【ヤバすぎ】生誕250周年ベートーヴェンの面白エピソード大特集!

2020/2/17 21:35 明菜 明菜

こんにちは、学校の音楽室の妙に埃っぽい匂いにどハマりしていた、美術ブロガーの明菜です。風通しの悪い防音室のカーペットのせいか、妙に特徴ある匂いしますよね。


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの肖像画

ところで、音楽室といえばベートーヴェンです!飾ってある肖像画で抜群に印象的なのがベートーヴェンですよね。廃校になった学校の音楽室ドッキリといえば、突然鳴り出すピアノと突然落ちてくるベートーヴェンの肖像画です。

そんなベートーヴェンは、2020年に生誕250周年を迎えます。そこでこの記事では、今年知るべきベートーヴェンの逸話についてお話ししていきたいと思います!

■めちゃめちゃ引っ越ししている
ベートーヴェンは生涯で70〜80回も引っ越しをしています。(回数は諸説ある)

ちなみに引っ越しといえば江戸時代の絵師・葛飾北斎で、なんと生涯で93回も引っ越ししています。雑学界でこの2人は「引っ越し回数が多い2大偉人」として有名なので、皆さんもぜひ覚えておいてください。


葛飾北斎『冨嶽三十六景』「神奈川沖浪裏」

ベートーヴェンが頻繁に引っ越した理由の1つは、掃除が苦手だったから。散らかすだけでなく、そこら辺で用を足すなど、現代のゴミ屋敷の住人もびっくりな暮らし方をしていました。その他、音楽のインスピレーションを得るためとか、ご近所トラブルが絶えなかったからなど、さまざまな要因のため何度も引っ越ししたそうです。

葛飾北斎も似たようなもので、ゴミをそこら辺にポイポイ捨てるから家が汚くなり、限界が来たところで転居していました。「片付けられないなら、引っ越せば良いじゃない」って、あなたたち、その前に人間として大切なものを失ってはいませんか。

■ベートーヴェンは潔癖症だった


いやいやいや、部屋の隅で小便をしたり、床に唾を吐いたりするベートーヴェンが、潔癖症なわけないでしょう!と思われるのは当然ですが、潔癖症もあながち間違いではないのです。ベートーヴェンは、お風呂が好きで頻繁に手を洗う男でした。

ゴミ屋敷と潔癖症は矛盾しているように思われますが、自分が綺麗であれば環境はどうでも良いというか…そんな感じだったのかもしれません。そういう人、結構いるよね。私とか。

■言動が謎すぎる
ゴミ屋敷や潔癖症の他にも、ベートーヴェンには変なこだわりや奇行が多数あったようで、さまざまな逸話が残っています。

例えば、こんなエピソードが伝えられています。

・師匠ハイドンの前で尊大な態度を取る
・コーヒー1杯につき豆は60粒を正確に数えて使う
・暴れて弟子に噛みつく(物理的に)
・腐った卵を見つけ、メイドに投げつける
・肖像画を描かれる日、朝食が不味かったことを引きずり、怒り顔が残される

控えめに言ってヤバいですよね…世話をしてくれるメイドのほとんどが耐えられず、頻繁に辞めていったそうです。

■葬儀には2万人が参列

ベートーヴェンの墓(CC BY-SA 3.0 by Banana patrol

「友達にはなりたいくない人ランキング」があったら、1位を獲得していそうなベートーヴェン。ですが、葬儀には多くの人が参列し、実は愛され尊敬されていたのです。

これほどまでにベートーヴェンが愛されたのは、音楽の才能に恵まれていたからでしょう。28歳頃から耳が聞こえづらくなり苦悩は生涯続きますが、56歳で亡くなるまでに数々の名曲を生み出しました。



初期の代表作ピアノソナタ『悲愴』は、耳の病が深刻化する中で作られた、誰が聴いても「悲愴だ…」と感じられる名曲です。また、交響曲第9番の『歓喜の歌』は、知らない人の方が少ないですよね。

本人の病の深刻化などの不幸とは裏腹に、ベートーヴェンはクラシック音楽界で不動の地位を築きました。栄光と苦悩の板挟みにあいつつも、今も色褪せない名曲を数多く残したのです。

■ベートーヴェン250歳おめでとう!
ベートーヴェンについてディスったり褒めたりしてきました。生前はとんでもない変人だったかもしれませんが、250年も経てば笑い話ですよ。そもそも、彼が後世に残した音楽という財産の大きさを思えば、大したことではないでしょう。

生誕250周年の2020年には、ベートーヴェンの音楽を演奏するコンサートが多く開かれます。ベートーヴェンが活躍したウィーンや故郷のドイツのみならず、日本国内でもたくさんのコンサートがありますよ!



ジャジャジャジャーン!の交響曲第5番『運命』もベートーヴェンですし、有名な曲をたくさん作った音楽家なのです。生誕250周年のベートーヴェンイヤーに、クラシックコンサートデビューはいかがでしょうか?