高輪ゲートウェイ駅の明朝体が論争に!隈研吾が設計する和の空間

2020/3/19 06:40 明菜 明菜

こんにちは、早速『高輪ゲートウェイ駅』に行ってきた、美術ブロガーの明菜です。山手線と京浜東北線の2路線が乗り入れており、明朝体の看板やAI女子駅員が既に物議を醸している駅ですね。



ですが、高輪ゲートウェイ駅、なかなか快適な空間でしたよ!地上3階、地下1階建てで、広々とした吹き抜け構造です。天井が高い駅って新鮮ですね。折り紙をモチーフにした屋根には、宮城県や福島県の木材が用いられているそうですよ。



随所に驚きポイントがあり、私が特にびっくりしたのは、ホームの床が木目なことです!電車のホームといえば灰色のコンクリートのイメージしか無かったので、和のテイストのある明るい床に妙に感動しました。足下が…足下が明るい!

ガラス張りで外の光も入ってくるので、自然な明るさが心地よいです。現代のテクノロジーを使った建築だけど、木や太陽光の温もりも感じられる開放的な駅舎でした。



明朝体の看板に関しては、私は良いと思いますね。ちょうど「今アツイのは一周回って明朝体だ」と思っていたところなので、とてもクールに見えます。コンセプトの『和』ともよく馴染んでいませんか?

「明朝体だと見にくい」といった声もありますが、JR東日本は視認性の確認を行なったそうです。今まで明朝体を看板に使った駅が無いので、「新しいものへの違和感」が見にくさとして感じられているのかもしれません。そのうち慣れる人も多いのでは。



高輪ゲートウェイ駅をデザインしたのは、日本を代表する建築家、隈研吾(くま けんご)さんです。看板の明朝体を提案したのも隈さんなのだそう。

隈研吾さんといえば、新国立競技場や中目黒のスターバックス リザーブ ロースタリー東京の設計でもお馴染みですね。現代の日本の建築を語るとき、絶対に外せない建築家です。



今のところ、高輪ゲートウェイ駅の周辺はこんな感じ。東京オリンピック・パラリンピックのライブサイトが建設中です。主にパブリックビューイングの会場となる予定です。



高輪ゲートウェイ駅は山手線の中で一番距離がある品川駅と田町駅の間にできたので、ちょうど中間あたりに住んでいる人にとっては嬉しい駅ですよね。また、都営地下鉄浅草線(京浜急行と相互直通運転あり)の泉岳寺駅との行き来ができるので、羽田空港に行きやすくなる人も多そう。

その上、お隣の品川駅はリニア中央新幹線の始発駅となる予定です。高輪ゲートウェイ駅はまちづくりコンセプト『グローバルゲートウェイ品川』の核となる駅で、国内外のお客さんが利用することになると思われます。(だから駅名にゲートウェイが残っちゃったんだね)



なお、まちづくりの構想は以前からあった模様。タイミング的に東京五輪と関係がありそうに感じられますが、全く関係ないところから始まっています。近くに競技場が作られるわけでもないですからね。

山手線では約50年ぶりとなった新駅、高輪ゲートウェイ駅。過去には駅の名前をめぐる論争もあり、今度は明朝体とAI女子駅員の話題が荒ぶっていますが、清潔感があって素敵な駅だと思います。



山手線や京浜東北線に乗ったときは、ちょっと下車して駅舎を探索してみてはいかがでしょうか?