コレ絶対に間違ってない?!…尾道三部作のころの観光みやげ【ファンシー絵みやげ】
■ 大林宣彦監督の訃報
【訃報】映画監督の大林宣彦さん死去https://t.co/IUgkMhyGwX
— 朝日新聞東京編集局コブク郎 (@asahi_tokyo) April 10, 2020
「時をかける少女」「転校生」など、叙情性と遊び心を併せ持つ作品を撮り続け、「映像の魔術師」と称された映画監督の大林宣彦さんが10日午後7時23分、肺がんのため、東京都世田谷区の自宅で亡くなりました。82歳でした。 pic.twitter.com/xwuApngYgF
先日、大林宣彦監督の訃報が届きました。大林監督が亡くなられたことはとても残念です。しかし、たくさんの作品を残してくださりました。このツイートにも挙げられている通り、大林映画として真っ先に思い浮かぶのは「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道三部作です。
大林宣彦を偲び、原田知世主演の「時をかける少女」を日テレで放送 https://t.co/15EUTtofjx
— 筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) April 15, 2020
先週末には追悼企画として「時をかける少女」が地上波で放映されました。こちらは、原作者である筒井康隆さんのツイートです。
私は広島県生まれですが西側の広島市でしたので、備後地方には行ったことがありませんでした。しかし一昨年、鞆の浦にある鞆の津ミュージアムで展示に参加させていただき、そこでトークショーを行った際に尾道に訪れました。
広島県福山市は鞆の浦にある鞆の津ミュージアムで開催中の「文体の練習」展は本日が最終日です。私のファンシー絵みやげコレクションも展示されています!先週現地を訪れましたが、このテーマでここまで尖った展示もないので、まだの方はお急ぎください。 #ファンシー絵みやげ #ファみ活 pic.twitter.com/lIvot3MpIl
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) September 2, 2018
ここで展示したような、1980年代~1990年代にかけて日本中の観光地で売られていた子ども向けの観光地みやげである「ファンシー絵みやげ」を私は集めて、保護しているのです。
ちょうど尾道三部作は1982年、1983年、1985年ですので、時代も重なります。尾道三部作によってさらに注目が集まり、観光客が訪れるようになった尾道では、一体どんなファンシー絵みやげが売られていたのでしょうか。
■ 尾道のファンシー絵みやげ
展示の翌日、尾道に泊まった私は朝からレンタサイクルを船に積み込んで生口島へ向かいました。2006年に尾道市に編入した、かつての豊田郡瀬戸田町にある耕三寺を目指すためです。
広島・備後路での保護活動2日目は尾道からフェリーでレンタサイクルを生口島まで運び耕三寺、そこから愛媛の大三島・大山祇神社へ行って戻って向島と因島を調査してきた神江 @jinkou_ovo さんと合流して尾道までの長距離サイクリング。快晴のしまなみ海道は最高でした。 #ファみ活 pic.twitter.com/cVdSsyvsfd
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) September 3, 2018
生口島はもともと尾道市ではありませんでしたが、尾道から船で行ける場所です。そして、1999年にサイクリングコースが全開通するより前に、尾道から陸路で行くこともできた場所です。ここには西日光とも呼ばれる耕三寺という、博物館併設の寺院があります。
本日の保護活動は広島県。早朝より尾道のレンタサイクルをフェリーで運んで生口島・瀬戸口の耕三寺へ。無事、ファンシー絵みやげキーホルダーを保護できました。 #ファンシー絵みやげ #ファみ活 pic.twitter.com/9DI0yY21pm
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) August 26, 2018
観光名所である耕三寺には、さまざまな建物が再現されており、さながらテーマパークの様相です。瀬戸田港から耕三寺までの間には多数の土産店が存在したようですが、今ではかなり数が減ってしまいました。それでも小坊主キャラクターのファンシー絵みやげをいくつか保護することができたのです。
広島県の生口島からチャリで県境越えて愛媛県の大三島へ。急坂の峠道を越えて大山祇神社へ。無事ファンシー絵みやげミラーを保護しました。この後しまなみ海道で尾道までチャリで大移動しました #ファンシー絵みやげ #ファみ活 pic.twitter.com/Yi1jlrPzk0
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) August 26, 2018
さらに、県境を越えて愛媛県の大三島。かなりのアップダウンを走破して大山祇神社。県をまたぐと今治のタオルみやげが多く売られていました。ミラーのファンシー絵みやげミラーを保護。ここからはひたすら尾道までチャリ漕いで戻りました。
ていうか今日は実は結構ギリギリというか、#ファンシー絵みやげ保護活動 としては有意義ではあったものの写真撮る時間が少なすぎたやつです。
— じんこ(蝠山怪獣) (@jinkou_ovo) August 26, 2018
(画像は千光寺ロープウェイの時間に間に合わず入り口で持参のファみやげを掲げる院長)#ファンシー絵みやげ pic.twitter.com/wBCnSVPk5W
で、尾道ですが、もはや尾道三部作のロケ地だらけでして、聖地巡礼するにも行き先が多すぎて大変な場所です。しかし寺社や景観を大事にしているため、あまり観光地といった雰囲気にはなっておらず、土産店も少ない。そのうえ、私が島からほうほうの体で戻ってきたところ、肝心の千光寺ロープウェイの時間にはギリギリ間に合いませんでした。しまなみ海道サイクリングロード、なかなか手ごわいです。
……気を取り直して、尾道のファンシー絵みやげを見ていきましょう。
尾道 1989
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) April 14, 2020
'89 海と島・ひろしま
'89 海と島の博覧会
SEA&ISLANDS EXPO
HIROSHIMA 1989#ファンシー絵みやげ#平成元年 pic.twitter.com/qc3FJycZ3g
こちらは平成元年に行われた地方博・海と島の博覧会ひろしまのキーホルダーたち。周囲にはキャラクター・アビ丸がいる公式のキーホルダーがありますが、真ん中のものは「尾道」と漢字で大書されています。二頭身キャラクターが定番のファンシー絵みやげとは少し趣が違い、尾道の景観と観光客らしきリアル頭身の女性が描かれていて、大人向けなのかもしれません。
尾道 #ファンシー絵みやげ pic.twitter.com/qoLebpFhJG
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ・平成レトロ・アウトデラックス) (@inchorin) April 11, 2020
はい。キツネ、サーファー、サーファー。尾道には寺社の定番である小坊主モチーフの商品も見つかっていません。ほかにも尾道にはキャラクターとなるべき固有の存在がないのかもしれません。小坊主キャラクターのものが見つからないのは、耕三寺との関係性か、それとも寺社のイメージを損なわないように、観光物産で使用を認めていなかった可能性が考えられます。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/famiyage/20200424m000.jpg)
というわけで、海といえばサーファーという感じになっています。
いや……サーフィン!?
ちょ……待てよ……
瀬戸内海でサーフィン!?
ほとんど大きい波立たないんですが……
では、また次回。
(文と写真:山下メロ)
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これまでの出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。
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