「“しょうがい者”という言葉を言い換えよう」と提案した9歳の子に対し、小児科医の返答が素敵→ネット民「優しい世界」
「障害者」、「障がい者」という言葉に対し、なんとなくネガティブなイメージを持っている人も少なくないでしょう。
Twitterでは、こんなツイートが注目されています。
『しょうがい者という言葉は言われた人が嫌だから言い換えよう』と投稿した9歳の子に、お返事の投稿している小児科医の松永正訓先生です。優しい文章です。 pic.twitter.com/QN4fx9xDKs
— morningcoffee (@G2AhBdnmjqvMP5r) February 8, 2020
morningcoffee (@G2AhBdnmjqvMP5r) さんからTwitterに投稿された画像は、2月7日の朝日新聞の「声」欄。
「しょうがい者という言葉は、呼ばれた人が嫌だろうから言い換えよう」という心優しい9歳の子どもが投稿した内容に対し、歯科医師からの返事として、「障害児というのは、他人より劣っているからそう呼ばれているのではなく、社会との間に壁、つまり障害があるから障害児と呼ばれている」「つまり、障害は人ではなく社会に対する言葉です」と説明しています。
さらに「車いすが越えられない段差とか、点字ブロックの上に置かれた物が障害」「その壁は私たちの心の中にもあり、そんな壁を取り除いたとき“しょうがい者”という言葉は要らなくなる」と述べています。
この投稿を見たTwitterユーザーからは、こんな声があがっています。
平易で、説教っぽくなく、素敵な文章ですね。実際とても素敵な先生で、子供に接する時もこの文章のままお話しされます。
— カヌレ焼きくまひよ☁ (@kmhiyo) 2020年2月10日
クリニックのホームページでは子供や小児科医への愛に溢れた文章を書かれています。https://t.co/h9ngUJmX0L
台湾では「行動不便」と表記されていて、まさにこのお医者様のおっしゃる通りだなぁと思いました。 pic.twitter.com/75FdATdIKU
— 超絶☆晴れ女☆ふくみん🍭 (@faracat) 2020年2月9日
いやあ、素敵ですね~
— なきゃまひろ tab (@primetime21B_J_) 2020年2月9日
本当に優しいな
医療従事者みながこんな方々ならなあ。 感動しました!
心、洗われる!
僕はとても目が悪く、裸眼では到底普通の生活は出来ません。でも、メガネがあれば困らずに生活出来るので「障がい者」と呼ばれることはありません。これと同じように、今「障がい者」と呼ばれている人達がそう呼ばれなくなる、そういう社会になると良いなと思います。
— 永峰 歩実弥 (@fmyngmn) 2020年2月10日
そうですね。私は、障がい者グループホームで、働いて居ます。重度の自閉症の彼とは、会話は出来ないけれど。彼と向き合って居ると、癒されたり、励まされたり、教えられたり。気づいたら時々、わがままな瞳の、きれいな男の子として、私の前で笑って居ます😊🙎
— キムキム (@agp187dag) 2020年2月10日
私も障がい者ですが、自分の身体の障害だと思っていました。
— nana🌟推しはずっと推す👍 (@na7jun1) 2020年2月10日
私も沢山嫌がらせされて来ましたが、自分が障がい者だから気にしたことはありません。
でも普通の人には知って欲しいです。
いつどこで自分が障がいを負うか分からないので、他人事だと思わず優しく接して欲しいです。
優しい世界ですね🥰人が思ったことは実現出来る。この言葉みたく障害のない世界を願います
— sora (@soralv75) 2020年2月10日
障害の『害』をひらがなに変えていきたい。
— Yusuke Dave@ゴールドコースト (@soccerx0710) 2020年2月10日
この説明はとても分かりやすく納得いく。だけど、害をひらがなに変えるだけでもっと意識に違いが出ると思う。
そもそも、明治までは害ではなく、「碍」という字だったんですよ。
— さわ (@RJ6BDdtcLmyrtWG) 2020年2月12日
さしつかえる、と、いう意味。
戦後、常用漢字から外され、難読漢字扱いになり、代わりに害という字を使うようになりました。
少し前に国会で「碍 の文字を使うようにしよう!
と、いう話をしていました。
最近は「障がい者」と表記されることが多くなりました。「障害者」の「害」という字は「害虫」「災害」などのように、ものごとを傷つけるという他動詞的な字であるため、場合によっては障害者がまるで周囲の人に危害を与えるという印象を与えかねません。
でも、調べてみると、元々は「害」ではなく「碍」(「さしつかえる」という意味)という字が使われ「障碍者」と言われていたそうで、「何かことを行うときにさしつかえてしまう」という意味がありました。しかし常用漢字から「碍」の字が外れたときに、代わりに「害」という字が用いられ「障害者」と呼ばれるようになったそうです。
9歳の子どもの「別の言葉に言い換えよう」という優しさも素敵ですが、「障害は人ではなく社会に対する言葉」という先生の意見も、確かにそのとおりですね。納得です。
(いまトピ編集部:ヤタロー)