻にそっくりな若い女性と出会い、彼女に妻を重ねてしまう……。
今では活気に溢れて完全に「生都」ですが、ローデンバックは詫びしいブルージュにインスピレーションを得て、『死都ブルージュ』を執筆しました。この小説に影響を受け、ベルギーの画家、フェルナン・クノップフが《見捨てられた町》という絵を描いています。
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フェルナン・クノップフ《見捨てられた町》1904年 ベルギー王立美術館
見捨てられてますねー。小説『死都ブルージュ』に近いイメージだと思います。ちなみにクノップフは子供時代をブルージュで過ごしています。ブルージュにも小説にも、特別な思い入れがあったのではないでしょうか。
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『死都ブルージュ』で注目され、息を吹き返したかのように観光地化したブルージュですが、景観美は本当に堪りません。クルーズ船で街を一周すると気持ち良いですよ。
ちなみに、ブルージュで一番の観光名所『鐘楼』は、世界遺産『ベルギーとフランスの鐘楼群』の1つでもあります。世界遺産ブルージュの中の、世界遺産の鐘楼、というわけです。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040202.jpg)
ブルージュの鐘楼
ブルージュに来たら、美術品も見逃せないですよ!メムリンク美術館には、ベルギー7大秘宝の1つである『聖ウルスラの聖遺物箱』もあるので、ぜひ見ていきましょう!
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040205.jpg)
ハンス・メムリンク《聖ウルスラの聖遺物箱》1489年以前 メムリンク美術館
聖母教会にはルネサンスを代表する彫刻家、ミケランジェロの聖母子像もあります。この彫刻は彼が生涯で唯一、イタリア国外で制作したものなんですよ。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040201.jpg)
ミケランジェロ・ブオナローティ《ブルージュの聖母子像》1501年〜1504年 聖母教会
地ビール『ブルッグス・ゾット』も、ベルギービールの中でも有名なので、ぜひ試してみてくださいね!酸味が強めでバランスの取れたマイルドなビールです。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/akina/2020040204.jpg)
世界遺産にも登録されているベルギーのブルージュを紹介してきました。中世の街に足を踏み入れれば、おとぎ話や歴史映画の世界に迷い込んだよう。首都ブリュッセルから鉄道で1時間ほどで行けるので、ベルギー旅行の際はブルージュも訪れてはいかがでしょうか?