【日本初】人形専門の公立博物館がオープンします!

2020/1/31 09:30 Tak(タケ) Tak(タケ)
2020年2月22日(土)に人形のまち岩槻に日本初の人形専門の公立博物館「さいたま市岩槻人形博物館」が開館します。

公式サイト:https://ningyo-muse.jp/



日本有数の人形産地として知られるさいたま市岩槻区。市町村合併前の岩槻市だった時代からあった計画がようやく実現しました。

江戸時代、太平の世となり雛祭りが行事として広く広まると、人形文化もそれに歩みを合わせ花開いていきました。

お江戸から地理的に近いこともあり、岩槻をはじめ武州の村々で人形作りが始まりました。



現在でも岩槻の街中を歩くと人形店や工房の看板が多く目にとまります。オートメーション化できない分業、手作業である人形作りは、時代が進んでもやり方に変化はありません。

平屋作りの和の雰囲気が随所に漂う、さいたま市岩槻人形博物館には展示室が3つ用意されています。



展示室1では、「埼玉の人形作り」を紹介しています。人形作りは分業作業で、お顔を作る職人、身体を作る職人、衣装を拵える職人等々細分化されています。

どのような工程で人形が作られるのかを実物の資料や道具を展示することで分かりやすく、解説されています。



引き戸を上手く用いた展示は限られたスペースを有効に使う最良の手段です。

続いて展示室2は、この博物館が所蔵する人形コレクションを展示する部屋です。所謂「常設展示室」となっています。


享保雛(江戸時代)

人形玩具研究家として知られた日本画家・西澤笛畝(1889~1965)が蒐集した人形がコレクションの柱となっています。

また、人形収集家・浅原革世氏のコレクションや、東京の大商家・天野家伝来の近代雛一式など、関連資料も含めると約5000点ものコレクションを誇ります。


毛植人形

人形と聞くと、雛人形のことがすぐ頭に浮かびますが、勿論それだけでなく、実に様々な種類の人形があることをこの常設展では知ることになります。

多くの学びや発見がある常設展示室となっています。人形研究を専門とする学芸員さんがいるだけのことはあります。


からくり人形

最後に展示室3は、「企画展示室」です。



開館記念名品展として雛人形と犬筥・天児・這子」が、2020年2月22日~4月12日の日程で開催されます。

因みに、犬筥(いぬばこ)・天児(あまがつ)・這子(ほうこ)ってそれぞれ何のことだかお分かりになりますか?と言うかそもそも読み方も難しいですね。

天児

これまた実物を目にしながら、じっくりとそれらの正体を見極めて下さい。そもそも人形はどうして作られるようになったのか、ルーツを探ると意外な事実も見えてくるはずです。

まとめると…

展示室2「常設展示室」

岩槻をはじめとした人形作りを紹介する展示室「埼玉の人形作り」と、所蔵品の様々な人形を紹介する展示室「コレクション展示 日本の人形」。



後者では、昨年度装束を復元した大型の有職雛を初披露するほか、畳敷の展示ケースでは華やかな雛人形の五段飾りも観られます。

展示室3「開館記念名品展Ⅰ 雛人形と犬筥・天児・這子」(2020年2月22日~4月12日)

開館と雛祭りを祝うⅠ期では当館が所蔵する雛人形の名品を一堂に展示。有職雛、次郎左衛門雛、八人雅楽など、雛人形の名品をお披露目するほか、人形のルーツとされる天児、這子が展示されます。


内裏雛

なかでも、人形玩具研究家、日本画家として活躍した西澤笛畝(1889~1965)が収集した犬筥は、その造形的な美しさでさいたま市岩槻人形博物館を代表する名品だそうです。

岩槻には高校時代の友人が住んでいるので、次回訪れる際は彼に連絡し周辺の美味しいお店などリサーチしてから出かけることにします。

埼玉県では川越市がやたらと人気の街となっていますが、岩槻や大宮も見どころの多い歴史ある街です。さいたま市大宮盆栽美術館もちょっと移動すればあります。春の訪れを感じたら岩槻へ出かけてみましょう。



さいたま市岩槻人形博物館

開館時間:午前9時~午後5時
※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
観覧料:一般300円、大学生・高校生・65歳以上150円、小学生・中学生100円
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6丁目1-1
TEL 048-749-0222
公式サイト:https://ningyo-muse.jp/